頁とは、ページの意味で使われる漢字であり、部首の一つである。
漢字として
- 意味
- 〔説文解字・巻九〕には「頭なり」とある。
- ページの意味という意味について、もともと書物の2ページを䈎(葉)といい、それが中国で頁と同音(yè)であることから通用するようになり、日本ではページを表すようになった、らしい。〔説文解字注〕の䈎字の注に「每一笘謂之一䈎。今書一紙謂之一頁」とある。
- 字形
- 〔説文〕は首𦣻+儿の会意とする。「古文の䭫首、此(かく)の如し」「𦣻は、䭫首の字なり」とあり、䭫首とは稽首のことで、頭を地に付ける敬礼の意味。ほかに𦣻は単なる頭の象形ではなく、頁は礼冠を付けた人の象形で、儀礼を行うときの様子を表すとする説(白川静)がある。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合、ケツ(漢音)、ケツ、ケチ(呉音)、2.の場合、ヨウ(漢音、呉音)。訓読みは、かお、ページ。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。2004年に人名用漢字に採用された。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 頁は部首、頁部を作る。部首としてはおおがいと呼ばれ、旁に置かれる。頭や儀礼に関することを表す意符として用いられる。
- 語彙
- 頁岩
異体字
互換文字
関連項目
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