ヒキガエルとは、両生類の無尾目ヒキガエル科の総称である。漢字で書くと蟇蛙。英名はToad(トード)。
概要
ヒキガエルは他のカエル類と比べて大きくがっしりとした体つきだが跳躍力はあまり高くなく、また登攀能力も低いので地表性が強い。
卵は紐状で見分けが付きやすい。実は幼生のオタマジャクシの時は他のオタマジャクシと比べて比較的小さい。というか手足が生え陸に上がるころでもまだ小さい。真っ黒で小さくてむしろかわいい。そんなこんなで幼体の頃の生存率は低く無事成体になれる個体はほんのわずかである。
耳の近くにある耳線や、体中にあるイボから分泌液が出ており、毒性の強いブフォトキシン(ブフォbufoとはヒキガエルの意味)という成分を含むので、触ったら必ず手を洗う事を薦める。
過去には一部のヒキガエルの分泌液を薬として利用していた国もあったらしい。実際に、薬として効き目があったかどうかは不明だが、良くも悪くも作用は強いので、試さないほうが賢明。(鉄鍋のジャンでは、この蛙の分泌液で緊急処置を行っていたこともあったが、あれはあくまで緊急のため薬などを用意する暇がなかったからであると同時に、フィクションである。)
ちなみに生物学的には、カエルの中でも小型のアマガエルと近縁らしく、両者とも分泌液に毒があることが共通している。
日本のヒキガエル
オーストラリア区やマダガスカルなどを除く世界中に生息しており、日本には4種1亜種が生息している。
西日本に生息しているニホンヒキガエル。
その亜種で東日本に生息しているアズマヒキガエル。
流れの速い渓流に適応した中部、近畿の山間部に生息するナガレヒキガエル。
宮古島に生息するミヤコヒキガエル。
アメリカ原産で南西諸島と小笠原諸島に持ち込まれた外来種オオヒキガエルが分布している。
オオヒキガエルは特に毒性が強く、犬が誤って食べて死亡した例や、在来種の虫や小動物を駆逐しており問題視されている外来種である。
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関連項目
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