躇とは、ためらうという字である。
漢字として
- 意味
- ためらう、越える、とどまる、踏む、という意味がある。〔説文解字〕の本字は䠧で、〔巻二〕に「歭䠧(ちちょ)、前(すす)まざるなり」とある。歭䠧は躊躇と同じ意味の語。
- 字形
- 形声。声符は著。
- 音訓
- 音読みはチョ、チャク(漢音)、訓読みは、ためらう、こえる。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 語彙
- 躇階
異体字
墸
- Unicode
- U+58B8
- JIS X 0213
- 1-52-55
- 部首
- 土部
- 画数
- 15画
- 䠧は、〔説文〕の本字。形声で声符は屠。
- 墸は、〔漢辞海〕にある躇の異体字。但し、𣦡の誤写と考えられている。JIS X 0213第二水準。
- 𣦡は、〔集韻〕に「或ひは止に从ふ」とある異体字。
- 𣦈は、〔字彙補〕に「𣦡字の省文なり、本は躇に作る」とある異体字。
- 𢣵は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 踱は、〔集韻〕に「或ひは作る」とある字。裸足という意味もある。
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