𣎳とは、生麻の皮という字である[1]。朩、ホ、朮とは別の字。
漢字として
- 意味
- 〔説文解字・巻七下〕に「枲(あさ)の莖皮を分かつなり」とあり、生麻の茎の皮を剥ぐという意味である。𣎵と混同されることがある。
- 字形
- 生麻の茎と剥いだ皮を合わせた象形。〔説文〕に「屮の枲莖を象り、八の枲皮を象るに從ふ。」とある。
- 音訓
- 音読みはヒン。〔説文〕に「讀みて髕の若くす」とある。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213、JIS X 0212未収録。
- 部首
- 𣎳は、〔説文〕において部首である。𣎳部にはほかに枲が属する。
- 意符
- 𣎳を構成要素として持つ漢字に、𣏟(𣎳+𣎳)などがある。
- 声符
- 𣎳を声符とする漢字には、杮などがある。
- 語彙
- 経籍に用例はない。
異体字
- 汖は、𣎳の異体とされる字。〔字彙〕に「枲皮を分かつなり」とあり、また〔篇韻〕には馳と同じ音で、意味は𣎳、𣏟と同じとある。
脚注
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