アーッレ・メリカント(1893~1958)とは、20世紀前半に活躍したフィンランドの作曲家である。
概要
ジャン・シベリウス以上に当時は人気を博していた作曲家、オスカル・メリカントの息子として生まれた。しかし彼の音楽性はシベリウスとも、父親のオスカルとも異なる、マックス・レーガーやアレクサンドル・スクリャービンといった人々に影響された前衛的なものであり、なまじ父のオスカルが人気があっただけに聴衆や保守的な楽壇からは無視されていくこととなった。
父親のオスカルは文無しのアーッレのために作品の浄書まで行い、アーッレも30年代に入ってからは後期ロマン派的な作風に回帰したが、ついに評価されることはなく、生まれるのが30年早かったといわれるほど彼の没後にようやく再評価された人生となったのだ。
ちなみにエイノユハニ・ラウタヴァーラは彼の生徒である。
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