無形の落し子(Formless Spawn)とは、クトゥルフ神話における奉仕種族である。ツァトゥグァの無形の落とし子。
概要
無形の落し子の英名は(Formless Spawn)であり(Homeless Spawn)ではない。
彼らに固有の名前があるわけではなく(Nameless Spawn)でもあるが、それもどうでもいいことだろう。
別名〈ツァトゥグァの落し子〉
無形の落し子の容姿としては不定形のねばねばした黒い粘液の塊といったところで、用途によって形を自由に変化させることができる。彼が仕える神の影響かヒキガエルの姿を取ることもあるが決まった形はないと考えてよいだろう。
ヒキガエルといったように、クトゥルフ神話における蟇蛙神といえばツァトゥグァ(Tsathoggua)である。無形の落し子はツァトゥグァの奉仕種族であり、ヒキガエルの石像がある遺跡を守る守護者でもある。
無形の落し子は薄暗い洞窟や遺跡の中で静かに監視しているのだ。
ひとたびその遺跡に潜入した者がいたのだとすれば、彼らのテリトリーから脱出するまで追いかけられ続け、たとえ建物の中に逃げ込んだとしてもほんのわずかなすき間から形を変えて入りこみ、犠牲者をそのねばねばした体で呑み込んでしまうだろう。
クトゥルフTRPGにおいても便利な強敵として用いられる。どこに隠れても迫りくる、追われる恐怖を演出するにはいい存在だと思う。
登場作品:『墳丘の怪/The Mound』H・P・ラヴクラフト&ゼリア・ビショップ
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関連項目
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