ヒカリキノコバエとは、ハエ目キノコバエ科ヒカリキノコバエ属に分類される昆虫の総称である。
概要
オーストラリア東海岸およびニュージーランドに分布するハエの一種で、主に洞窟内部などに生息している。幼虫は俗に「土ボタル」、「ツチボタル」、「グローワーム」などと呼ばれる。もちろん分類的には本物のホタルとは関係ない(ただし「グローワーム」の呼び名は海外産の羽のないメスの成虫のホタルなどにも使われる言葉であるので注意)。
ハエというと汚らしいイメージがあるかもしれないが、このツチボタルは何と観光資源にすらなっている。ルシフェリンにより青白い光を発する粘液の玉を、玉すだれのように天井から吊り下げて(その長さは最大で30~40cmにもなる)、光におびき寄せられてきた虫を粘液でからめ捕り捕食するのだが、この青白い発光が暗闇の洞窟の中では非常に美しく、何とも神秘的に映える。この様子を見たい人はgoogleで「ツチボタル」と画像検索してみるといいだろう。
なお成虫はオスメスともに口が退化しており、羽化すると交尾・産卵を行う以外は数日で死んでしまう。儚い。
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