𤔔とは、みだれる、おさめるという意味の漢字である[1]。
漢字として
- 意味
- 治める、乱れる。
- 〔説文解字・巻四〕に「治むるなり」「一に曰く理なり」とある。
- 字形
- 諸説ある。
- 〔説文〕には「幺子、相亂る。𠬪、之れを治むるなり」とある(𠬪+冂+幺の会意)。幺が乱れているなにかで、𠬪(上下に分かれた両手)がそれを治めるという解説である。冂についてとくに解説はないが境界を表すとする解釈が多い(〔大徐本〕、〔小徐本〕)。ただ「幺子、相亂る」の意味についてはよくわかっていない。〔小徐本〕は、無知のものが境界を挟んで騒乱を起こしているのを、両手で治めるという解釈をしている。〔古籀篇〕は、幼子が垣根を挟んで喧嘩しているのを治める意としている。たてかけた糸を両手でほぐすところの象形説(〔説文解字注箋〕、〔広義校訂〕、白川静)などがある。
- 乱の音・意味とも似ているため異体字とされたり、乱の初文とされることもある。金文では乱れるの意味で使われる。
- 音訓
- 音読みはラン、訓読みは、みだれる、おさめる。〔説文〕に「讀みて亂の若くす、同じ」とある。
- 規格・区分
- 常用漢字でも人名用漢字でもない。JIS X 0213、JIS X 0212未収録。
- 意符
- 𤔔を意符にもつ会意字には、𢿢、亂(乱)などがある。
異体字
- 𤔐は、〔説文〕に「古文」とある異体字。
- 𤔒は、〔玉篇〕に「古文」とある異体字。
- 𤔬は、〔正字通〕などが本字とする字。
脚注
- *𤔔を記事名に使えないのでUnicodeコードポイントを記事名としている。
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リビジョン番号: 1987345
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