ワシ... ファントム・ジョーの正体に心当たりがあるんや とは、猿渡哲也の漫画『TOUGH』の主人公 宮沢熹一(キー坊)の台詞である。
『TOUGH』第30巻に収録の316th MATCH「日下部丈一郎の正体」にて登場する台詞。
父 宮沢静虎とその兄 宮沢鬼龍、そしてバトル・キング―――実は生きていた長兄 宮沢尊鷹とのいざこざに巻き込まれたりしながらも、ハイパー・バトルを終え帰国したキー坊。だが休む間もなくブロッカー・ゼロと御子神銀次の策略でモンスター・ウォーズという大会に参加させられ、富岡伴内や鯱山十蔵と戦うことに。それはハイパー・バトルで大活躍したキー坊の知名度を利用するためであったが、御子神にはもうひとつの目論見―――謎の武術家"ファントム・ジョー"を誘き出すという狙いがあった。ファントム・ジョーはかつて御子神を顔の皮膚を剥ぎ取るなど痛め付け、さらに鯱山の父であるプロレスラー グレート・オルカの右腕を壊してプロレスラー生命を終わらせた恐るべき男。そして何故かファントム・ジョーはキー坊の試合に必ず顔を見せるのだという。
御子神と一緒に試合を観戦していた鬼龍は大勢の観客の中から異様な気を放つラーメン屋みたいな男―――ファントム・ジョーを発見し、彼に戦いを挑む。ファントム・ジョーは日下部丈一郎を名乗り、鬼龍を瞬殺。戦いを見守っていたキー坊と鯱山はそのあまりの強さに絶句してしまうのだった。
ファントム・ジョー...日下部丈一郎の目的とは何なのか...?
静虎は日下部丈一郎が既に故人であることを知り、それをキー坊に伝えた。では日下部丈一郎を名乗るファントム・ジョーの正体は一体...?
するとキー坊は恐る恐る
ワシ... ファントム・ジョーの正体に心当たりがあるんや
バトル・キングこと宮沢尊鷹や
と推理を披露する。尊鷹は鬼龍に執着したり見殺しにしたことがあった。さらに宮沢一族最強と言われる実力の持ち主で、変装も得意である。尊鷹なら別人のフリをして鬼龍を瞬殺しても不思議ではない、と考えたのである。
だが、わずかその数ページ後でファントム・ジョーと尊鷹が対峙する場面が描かれ(つまり二人は別人)、さらにファントム・ジョーの正体が日下部丈一郎の最後の弟子 金城剣史であるとあっさり明かされ、キー坊の推理がただの空回りになってしまうのだった。キー坊がただ電波推理でポンコツ晒しただけじゃねーかよ えーっ。金城と尊鷹は兄弟弟子の関係なので、全くの見当違いというわけではない。尊鷹も尊鷹で「熹一の本当の父親は鬼龍」なんて迷推理したことがあるので人のことは言えないだろう。
「ワシ... ○○の正体に心当たりがあるんや」や「○○に心当たりがあるんや ✕✕や」 のように改変して使われる。謎の新キャラの正体や今後の展開を予想するときなどに使う。特に突拍子もない予想を披露する場合に使われる。
似た使い方の語録に「ひょっとすると天狗の正体は覚吾ってことも考えられる」というものがある。この推理は的中したので、予想に自信がある場合に使いたい。
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最終更新:2024/05/22(水) 07:00
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