叢雲(むらくも)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する、大日本帝国海軍の特I型(吹雪型)駆逐艦5番艦「叢雲」をモデルにした艦娘である。
担当声優は上坂すみれ。図鑑番号はNo.015(改二はNo.220)。
ゲーム開始時に選択可能な艦娘の一人で、プライドの高いツンデレお嬢様然としたキャラクター。提督に対しても基本的に上から目線である。だがそれがいい。
選択時の説明文では、自分の容姿と実力にプライドを持つクールな一匹狼として紹介されているが、胸は平坦である。でも中破時のあばら可愛い。
特Ⅰ型(吹雪型)駆逐艦5番艦ではあるが、他の吹雪型艦娘とは異なり服装はセーラー服ワンピース&黒ストで、武装配置も全くの別物となっている(バックパックから伸びるアームで連装砲を保持し、左手に手甲状の魚雷発射管を装備)。また、右手には槍のようにマストを携え、頭上に2基の自律装備(らしきもの)が浮かんでいるのが特徴。
加えて、吹雪型(特I型)の中では唯一絵師も違うため、かなり異なる印象を与える(同型艦の姉妹よりむしろ、絵師が同じ初春や子日(共に初春型)の方によく似ている[1])。
このような区別がされた理由については諸説あるが、『艦名(“○雪”、“○雲”、“○波”)別に絵師を変えている』という説や、『吹雪から深雪までの4隻が第11駆逐隊で、叢雲から白雲が第12駆逐隊であること』に由来するという説が濃厚。(また、初期艦だからという理由も…)
ステータス的には他の吹雪型とそこまで差が付けられているわけではなく、初期選択組の中で取り立ててハイスペックというわけでもない(そもそもそこまで大差は無いが)ので、選択は提督の趣味嗜好に任されている。
元々初期選択艦娘の一人ということもあってプレイヤーの認知度は高い艦娘であったが、やはり島風や愛宕、金剛といった面々と比べるとキャラクター的にパンチが弱い部分は否めなかった。
・・・が、「ヒラコーショック」で、その名は一躍有名になってしまった。それについては、当該項に詳しいが、本項目自体が初期稿ではヒラコーショックに多分に影響されていたりする。
期間限定グラとしてバレンタインmodeが2015年に実装され、バレンタインvoiceも実装されている。このグラではしっかりチョコをくれるのだが、セリフは「そこに落ちてたチョコ」をくれるというものである。2023年に同様のセリフを宣うビッグ7なアメリカ戦艦が増えた(実装はその前年春イベ突破報酬)。
サービス開始以来7年間、第十二駆逐隊の同僚はずっと実装されることはなく、日華事変以前に事故で喪失した深雪の補充の形で12駆解散後に編入した第十一駆逐隊の一員として扱われることが多かった。2020年梅雨・夏イベの報酬艦として初の僚艦(但し、開戦前の事故で開戦時点では12駆を除籍されていたが)として「薄雲」が実装された。
2023年2月現在、12駆の残る「東雲」・「白雲」と11駆へ編入した開戦時20駆「夕霧」の実装の声は聞こえないままであったが、うち、12駆スタメンの1人「白雲」は2023年8月9日「船団護衛!輸送航路防衛戦」の前段最終海域突破報酬として艦隊に合流した。これによりようやく大東亜戦争開戦時のぼっち状態を脱することができた。
2015年3月。特型駆逐艦の改装が予告され様々な予測が飛び交っていたが、31日に運営より
「緒戦の各作戦に従事し、仲間の救援時にソロモンに没した、雲の名を持つ特型駆逐艦のさらなる改装の実装を予定しています。」
との発表がなされた。この時点で実装済みの駆逐艦で該当は叢雲のみ。
そして4月10日、めでたく叢雲改二が実装となった。
耳型の浮遊パーツや赤いネクタイなど特徴は残しつつ、艤装は大型化して背面に集中、身体つきも引き締まりつつ大幅に頭身とボリュームと胸部装甲を増し、肌の露出も増えて大人びた姿となっている。特徴的だった槍状のマストは腕の魚雷発射管と共にオミットされた。
スリットが各部に入りボタン留めされた衣装は、船体強度を度外視して武装をガン積みした挙句に大惨事となった第四艦隊事件を考慮したものと思われる。(叢雲も船体に亀裂が入っていまい、発展途上だった溶接をやめてリベット打ちで補修している)。改修に際し強度確保と引き換えに大幅に重量が増えたため、駆逐艦離れしたボディとして表現されたのかもしれない。
艦娘としての性能は改二としては平均的で尖ったところはないが、逆にどの数値にも穴がなく汎用性の高い艦と言えるだろう。ネームシップ補正と主人公補正のない吹雪改二といった感じである。装備は61cm三連装(酸素)魚雷と、12.7cm連装高角砲(後期型)いわゆる浦風砲が2門となっている。
時報も追加され、全体的に以前よりテンションが高め、かつデレ度高めになった。…が、17:00の時報で提督を「小さな男ね」と表現しており、これに叢雲好きの女性提督の間で色々と議論が起きた。未だ納得いかない女性プレイヤーも多いが、現在は「小さな男ね」は比喩的なもので提督の実際の性別は関係ないという結論が主流である。
1927年4月、「第39号駆逐艦」として藤永田造船所で起工。進水前の1928年8月に「叢雲」へと改名[2]され、第2艦隊第2水雷戦隊の第12駆逐隊へ編入される。叢雲の語源については、「月に叢雲花に風」の項を参照されたし。
この第12駆逐隊は「東雲」「薄雲」「白雲」「叢雲」の4隻で編成されており(叢雲就役前年夏に前述三隻がほぼ同時期に就役し12駆を新設、これに遅れて翌年就役した叢雲が加えられた。)、いずれも吹雪型である。今後艦これにも実装される可能性は十分にあるといえよう。クエストにもできるし。(2020年6月に「薄雲」、2023年8月に「白雲」がそれぞれ実装された。)
日中戦争に際しては1940年以降、華中での沿岸作戦、北部仏印進駐作戦などに投入され、太平洋戦争においては、南方侵攻作戦、ミッドウェー海戦、ソロモン諸島の戦いなどに参加した。
1942年10月には大破した重巡「青葉」及び「古鷹」の救援のため、「白雲」と共にサボ島沖へ向かうが、「古鷹」乗員を乗せて帰途につく途中、ニュージョージア島沖で米軍機の爆撃を受け大破、航行不能の状況に陥る。
乗員は救援にやって来た吹雪型3番艦「初雪」に移乗し、艦は雷撃処分され、現在も同海域に眠る。(同じく救援に加わった朝潮型9駆「朝雲」「夏雲」のうち、「夏雲」も戦没した。)
戦後もその名は受け継がれており、海上自衛隊のみねぐも型護衛艦3番艦として“むらくも”が2000年まで現役であった。(同海戦で戦没した「夏雲」の名を継ぐ「なつぐも」が2番艦)「むらくも」の現役当時の艦番号「DD-118」は、後に防空駆逐艦の名を継いだ「ふゆづき」が継承した[3]。また、海上保安庁の船艇として、これまでに3度その名が与えられており、現在でもかがゆき型巡視艇の3番船“むらくも”が現役である。
吹雪型姉妹 / 吹雪型駆逐艦 |
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最終更新:2024/11/08(金) 16:00
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