ぱっつんとは (パッツンとは) [単語記事]

ぱっつんとは、前髪を一直線に切りそろえた髪形のこと。（前髪ぱっつん）

曖昧さ回避

ぱっつんぱっつん - 小さめなサイズの衣服を着て、はちきれんばかりの様。
ぱっつんP　- ニコニコ動画のVOCALOIDのプロデューサー⇒マイリスト

概要

ぱっつん（前髪ぱっつん）とは女性の髪型の一種である。まっすぐ一直線上に切りそろえた状態を指すが、軽い弓状に切りそろえられているものも範疇に入る。語源は「前髪ぱっつん」だとされ、この「ぱっつん」は前髪をハサミで一直線に切る擬音だとされている。（前髪をぱっつんと切る→前髪ぱっつん→ぱっつん）

切りそろえる位置は時代や人によって異なるが、概して少女性や幼さが強調される特徴を持っている。またぱっつんは前髪に関して使われる言葉なので、おかっぱや姫カットなどもこのぱっつんの要素を含んでいる。

なお男性の場合は、現在では子供を除くと単に変な髪型だと見られる事に成りがちである。しかし、二次元ではバッフ・クラン（伝説巨神イデオン）や地球帝国（トランジスタにヴィーナス）などが国家ぐるみで男ぱっつんを推奨しているほか、現実においても中世ヨーロッパでは割とよく見られる髪型だった事が知られている。まさに「所変われば品変わる」である

タイプ別ぱっつん

主なぱっつんスタイル

ぴっちりぱっつん(ぱっつん度：強): 前髪の部分に隙間が無い、もしくはほんの少ししか隙間が無く、地肌が見えないほど前髪がぴっちりしている状態。｢ぱっつん｣として想像される最もスタンダードなスタイルであり、誰の目から見てもぱっつんに該当する。髪の毛全体が一体化して見えるため上手く表現されないと重そうな見た目になったり、ヘルメットのような感じになりやすい。
ゆるぱっつん(ぱっつん度：中～強): 毛先は全て揃っているが前髪のところどころに隙間があり、地肌の部分が確認できる状態。肌が見えている割合によってぱっつん度が異なり、隙間が大きければ大きいほどぱっつん具合は低くなる。
片側ぱっつん(ぱっつん度：中): 前髪の左右どちらかを横に流し、ぱっつんが途中で途切れている状態。ぱっつんでありながら凸成分も含まれたスタイリッシュなぱっつん。
センターぱっつん(ぱっつん度：弱): 顔の中心部分の前髪のみぱっつんであり、両サイドは横に流されている状態。センター部分しかぱっつん要素がないため、ぱっつん度は低くなる。
中空きぱっつん(ぱっつん度：弱～中): センターぱっつんとは逆にサイド部分がぱっつんで、中心部分に隙間を持った状態。隙間の大きさによってはぱっつん度が低くなる。

V字ぱっつん(ぱっつん度：弱～中): 横一文字ではなく、顔の中心部分を長目にVの字に切り込んだ変化球型ぱっつんで、非常にレアタイプ。厳密にぱっつんと言えるかは意見が分かれるかもしれないが、前髪の毛先がまっすぐ揃っているというぱっつんの特徴はしっかりおさえている。

斜めぱっつん(ぱっつん度：中): 前髪を水平ではなく、どちらかのサイドから斜めに向かってまっすぐ切り込んだ髪型。本来前髪をぴっちり切りそろえることによって髪全体のシンメトリーを際立たせるぱっつんにおいて、あえてアシンメトリーをかたどることで従来のぱっつんにはない存在感を生じさせるぱっつん界の異端児。

アーチぱっつん(ぱっつん度：中): 前髪をゆるいアーチ状に切り揃えた状態。ぴっちり切り揃えられたぱっつんよりも、どこか柔らかみを持った印象を与えるぱっつん。

ぱっつん要素を含んだ髪型

おかっぱ: 前髪を垂らし切り下げ、肩にかからないくらいの長さまでで後ろ髪を切りそろえた髪型。ただし前髪は必ずしもぱっつんというわけではなく、横や後ろの髪が切りそろえられているかどうかが重要。和風少女の定番の髪型であり、現代でも幼少の女の子がしていることも多い。
姫カット: もみあげ部分のサイドの髪を肩口のあたりで切りそろえ、後ろ髪はストレートでロングな状態に仕上げた髪型。前・横・後ろと三段階で段がついているのが特徴。前髪は目の上あたりで横一文字にぱっつんにするか、頭頂部から左右に振り分けるかのバリエーションがある。
ここでいう姫とは日本のお姫様であり、西洋の姫とはまた違った純和風な高貴さを醸し出す髪型である。

切り揃え位置

切りそろえる位置による印象の違いを以下に記すが、多分に主観が入っているので、当然ながら人それぞれに感じ方は異なる。

おでこ: この位置で切りそろえる場合、少し奇抜な個性として人に見られることが多い。芸術家肌であったり変わり者であったり…。外見にあまりこだわらない性格のこともあれば、その反対に、外見によって他人との違いを強調したい性格であることもある。
ただし幼い子供の場合は全く別で、その幼さをより強調する意味合いが強い。
眉上: 眉の少し上で切りそろえる事によって眉を見せる方式。はまればウルトラ可愛いが、ちょっと微妙に見えることの方が多いため、三次元ではそれほど見かけない。眉を見せない場合に比べて幼さが格段に増すため、実際にやるには少し勇気がいるかも。
眉: 業界？の中では最も平均的な位置である。よく言えば無難、悪く言えば個性がない。尤も、ぱっつんである時点で可愛いので問題はない。
まぶた: この位置まで降りてくると、その人の持つ特徴によって清楚、気品、可愛さ、神秘的、内向的と様々な表情を見せる。眉からまぶたまで間が、二次元・三次元にかかわらずぱっつんキャラでは大多数を占める。
目の下: 目を覆うくらいの長さにする事によって、可愛らしく見せつつも、幼さを出すことを避けている。比較的最近になって流行った切りそろえ位置であるため、二次元キャラとして描かれている例は少ないと思われる。