Oh-yo(オーヨー)とは、イタリア・シチリア島シラクサの実業家・Lorenzo Gilbertoが手掛けるヨーヨーの名である。
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https://twitter.com/bouncy_news/status/1348207960988684291
クラウドファウンディングによる金属ヨーヨーのプロジェクト。
2020年12月15日にローンチされ、2021年1月14日に締切られた。一般販売はされている様子がなく、クラウドファンディングに参加した人のみが手に入れることができたようだ。
CNC旋盤による精密加工が施されたアルミニウムのボディで、それがちょうど収まる木箱がセットになっている。アルマイト加工はされているが、色は無垢のシルバーのみ。ただし、表面を磨いているかいないかの差がある。映像からは、スリープしない上げ下げだけのヨーヨーと見られる。重量は90-100gと公表されており、競技ヨーヨーの相場で見るとかなり重い。
仕事場のデスクに置いても違和感のないモダンでクールなデザインであり、仕事の合間に5分ほど、脳を「再起動」するのに最適であるとしている。
価格は、発売された場合50ユーロほどを想定しており、40ユーロ(アーリーバード支援者は32ユーロ)の支援で1個手に入れることができる。ポリッシュあり/なし両方をセットにしたものは63ユーロ以上の支援が必要。
目標額5000ユーロ。〆切りまでに、それを大幅に上回る29000ユーロ以上の支援を得た。
一方、現在の競技ヨーヨーではごく普通に行われている製造法をさも新しいかのように謳っていることや、見た目がただの円盤で、回しやすくまたは安全にする工夫がほぼされていないことから、競技プレイヤーからは総ツッコミが入っている。
CADによる設計やNC旋盤による削り出しは、現在の競技ヨーヨーではごく普通に行われていることであり、そこを新しいかのように言うのはおかしな話である。
製品価格として想定されている50ユーロは約6300円(2021年1月11日現在)であり、ヨーヨーショップの中価格帯フルメタルヨーヨーと大差ない。性能を考えれば割高だと感じてしまうだろう。
同価格帯のメタルヨーヨーは山のようにあり、落ち着いた色合いのものを選べば、十分オフィスに馴染むし、休憩時間の運動としてはこちらのほうが優れる。
本機は、悪く解釈すれば、現代のヨーヨーをほとんど調べずにプロジェクトを立ち上げたか、競技ヨーヨー界隈を知らない人に重要な情報を知らせないまま投資させているように映ってしまう。
一方、技をする気がない人にとっては、見た製品に金を出せるかどうかが全てである。
公表されている映像やスペックは、非競技ヨーヨーとして必要十分である。犬の散歩やブランコができないという情報は、上げ下げしかしない人には関係がない。
そのような層に、旋盤による精密加工の金属ヨーヨーは確かに斬新である。知らないものを紹介して販路を広げるのは、実業家としてはまっとうな動きである。
最大の突っ込みどころである形状は、競技ヨーヨーを見慣れたメーカーやショップからは出てこない発想である。オフィスのインテリアとして使うのであれば、競技ヨーヨーの形状に縛られる必要はない。本機は謳い文句通りシンプルでクールな見た目であり、それがピッタリ収まるように木箱も工夫している。
スリープしないということは、裏を返せばヒモが普通に巻けるし、手に戻しやすいということであり、競技ヨーヨーを知らない人が飛びつきやすい。ストリングはコットンとナイロンの混合という珍しい組み合わせで、決していい加減に決めたわけではないことがわかる。
競技シーンを一切無視した見た目は、競技ヨーヨーメーカーにも若干の衝撃を与え、(関連性は不明ながら)本機の発表後ほどなくして「ヨーヨーリクリエーション・インパクト」が発表された。
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最終更新:2025/12/24(水) 17:00
最終更新:2025/12/24(水) 17:00
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