ダイワエルシエーロとは (ダイワエルシエーロとは) [単語記事]

ダイワエルシエーロ(Daiwa el Cielo)とは、JRAの日本の元競走馬である。
馬名の由来はJRAの競走馬情報によると、冠名の「ダイワ」＋スペイン語の「エルシエーロ」(el cielo）天や神、女神の意と記載されている。

概要

2001年生まれのダイワエルシエーロは、門別の下河辺牧場で5月11日と比較的遅めの時期に生まれた。

2戦目は年が明けて3歳になり、2004年の1月18日のオープン特別の紅梅ステークスに出走し、スイープトウショウの2着になった。
3戦目はクイーンカップに出走し道中は後方4番手から進み1着となり、重賞初制覇となった。
この後は桜花賞に進んだものの5番人気の7着となった。

この後は優駿牝馬に進んだものの、母ロンドンブリッジの成績から2400mの距離が持つのか持たないのか？と、ファンをはじめ予想家の間でも大きく議論が交わされ、6番人気になった。

本番ではウイングレッドが先手を取り序盤は2番手で進めたものの、2コーナーの出口付近から先頭に立ち、スイープトウショウ、ダンスインザムード、ヤマニンシュクルらを抑えて距離の不安説を払し、そのまま逃げ切りG1 馬の仲間入りをした。
また騎乗していた福永祐一にとっても優駿牝馬の初勝利となった。

秋は秋華賞を目指してローズステークスから始動し1番人気に支持されたが、7着と掲示板を外す着順になった。陣営は春の疲れが取れていないと判断し秋華賞を回避し、京阪杯(当時1800mのGⅢ)に挑んだが、前走の負けて秋華賞の回避が嫌われたのか8番人気と人気を落としたものの、逃げ切り勝ちをし重賞3勝目となった。

年内は当時12月に行われていた阪神牝馬ステークスを3着を最後に3歳シーズンを終えた。

年が明けて4歳となった初戦の京都金杯は9着と掲示板を外した。次走は心機一転としてダートの川崎記念に出走も6着となった。その後再び芝に戻りダービー卿チャレンジトロフィー、6月に行われていた愛知杯に出走したが共に16着と2戦続けて大敗をした。

この後は7月のマーメイドステークスに出走し久々の重賞勝利となった、4歳になってから着外が続いていたものの2番人気での勝利であった。

このレースを最後に現役を引退し繁殖に上がることになった。
主戦は福永祐一で、唯一4歳時の6月の愛知杯だけ武幸四郎だったが、この時は同じ日の安田記念に福永祐一が騎乗していたための乗り替わりであった。

引退後は故郷の下川辺牧場に戻り、2007年にブライアンズタイムとの間にできた初子を産んだ後2008年にジャングルポケット間に牡馬がいて出生登録はされたものの競走馬登録はされていない。その後4年連続で不受胎になり、2013年に久々にジャングルポケットとの間にできた牝馬がいる。

その後2015年 2016年 2017年とロードカナロアとの間の仔がいるものの、これまで目立った成績は見られない状況である。

2022年の10月11日になって繋養先の下河辺牧場から繁殖生活からも引退し、余生を送ることが発表されている。

同牧場では母のロンドンブリッジも繋養されており、母娘が同じ放牧地で余生を送っている様子がTwitterで公開されている。

ちなみに競走馬は当歳(0歳)時の、生まれてから約半年後に子別れになり、基本的にはその後母子が再開することはまずないため今回この母娘が同じ放牧地で余生を送ることは珍しいことである。

ポストを読み込み中です
 https://twitter.com/Shi_mo_ko_be/status/1579674009012428800

概要の部分にも少し触れたが優駿牝馬に出走した時、予想家の間で熱い討論が行われた。
特にテレビの番組で亀谷敬正と水上学は血統の見解で論争となり、
亀谷の「距離は持つ！」水上の「絶対持たない！」とヒートアップし最後には水上が、
「血統で2400m持ってダンスインザムードの前に来る？チャンチャラおかしいよそんなの！」
と言い放っていたが、ダイワエルシエーロと福永祐一は見事に覆し優勝した経緯がある。