概要
日本の鉄道路線屈指の勾配を誇る碓氷峠をアプト式から粘着運転方式に変更する際に開発・投入された電気機関車。この時には2形式投入されているが、このEF62は碓氷峠を含む信越本線全区間を走行出来る電気機関車として投入された。
信越本線全区間を走行出来るスペックを有しているEF62の主電動機はMT52形。1時間あたりの定格引張力はEF60の2次車と同一の23,400kgfとなっているが、碓氷峠の勾配に対応する関係でブレーキ関係などで勾配対策が施されている。また、機器搭載による重量増に対処する為に台車部分で3台車を3軸台車2台に変更するなどして軽量化を図っている(後にEF64で元の台車方式に戻されている)。
試作1号機により各種試験が行われた後に量産車が登場。試作機は半透明のFRPを明り取りに用いすっきりした外観だったが、採光が不十分だったのか、量産車では肩の部分に明り取りの小窓が沢山つき、この形式の特徴になった。兄弟機のEF63と共に碓氷峠・信越本線の運行を支えた他、一部は東海道・山陽本線でも活躍していた。
北陸新幹線長野開業によってEF63は廃車となったが、EF62はEF63から少し遅れて1999年に廃車となり形式は消滅した。
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