「俺達は今日のおまえの百八十四球を一生忘れねえ!!」とは、漫画『MAJOR』の登場人物、田代の台詞である。
概要
全国高等学校野球選手権神奈川大会準々決勝、聖秀学院高校対海堂高校の試合。
延長を重ねた12回裏、ノーアウト満塁で、強豪・海堂のエース、眉村健がバッターボックスに立つ。
大雨という最悪なコンディション、海堂高校マネージャー・江頭の謀略によって負った足の怪我、そして184球の投球を経て、聖秀ピッチャー、茂野吾郎の体力は限界が近づいていた。
しかし、「海堂高校と戦う」という自身の身勝手な夢で、元々野球をやるつもりはなかった部員たちを無理やり引っ張ってきた責任から、吾郎は意地でも投げ続けなければならなかった。
ツースリーで窮地に追い込まれる吾郎。そんな中、部員達がピッチャーマウンドに集まり出し、キャッチャーの田代は吾郎に語りかける。
茂野……おまえ、わがままにつき合ってくれた俺達に対して責任とるとか言ったよな。
もし何か勘違いしてんなら、試合がおわる前にこれだけははっきり言っとくぞ!!
俺達は別に、おまえのわがままにつき合わされたわけじゃねえ!
出会った当初は、各々の事情でくすぶった日々を過ごしてきた聖秀学院高校野球部員達。
男子だからという理由で吾郎に無理やり入れられた野球部も、当初はやる意味を見出せず、吾郎に嫌がらせをしたこともあった。
しかし、一人一人の思いに向き合う吾郎の姿、屋上グラウンドの整備、数々の逆境を乗り越えた試合を通じて、部員たちはいつしか甲子園への夢を持つまでに変わった。
それは、吾郎の情熱が変えてくれたのだ。
悔いのない一球を投げ込んでこい!
仮えこれがラストボールになったとしても、
俺達は今日のおまえの百八十四球を一生忘れねえ!!
この言葉をきっかけに、吾郎の拳に改めて力が宿る。そして、吾郎を呪縛から解放したかのように、大雨も止み始めるのだった。
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