或とは、ものを特定せずにいう言葉である。例:『或阿呆の一生』。
また以下のことを表す。
漢字として
或
- Unicode
- U+6216
- JIS X 0213
- 1-16-31
- 部首
- 戈部
- 画数
- 8画
- 意味
- 〔説文解字・巻十二〕には「邦なり」とある。
- 字形
- 囗+戈の会意。
- 囗は城壁で、戈は武器。城壁を守るという字で、もともとの意味は国(城邑)。囗の一は境界を示す。その後、ある、あるいは、という意味を持つようになり、国を表す字として國が、地域を表す字として域が使われるようになった。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合、コク(漢音)、ワク(呉音)、2.の場合、ヨク(漢音)。
- 訓読みは、ある、あるいは、あるは、くに、うたがう。名のりに、もち、などがある。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。2004年に人名用漢字に採用された。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 或を声符とする漢字には、淢、域、惑、棫、㰲、𤷇、罭、聝、蜮、𦈸、閾、𪑝、などがある。
- 語彙
- 或体・或問・或或
異体字
- 域は、〔説文〕に「或、又た土に从ふ」とある異体字。今は別の字として扱われる。 →域
- 𢈿は、〔康煕字典〕に引く〔玉篇〕に「古文或字」とある異体字。
- 㦯は、〔干禄字書〕に「通」とある異体字。〔隷弁〕に「郙閣頌」「白石神君碑」に見えるとある。Unicodeに或と同じ(same as 或)とある。
- 𢦙は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
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