タイプファウンドリーとは、書体をデザインまたは販売している会社のこと。フォントベンダー、フォントメーカー等とも呼ばれる。
ファウンドリー(Foundry、鋳造所の意)という呼び名が示すように元は活版活字の活字を鋳造する会社のことを指したが、現代ではデジタル書体を設計販売する会社について用いられている。
多くのタイプファウンドリーでは社内もしくはフリーランスの書体デザイナーによってデザインされた書体を蓄積し、それを販売・配布している。また、オリジナルの書体デザインを受託する場合もある。
タイプファウンドリーの起源はイングランドにおいて世界で初めて印刷業を興した人物であるウィリアム・キャクストンによる鋳造所といわれ、1476年のことであった。
以降世界に活版印刷の技術が広まるにつれ、ファウンドリーも多く起業された。英米のモノタイプ社、ドイツのライノタイプ社などが知られている。
日本では明治以降に多くのタイプファウンドリー(活字製造所)が興っており、東京築地活版製造所、岩田活版母型製造所(後のイワタ)、モトヤ、大日本印刷、日本活字工業、弘道軒、森川龍文堂、晃文堂(後のリョービ)などが様々な活字と書体を世に出した。
しかし和文では活字の製造や売買、組版に膨大なコストがかかっていたため、石井茂吉・森澤信夫らによってカメラの要領で印画紙に文字を焼き付ける「写真植字」が実用化され写研、モリサワ、リョービといったタイプファウンドリーから様々な写植のための書体が開発されるようになると、それまで明朝・ゴシックなどの基本書体しかなかったところにモダン系などの現代的な和文書体、ファンシー系などのデザイン和文書体が勃興した。
1990年代にDTPが普及すると書体の開発に係るコストが下がったことで書体のバリエーションも増加。様々な独立系のタイプファウンドリーが誕生することとなった。
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最終更新:2025/04/27(日) 01:00
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