スマーフとは、
本記事では主に上記の1.について記載しつつ、上記2.の行為が「スマーフ」と呼ばれることになった由来についても触れる。
ベルギーの漫画家ペヨ(本名はピエール・クリフォール)の漫画作品『Johan et Pirlouit』内に、脇役の小人たちとして1958年に初登場した。「白雪姫」に登場する「7人の小人」に着想を得てそれぞれに個性を持たせたこの青い肌の小人たちは人気を得たため、彼らをメインに据えたスピンオフ漫画作品『Les Schtroumpfs』も作られた。
そして世界各国にて、この青い妖精たちを描いたスピンオフ作品は元の『Johan et Pirlouit』をもしのぐほどの人気を獲得していった。アニメやゲームなど各種メディアミックスもなされている他、関連グッズも膨大な数が存在している。
上記のように原題はフランス語『Les Schtroumpfs』(レ・シュトロンフ)で、種族名も「Schtroumpf」(シュトロンフ)なのだが、オランダ語に翻訳される際にこの種族名は「Smurf」(スマーフ)に、作品名は『De Smurfen』に訳された。英語や日本でも、こちらの「Smurf」「スマーフ」の方が採用されている。
内容としては平和な村に住む青い肌の小さな妖精種族「スマ―フ」たちの暮らしを描いた作品であるが、スマーフたちに害をなそうとする邪悪な魔法使いガーガメルなどと対決する要素もある。スマーフたちの大半は男性だが、ガーガメルによってスマーフたちを混乱させるために生み出された女の子のスマーフ、「スマーフェット」(フランス語版ではシュトロンフェット:Schtroumpfette)もいる。
いわゆる全年齢向けファンタジー作品なのだが、上記のスマーフェットの英語表記「Smurfette」をpixivで検索すると、なんだかおかしなことになっている。どうしてこうなった?
冒頭で触れたように、「対戦型のオンラインゲームで、サブアカウントを作成するなどして、実際の腕前より低いと見せかけること」も「smurf」(スマーフ)や「smurfing」(スマーフィング)と呼ぶ。この呼び方の由来も、上記の作品『スマーフ』にあるらしい。
1995年に発売されたオンラインゲームソフト『Warcraft II: Tides of Darkness』にて、とあるプレイヤー2人組は上手くなり過ぎて対戦のマッチングを断られ続けるようになってしまった。そこで、このプレイヤー2人組は「PapaSmurf」と「Smurfette」という名前のサブアカウントを作成した。どちらの名前も、上記の漫画『スマーフ』に登場するレギュラーキャラクターである。
そしてこの話は彼ら自身が1996年にウェブサイトに体験談として投稿するなどしたため、プレイヤーの間で広まっていった。その結果として、こういった「サブアカウントを使って実際より低い腕前であると偽装する」ことを動詞「smurf」(スマーフする)、名詞「smurfing」(スマーフィング)と呼ぶことが定着したのだという。
その後、2004年のゲームソフト『Halo 2』オンライン対戦でもこの行為/呼称の知名度が上がり、同年にはスラングの辞典「Urban Dictionary」にも「smurfing」の記事が初版投稿されたという。
(この節の出典:Smurfing meaning in gaming: How an annoying strategy became a viral meme)
掲示板
11 ななしのよっしん
2022/07/10(日) 19:22:01 ID: IlqCnicnRl
消防時代好きだった漫画がこんなクソみたいなミームに使われてるなんて…
スパムやナーフに匹敵する風評被害だろ
12 ななしのよっしん
2022/08/04(木) 19:32:27 ID: rbl+tM8P3f
13 ななしのよっしん
2022/09/18(日) 00:09:06 ID: 8U7C5VslfW
smurfに初狩りみたいなニュアンスがあるように思えなかったから調べてたらここにたどり着いたわ
なるほどメアリー・スーみたいに固有名詞が代名詞的な使われ方されたって成り立ちなんだな
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/03(金) 05:00
最終更新:2024/05/03(金) 05:00
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