ニコニコ大百科

名「”逢生”って名前、いいよね」
逢生「は？」
名「めずらしいしさ、」
逢生「はっきり変だっていえよ。」
名「変とは言ってないじゃん。音は馴染みないかもしれないけど、字としては綺麗じゃん」
逢生「･･･読めねェだろﾌﾂｰ」
名「僕なんて”名”だよ？」

なむー

夕焼けの街を走りながら、颯月は盤面の記憶を頼りに駒の動作をヘッドセット越しに伝える。
対応する少女が本当にその通りに駒を動かしているのかはわからない。
だが、それを考えるほどの余裕は今の颯月にはなかった。
このままでは、チェスに潰されてしまうかもしれない。その恐怖心が心を支配していたからだ。

「ビショップをC-5へ！」
そう叫んで、颯月は近くの駐車場にあった車に乗り込んだ。
キーを回す腕にも自然と力が入る。
故に、颯月は気づかなかった。キーがビショップの形を象っていたたことに。

なむなむ

なーむー

なむ

逢生「そっちのがいいだろ。まだ人間の名前だし」
名「ヒモトメイだよ!?日本の名って書いてひもとめいだよ！？遊び半分じゃん！それに男にメイって名付けるのも可笑しくない??」
逢生「男女関係ねーって、俺人間なのにホウキだぜ（笑」
名「でも、だから！！逢生はなんかちゃんと願いとかこめられてそうじゃん名前にっ！僕そういうのないじゃん」
逢生「…あんだろ なんか」
名「・・・」
逢生「・・・」

なむー

なむなむ

なーむー

なむ

なむー

なむなむ

「なっ、何！？」
フリーレンタカーのスペースで颯月が乗り込んだ車は、アクセルを踏んだ瞬間に斜めに動き出した。
混乱する颯月の視界に、ビショップ型のカーキーなど映るはずもなく、何が起こったかわからないまま慌てて車を飛び出す。
動転するまま、別の車に飛び乗ったが、今度はいくらキーを入れてもエンジンがかからない。

「……ルークをH-5へ」
静かに聞こえてきた少女の声。
それと同時に、誰も乗っていないはずの前方の車にエンジン音。
ここにいては危険だと、颯月の中で誰かが囁いたような気がした。
その声に従い、弾かれるように車から飛び降りた次の瞬間だった。猛然と突っ込んでくる前方の車が、今さっきまで颯月が乗っていた車へと激突したのだった。

なーむー

明久「・・・」
名「明久はいいね」
逢生「普通はいいことだぜ?」
明久「いきなり俺にふるなよｗそれになー、普通の名前だからこそ、同じ名前の人に迷惑かけてないかとか気になんだって」
名「…迷惑なんて考えすぎだと思う、よ・・・。」
明久「有名でアニメ化までしたライトノベルの主人公と漢字まで被った、それも　偶　然　被った俺の気持ちがお前らにわかるか？ｗ」
名「ごめん」
逢生「（名付け親のｻｰﾁがなってないんだろ、こいつが後なんだし）」

なむ

なむー

なむなむ

なーむー

なむ

なむー

なむなむ

なーむー

明久「ま、気にいってるからいいんだけどねｗｗ」
名「それならぎゃあぎゃあ訴えなくてもいいじゃん」
明久「尺稼ぎ(はぁと」
名「？？尺？？？」
明久「あと名の名前テキトーにつけてごめんってさ、でもまあそれも気にいってるみたいだけどｗ」
名「謝ってないよねそれ謝罪の気持ちないよねそれ！」
明久「（はやく〆ろよ逢生ー）」

逢生「・・・あ、と。なんか、俺のことなんか描いてくれてありがとうございます、ｽﾝﾏｾﾝ。すげェ嬉しかったです､ﾏｼﾞで。なんて言ったらいいのかわかんねェけど、ホンｯトにありがとうございました」

いつまでたっても上手くいかないから寝る
思いついた時にメモればいいのだなうぐぐ
にとなりー

なむ

なむー

なむなむ

なーむー