シュペランカー戦法とは、音MADを作成する際に用いられる手法の一つである。
ピッチ変更を用いず、素材の各音階に相当する部分を切り貼りして音合わせをする手法。
従来の音MADでは、曲に対して素材のリズムやピッチを合わせることで、歌っているような自然さを追及させてきた。 しかし、この戦法ではあえて素材をそのままのピッチで用い、コマ切れにすることで疾走感を演出している。 素材の使い方も、従来のワンフレーズごとという使い方ではなく、自由な位置で切り刻むため、基本的に何を言っているのかわからなくなり、音程が変わりまくるとただの呪文と化す。
最初にこの手法が使われたのは上記の動画である。このときはまだ呪文のような言葉にはなっておらず、単純な音程合わせであった。
その後に投稿されたこの動画は、ピッチ変更なし、素材の音を自由に切り貼り、など現在で言うシュペランカー戦法と全く同じ特徴を持っており、ニコニコ動画に大きな衝撃をもたらした。
それからもこの手法を用いた動画はいくつか投稿されているが、手法として大きな注目を浴びることは無かった。
しかし、2010年3月22日、第20回音MAD晒しイベントにて投稿されたシュペランカーにより、その存在を確かなものとする。そこで音MAD作者の有志たちは、この手法にシュペランカー戦法という新たな名称を付けた。なのだが、先述の通りこの手法を用いた作品はシュペランカー以前に既に存在する。韃靼戦法が普及し、その流れで「○○戦法」というネーミングに当てはめたという経緯があるため過去・現在の作品を含めレトロニムを行った、と言えよう。
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最終更新:2025/11/16(日) 08:00
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