ぷにるはかわいいスライムとは、「週刊コロコロコミック」で連載中のWeb漫画である。
作者はまえだくん(『ヒャッハーだよ♪ふなっしー』、『太鼓の達人 4コマ祭でドドンがドン!』など)。
概要
2022年3月15日に創刊された「週刊コロコロコミック」(「月刊コロコロコミック」のWeb版)[1]の完全新作漫画のラインナップの1つとして連載が開始された。毎週木曜10時更新。
中学生のコタローと居候しているスライムのぷにるが「ともだちじゃなくなるまでのお話」。
「コロコロ初のラブコメ」と称して連載が始まったのだが、内容はスライム娘[2]でボクっ娘とのラブコメという小学生の性癖が歪みそうな衝撃的な内容。結果「週刊コロコロコミック」の注目の的となり、ファンアートが多数制作。あまりの反響の大きさからまだ1話しか公開されてないのに、作品公式Twitterが開設された。今後が楽しみである。
なお、当初公式ハッシュタグは「#ぷにる」であったが、Twitterの仕様都合により第3話公開後に「#ぷにるランド」に、第5話公開後に「#ぷにる」と「#ぷにるはかわいいスライム」の併用に変更されている。
ちなみに元々「別冊コロコロコミック」2019年4月号に掲載されていた『かわいいぷにるはスライム』と言う読み切り漫画が存在しており、本作はこの漫画の設定を流用している。読み切り版では、ぷにるは第1話冒頭にあるようなペンギンに似た姿をしたスライムであり、ごく普通のギャグ漫画として掲載されたものである。内容としては本作の前日譚に近いが、一部本作と矛盾する部分があるためパラレルとも言える。
一部は作者のホームページから読むことができる(リンク)ほか、単行本第1巻に収録されている。『人気があれば続きが読めるよ!』とあるが、残念ながら応援が全く無かったためそれっきりになった模様。その後「週刊コロコロコミック」での連載が決まり、読み切り1回きりの漫画の設定を流用しても文句はでないと作者が流用。その結果が本作となった。
そして待望の単行本第1巻が2022年7月28日に発売決定。幻の読み切り版も収録される。さらには第1巻にして「アクリルぷにるランド」付きの特装版も発売されることになった。この特装版、なんとアクリルスタンド7種(ぷにる6種+コタロー)[3]がついて1980円と大変お買い得となっている。
連載決定時は紙媒体が出るか未定と言う状況だったらしく、連載当初から人気作品になったこそと言えよう。ちなみに初版発行は10万部とかなり異例であった。
尚、単行本1巻の作者のあとがき漫画によると、読み切り版からタイトルが変わったのは、特別な意図があったというわけではなく、単に自分がタイトルをいい加減に覚えていたために単語の順番を間違えて提出した、としている。まあ、それが却って印象的な題名になったのだから結果オーライだろう。
ちなみに、消えた読み切りの設定流用に関しては特に編集部から怒られる事もなく、むしろこんな作品が誌面にあってもいいのでは?ということで、すんなり通ったようである。と言うか、編集部や担当すら存在自体忘れてたらしい。作者に題名も覚えて貰えないとは忘れられすぎである。
その後も高い人気を保ったまま、2022年8月には「次にくるマンガ大賞」のWeb漫画部門にてコロコロ作品初となる4位を記録、毎週木曜日には各種SNSのタイムラインを賑わせていたが、連載1年9ヶ月目となる2023年12月13日、本作のテレビアニメ化が発表された。まえだくん作品では初のアニメ化となる。
登場人物
- ぷにる(CV:篠原侑)
- 本作の主人 公(と1話に書いてある。読み切り版は語り手であった)。一人称は「ぼく」。元々はおもちゃのスライムだったため、髪の部分にはラメが入っている。
7年前にコタローがスライムを作ったところ、そこに命が宿って誕生した(読み切り版ではスライムを作っている最中に余計なものを入れた結果生まれたとされる)。最初はペンギンに似た姿だったが、どんな姿になってもコタローがかわいいと言ってくれないので、人気のアイドルを参考にして女の子の姿をしている(なので、ぷにる自身の性別は不明である[4])。
夢は「ぷにるランド」を設立して、kawaiiの代名詞になること。
スライムなので蛇口から出てくることができる。また、洗濯のりとホウ砂水があればどんな姿にもなれる。胸の大きさも自由自在。吸収するものによって別のものに変身することもでき、砂鉄を取り込むと悪堕ち(小学生並)し、メラニンスポンジを取り込むとかわいい男子の姿になる。 - 河合井 コタロー(かわいい こたろー)(CV:梅田修一朗、松岡美里(幼少期))
- 本作のもう1人の主人公で語り手。私立ライム中学校の2年生。普通の中学生を自称しているが、スライムと居候してるのは普通ではないのは気のせいだろうか。
ぷにるのせいで酷い目に遭っており、スライム遊びは小学生で卒業したとしてぷにるを邪険に扱う。夢はぷにると離れること。
実はかわいい人気キャラクターである「キュティちゃん」のことが大好きである。
友人としてどこかで見たような「剛やん」「ホネちゃん」がいる。 - 雲母 麻美(きらら まみ)(CV:清水理沙)
- 私立ライム中学校の3年生。生徒の憧れの存在であり、コタローの片思い相手でもある。胸が大きい。
コタロー曰く聖母の様な存在だが、小さな子どもを見ると野生母性が溢れて暴走する(本人自覚済み)。 - 南波 遊助(なんぱ ゆうすけ)(CV:榎木淳弥)
- コタローのクラスメイト。見た目も言動もチャラく「相当な遊び人」と言われていることから、コタローはきらら先輩を取られるのではと敵視していたが、実際は「(ホビー)遊び(が大好きな)人」なコロコロキッズであった。
- 真戸 博士(まど ひろし)(CV: 中井和哉)
- 私立ライム中学校のマッドサイエンティスト教師。会費の滞納で追放された学会を見返すためにぷにるを捕らえて実験体にしようとする。どこかの探偵お抱えの天才科学者と同じく本名の漢字から「ハカセ」というあだ名で呼ばれるが本人はあまり気に入ってない様子。見かけからは想像できないが、実は既婚者で、意外と愛妻家らしい。
- 御金賀 アリス(おかねが アリス)(CV:花守ゆみり)
- コタローと同じクラスの高飛車な女子。キュティを生み出したノスキーの孫であり、「キュティランド」の次期跡取り(予定)。「ルンルーン」と名付けたぬいぐるみを持ち歩いており、命を宿らせたいと願った結果、メイドである宝代(ほうだい)の手によってアンドロイドになった(だがセリフはキュティちゃんの玩具そのままだったので……)。
アニメ
監督は「ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~」の伊部勇志、アニメーション制作は「薬屋のひとりごと」をOLMと共同で手掛けたTOHO animation STUDIO。
スタッフ
- 原作:まえだくん「ぷにるはかわいいスライム」(小学館「週刊コロコロコミック」連載)
- 監督:伊部勇志
- シリーズ構成:横手美智子
- キャラクターデザイン:田中彩
- アニメーション制作:TOHO animation STUDIO
関連動画
関連静画
公式
ファンアート
関連チャンネル
関連リンク
関連項目
脚注
- *「コロコロアニキ」を統合した関係で「子ども向け」ではなく「幅広い年齢層に楽しめる」ようなWeb漫画サイトになっている。完全な大人向けと言う訳では無いため、子どもが見ることを想定してないわけではない(本家である「月刊コロコロコミック」にも「週刊コロコロコミック」に関する告知は掲載されている)。
- *なお、ぷにるはおもちゃのスライム由来であるため、モンスターのスライム由来である一般的な「スライム娘」とは微妙な違いがある。
- *企画当初はぷにる6種セットの予定だったが、アートディレクターを担当した祖父江慎のラフによるコタロー追加要望により、コタローが追加されることになった。これにより、1種類のデザインを変更し、コタローがスライムの中に閉じ込められるようなアクスタとなっている(ソース)。
- *「月刊コロコロコミック」2022年4月号に掲載された告知漫画には「ぷにるくん」と書かれている。小さい頃は男だと思い込んでたパターンなのかそれとも……?
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