ドッペルドミナントとは、V調上のV度の和音である。
| 調 | I | II | III | IV | V | VI | VII |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| C major | C | Dm | Em | F | G | Am | Bdim |
| C minor | Cm | Ddim | E♭ | Fm | G | A♭ | B♭ |
和声的短音階を和音では用いるため、Vの和音は短調でもGになる点に注意せよ(ただし、固有調はG minorになる)。
さて、V調上の和音というのは、C majorであればD major上で、C minorであればD minor上でV度の和音を考える。すると、
となる。これがドッペルドミナントの諸和音である。これらの和音は、すべてIIの和音の代わりに用いることができ、サブドミナントの役割を持つ。芸大和声ではVの上にVを書いて表現する。
当然だが、ドッペルドミナントの諸和音は、すべてドミナントの和音であるVの諸和音へ解決する(I2→VもしくはI2→V7も含む)。また、第3音は上方限定進行音なので(V調における導音であることを鑑みれば当然である)、原則として後続のVの和音では根音へ進行する必要がある。また、第7音がある場合、それは後続のVの和音では第3音に、第9音がある場合はそれは後続のVの和音では第5音へ、それぞれ進行する必要がある。
ただし、増1度進行の処理が優先されるため、後続和音がV7もしくはV9の場合、第3音を増1度下降させる必要がある(例えばC majorであればF♯→Fの連結をするということを最優先に行わなければならない)。
また、I2→V(もしくはI2→V7)へ進む場合、第3音は所定通り進行するが、第7音は保留し、第9音は保留(もしくは増1度上行)させる(でないとVなどに直接進んでしまう)。
掲示板
掲示板に書き込みがありません。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/05(金) 19:00
最終更新:2025/12/05(金) 19:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。