フリーハンド(Freehand)とは、Duncan Toysが販売するヨーヨーの名である。
2001年発売。
開発者はスティーヴ・ブラウン。
2000年代のダンカンをトップブランドとして復活させた中興の祖。
何度もモデルチェンジを経て、ダンカンのプラスティック・ボールベアリング機種のスタンダードをなす。
名前は、スティーヴが開発した新プレイスタイル「フリーハンドプレイ」から。
プレイスタイルの方は、本機と区別するために「カウンターウェイトプレイ(5A)」と改められた。
1932年にヨーヨーの製造販売を開始してから、古典的な固定軸機種を作り続けてきたダンカン。
昔ながらの安価なヨーヨーは幅広い年齢層から人気を博し、アメリカの年配層なら「ヨーヨーといえばダンカン」と誰もが答えるほどの確固たる地位を築き上げ、アメリカのおもちゃ屋からダンカンヨーヨーが消えたことはなかった。
しかし、その間にも、ヨーヨーは進化を続けていた。
90年代にはヨメガやトム・クーン、スピンタスティクスなどがベアリング搭載ヨーヨーを続々と送り出し、固定軸ヨーヨーはもはや時代遅れになってしまった。
ハイパーヨーヨーとしても輸入されたが、手に取ったプレイヤーは誰もが思っただろう。「使えない」と。
1999年になり、ダンカンはようやくトランスアクセルヨーヨーのシリーズ「ハードコア」を立ち上げた。
しかし、「ダンカン・トランスアクション」「ダンカン・アヴェンジャー」は、どうみてもヨメガの後追い。「ダンカン・バリスティック」は、「キャップを外して金属の玉を入れると重さを調整できるよ」という、色物感あふれる代物だった。
シリーズの中には後に見直されたものがあったが、当初は見向きもされなかった。
ヨメガの「ステルスレイダー」ですら時代遅れになりかけていた時代である。
当時主流のストリングトリック機・「スーパーヨー・レネゲイド」や「スピンタスティクス・タイガーシャーク」に対抗できるヨーヨーの開発が急務だった。
ダンカンは1999年、チーム・ロッシのヨーヨー部門担当だったスティーヴ・ブラウンを招聘。彼を中心に、新たなヨーヨー開発と広報に臨んだ。
開発のヒントになったのは、ユーザーの間で当時流行していた、「ダンカン・ホイールズ」の改造である。
ホイールズは、(当時としては)とても重く、ストリングトリックがやりやすかったことから、固定軸の中でも人気が高く、ボールベアリング仕様に改造するプレイヤーも多くいたのである。
そこで、ホイールズから形状と重量を引き継ぎ、「トランスアクション」のキャップを搭載。
こうしてできたのが「フリーハンド」である。
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https://twitter.com/RK8080/status/217897357528924160
→ダンカン・フリーハンド(2001)
通称:フリーハンド1
最初のフリーハンド。
ボディ形状はラウンドバタフライ、キャップは「トランスアクション」のものを流用した、いわゆる「フリーハンドキャップ」。レスポンスシステムはフリクションステッカーを採用。ボールベアリングはサイズA(1050)。
カウンターウェイト用ダイス1個付属。
トラピーズ有効幅が広くストリングに乗せやすい。また、丸っこい形状は持ちやすく、カウンターウェイトでキャッチしても痛くない。重量は重すぎず軽すぎない。フリクションステッカーの削れ具合とアジャスタブルギャップ機構によって戻りの強さも調整でき、初心者から上級者まで幅広く対応できる。
ダンカンのみならず、2000年代におけるプラスチック機種のスタンダードとなった名機である。
→ダンカン・フリーハンド(2002)
通称:フリーハンド2 フリーハンド3(マイナーチェンジ以降のモデル)
「フリーハンド1」の金型が破損したことにより、「ダンカン・ドラゴンフライ」の金型をベースにリニューアルされたフリーハンド。
そのため、ボディ形状は外側が丸まったバタフライ型となり、トラピーズ有効幅が狭まってしまった。
キャップは紙製の平坦なものになった。そのため、吸盤などで取り外して、自作のものを取り付けることができる。
カウンターウェイト用ダイス1個付属。
カウンターウェイト用にしては軸回りの強度が弱く、落とすと割れてしまうことがあったため、のちに強度面が見直されたマイナーチェンジ版が発売された。日本ではこのバージョンを「フリーハンド3」と呼ぶことがある。2010年には、レスポンスシステムのフリクションステッカーを引っ込ませた「レセス仕様」が発売された。
急造のヨーヨーであり、性能はフリーハンド1やハイパー・ZEROに及ばないとされたが、カラーバリエーションが当初から豊富だったことと慣性モーメントに優れていたこと、加えてキャップの自作が簡単だったため、こちらにもそれなりの需要があり、2016年の完全リニューアルまでラインナップに残っていた。
通称:ハイパーフリーハンド フリーハンド0(ZERO発売まで)
第2期ハイパーヨーヨーとして、バンダイから発売されたフリーハンド。
フリーハンド1の復刻であり、海外ユーザーからも高く評価された。
「ハイパーフリーハンド」の本家ダンカン版。
基本的にハイパー版と同じだが、キャップが超音波接着されておらず、軸のボルト頭を利用して内側から押すことによりはずせるようになっている。
このバージョンから、ギャップ調整機構が無段階から有段階に変更。
付属のカウンターウェイトは、ダイス・キャラクター・ゴムボールの3種が付属する。
フリーハンドZEROの内部に、「パルス」に使われているLED回路を組み込んだバージョン。
発光色はブルー。遠心スイッチ式。
LED内蔵ダイス1個付属。発光色はブルー。スイッチはペンの先などで押すようになっている。電池交換不可なので、電池が切れたらダイスだけ買い直す必要がある。
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https://twitter.com/yoyostorecz/status/772507221544534016
バインド仕様の「フリーハンドプロ」と引戻し仕様の「フリーハンドスタンダード」が存在する。
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https://twitter.com/DuncanToys/status/1027581592087056384
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https://twitter.com/SPINGEAR/status/1073062134286696448
形状は2016年版に近いが、若干幅が狭くなっている。
スペーサー・軸の機構が、従来のボルトナットから改良された物になっている。
キャップは従来のレンズ型ではなく、中央が若干へこんだ物を搭載。
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https://twitter.com/SPINGEAR/status/1494840319560785920
→ダンカン・フリーハンドONE
『フリーハンド(2001)』の流れを汲むラウンドバタフライモデル。正式名称は「フリーハンドONE」だが、2001年版の通称との混同を避けるため「2022年版」ともいう。
デフォルトのレスポンスシステムは他機と同じくシリコンパッドに変更。それ以外は、微細な修正を除いてはほぼ完全再現である。
フリクションステッカーはもはや使われなくなっているが、モールドは残されており、フリクションステッカー自体も本機のために復活している。素材はシリコンに変更。
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https://twitter.com/rewindyoyo/status/794132017994547200
特有の形状のキャップは「ダンカン・トランスアクション」から引き継いだもの。
他のヨーヨーでも使われるが、知名度から「フリーハンドキャップ」と呼ばれる。
このキャップははずすことができ、これ単体で販売している。
様々なデザインが存在し、ショップ限定や大会限定のもの、何かのおまけでついているものなどがある。
なお、ハイパーヨーヨーの「フリーハンド」と「ソニックブレス」のものは接着されており、取り外す事ができない。「フリーハンドAL」や「ダンカン・ラプター」など、メタル機種についているものは取り外しが極めて困難なことがある。
プラスチックストリング機の本家であるため、類似のコンセプトはほとんどのメーカーに用意されている。
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https://twitter.com/Pyro391/status/944333998225891328
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最終更新:2025/03/28(金) 12:00
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