ブギーポップは笑わないは、上遠野浩平/著、緒方剛志/イラストのライトノベル。電撃文庫より刊行されている。
本項では同作に連なるシリーズに付いても記述する。
アニメ版に関連する動画もこのタグを使っていることが多い。関連タグ:ブギーポップ
第4回電撃ゲーム小説大賞受賞作品。1999年6月に第1作『ブギーポップは笑わない』が刊行。
本作は電撃文庫の代表作と呼べる作品の1つであり、黎明期の電撃文庫の躍進を支える原動力となった。後に「ブギーポップ」の名を冠する続刊が刊行され、「ブギーポップシリーズ」として続いている。シリーズ累計発行部数は420万部。
現代少年少女文学に様々な影響を与えている。時雨沢恵一は本作を読んだことで電撃文庫に投稿を決め、西尾維新は本シリーズの影響で小説家を志して戯言シリーズでデビュー。西尾の上遠野への崇拝ぶりを知りたい人は、講談社刊 『ファウスト』 2005 SPRING Vol.5マジオススメ。奈須きのこは武内ブラザーズに「お前が書きたいのはこれだ!」と持ち込まれて読み込んだ事が明かされている。
10年以上続く作品でありながら巻数は16巻と少ないが、これは上遠野が遅筆という訳ではなく[1]、2003年頃[2]からシリーズの完結に向けて始動している為で、当時のインタビューではシリーズを完結させるのに必要な物語として「合成人間の物語」、「霧間凪の物語」を手がける旨を話していた。
前者は『ビートのディシプリン』シリーズにて2005年に完結、後者は『ヴァルプルギスの後悔』シリーズにて2011年12月に完結している。
電撃文庫の『冥王と獣のダンス』、更に上遠野が他社で手がける全てのシリーズ(「ペイパーカットシリーズ」「戦地調停士シリーズ」「しずるさんシリーズ」)とのリンクが計られており、完結へ向け徐々に佳境へと向かっている。
『ヴァルプルギスの後悔』の終了を経て、シリーズ2作目で既に後日談が書かれていた『ブギーポップ・リターンズ VS イマジネーター』の物語及び、『ブギーポップは笑わない』に登場した竹田啓司、宮下藤花によって、シリーズ最終作である『ブギーポップ・ストレインジ』(2003年時の発表タイトル)を執筆予定、これが当面のシリーズ完結までの予定となっている。
1作目は「美しく艶やかで、惨い」と評価されているように、猟奇描写も多々ありながら青春ものであるという、独自要素の強い作品である。
説明が最小限に留められており、視点が複数存在するという変わった構成がポイントで、複数巻から情報を集めて読者自身が"攻略"する必要があるのがこのシリーズの特徴。別にそんなの関係ねーと適当に読んでも面白みが失われないのも、この作品が評価される所以である。
2作目以降のシリーズは、全てが『笑わない』の姉妹作として定義付けられている。主人公や舞台は毎巻別人物となり、それらのあらゆる物語にブギーポップが関わっている形となっている。
書評によっては、セカイ系の黎明期に"それ"を定義付けた一作としても名が挙がる事がある。
実写映画版、アニメ版、漫画版が存在。また上遠野の作品は自らが執筆している作品に関しては世界を共有している場合がほとんどで、ブギーポップのキャラクターが別シリーズ登場する事も多々ある(逆に他作品のキャラクターが本シリーズに登場する事もある)。詳しくは内容の説明はあまりない(が人物説明は多い)ウィキペディアを参照されたい。
タイトルは『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom』。製作はマッドハウス。
原作の後日談を描いたオリジナルストーリーを採用している。これは同時期に公開された実写映画版から話が繋がる前提でのことだったが、映画の公開が遅れアニメの放送が先になってしまい、構成の複雑さもあって理解しづらい作品になってしまったという経緯がある。
オリジナルストーリーながら、複数の視点から徐々に事件の全貌が明らかになっていく構成など原作を意識した部分もあり、1巻『笑わない』だけでなく2巻以降の原作の小ネタも細かく取り入れられている。演出・音楽などは評価も高いが、雰囲気が非常に陰鬱でサイコホラーの様相を呈しており、そこは原作とかけ離れた部分として賛否が分かれるところである。本作に登場したオリジナルキャラクター「プームプーム」の名前が後に原作の用語として逆輸入されている。
テレビせとうち(岡山県と香川県が放送対象地域)では土曜日の午前6時から放送されていた。この作品をそんな時間に放送して苦情が来なかったのかは不明。同じ放送エリアの山陽放送(RSK)でもグロテスクな描写があったサクラ大戦TVや性的要素の強いマイアミガンズをその時間帯に放映していた常習犯だったから気にしなかったのかもしれない。
ちなみにメインキャストやモブ役には当時の若手声優が多く配されているが、その中には現在人気のベテラン声優となっている人物がやたらと多い。
放送局 | 放送期間 | 放送日時 |
---|---|---|
テレビ東京 | 2000年1月6日 - 3月23日 | 木曜 1:45 - 2:15(水曜深夜) |
テレビ北海道 | 日曜 6:30 - 7:00 | |
テレビ愛知 | 2000年1月12日 - 3月29日 | 水曜 1:45 - 2:15(火曜深夜) |
テレビ大阪 | 水曜 2:15 - 2:45(火曜深夜) | |
テレビせとうち | 土曜 6:30 - 7:00 | |
TVQ九州放送 | 火曜 2:05 - 2:35(月曜深夜) | |
テレビユー福島 | 火曜 0:50 - 1:20(月曜深夜) | |
静岡放送 | 土曜 2:05 - 2:35(金曜深夜) |
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 動画 |
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第1話 | 記憶の肖像 ~Portraits from Memory~ |
村井さだゆき | 渡部高志 安田賢司 |
安田賢司 | 須賀重行 | |
第2話 | 闇の灯 ~LIGHT IN DARKNESS~ |
安田賢司 | 米田光宏 | 田中穣 | ||
第3話 | 世界を受け入れし者 ~Life Can Be So Nice~ |
水上清資 | 村田雅彦 | 関口雅浩 | ||
第4話 | けがれなき少女への愛 ~MY FAIR LADY~ |
野尻靖之 | 松浦錠平 | 福世孝明 三宅雄一郎 |
||
第5話 | 間奏 ~Interlude~ |
村井さだゆき | 安田賢司 | 三浦和也 | ||
第6話 | 汝、母を愛せよ ~Mother’s Day~ |
野尻靖之 | 渡部高志 えんどうてつや |
熨斗谷充孝 | 浅野ヒロ | |
第7話 | 世にかなわぬ願いなく ~Until Ure In My Arms Again~ |
水上清資 | 仁賀緑朗 | 山田次郎 | 関口雅浩 | |
第8話 | 彼女の生き方 ~She’s So Unusual~ |
村井さだゆき | 川瀬敏文 | 山本恵 | 秦野好紹 梅原隆弘 |
|
第9話 | 過ぎ去りし我が時 ~You’ll never be young twice~ |
野尻靖之 | 安田賢司 | 松本文男 | ||
第10話 | プーム プーム ~Poom Poom~ |
水上清資 | 佐藤雄三 | 金紀杜 | ||
第11話 | 虹 ~Under The Gravity’s Rainbow~ |
村井さだゆき | 仁賀緑朗 | 矢吹勉 | 米田光宏 三浦和也 伊藤良明 松本文男 |
|
第12話 | 眠りによって全てが終わる ~A requiem~ |
渡部高志 | 安田賢司 | 須賀重行 |
2018年3月に再アニメ化が発表。年内放送予定から少し遅れ、2019年1月から放送。アニメーション製作は2000年と同じくマッドハウスだが、スタッフ・キャストは異なっている。
初回放送は第1話と第2話を連続1時間スペシャルとして放送。また、レギュラー放送とは別に2時間のスペシャル枠を設け、第10話から第13話(夜明けのブギーポップ編)を放送。
こちらは前アニメと違い、原作序盤含め代表的なエピソードを選出してほぼ忠実にアニメ化。結果、4エピソード計18話構成となっている。
放送局 | 放送開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
AT-X | 2019年1月4日 | 金曜 | 21:00 | 初回1時間特番、リピート放送あり |
TOKYO MX | 22:30 | 初回1時間特番は22:00開始 | ||
BS11 | 23:00 | 初回1時間特番 | ||
KBS京都 | 24:30 | 初回1時間特番は24:00開始 | ||
サンテレビ | 初回1時間特番は24:00開始 | |||
テレビ愛知 | 2019年1月11日 | 金曜 | 27:05 | 初回1時間半特番 |
放送局 | 放送日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
AT-X | 2019年2月23日 | 土曜 | 18:00 | 2時間特番、リピート放送あり![]() |
TOKYO MX | 2019年2月24日 | 日曜 | 19:00 | 2時間特番 |
BS11 | ||||
サンテレビ | ||||
KBS京都 | 2019年2月25日 | 月曜 | 22:00 | 2時間特番 |
テレビ愛知 | 2019年3月1日 | 金曜 | 27:05 | 1時間特番(第10話~第11話) |
2019年3月8日 | 金曜 | 27:05 | 1時間特番(第12話~第13話) |
配信サイト | 配信開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
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AbemaTV | 2019年1月4日 | 金曜 | 22:00 | 初回1時間特番は21:30開始 |
dアニメストア | 2019年1月9日 | 水曜 | 12:00 | |
ニコニコ生放送 | 2019年1月10日 | 木曜 | 25:00 | 初回1時間特番 タイムシフトあり |
ニコニコチャンネル | 25:30 | 1、2話同時配信 最新話無料配信 |
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 動画 |
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第1話 | ブギーポップは笑わない 1 | 鈴木智尋 | 夏目真悟 | 筱雅律 | ||
第2話 | ブギーポップは笑わない 2 | 重原克也 | 土屋圭 | |||
第3話 | ブギーポップは笑わない 3 | 夏目真悟 | 八田洋介 | 長坂慶太 | ||
第4話 | VSイマジネーター 1 | 川尻善昭 | 川野麻美 | 金世俊 | ||
第5話 | VSイマジネーター 2 | 又野弘道 | 小山知洋 | |||
第6話 | VSイマジネーター 3 | のがみかずお | 松本純平 青野厚司 松本純平 |
|||
第7話 | VSイマジネーター 4 | 斎藤圭一郎 | 原科大樹 | |||
第8話 | VSイマジネーター 5 | 重原克也 | 西川千尋 | |||
第9話 | VSイマジネーター 6 | 八田洋介 | 長坂慶太 今村大樹 |
|||
第10話 | 夜明けのブギーポップ 1 | 久貝典史 | 重原克也 | 久貝典史 | ||
第11話 | 夜明けのブギーポップ 2 | 中園真登 | Park Myung Hwan | Lee Gwan Woo Min Hyun Sook Yuu Seung Hee Lee Jung Hun |
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第12話 | 夜明けのブギーポップ 3 | 川野麻美 八田洋介 |
のがみかずお | 松本純平 青野厚司 志賀道憲 橋本浩一 |
||
第13話 | 夜明けのブギーポップ 4 | 斎藤圭一郎 | 原科大樹 | |||
第14話 | オーバードライブ 歪曲王 1 | 川尻善昭 | 川野麻美 | 金世俊 | ||
第15話 | オーバードライブ 歪曲王 2 | 川尻善昭 | Park Myung Hwan 石郷岡範和 |
Yuu Seung Hee Lee Kawan Woo Min Hyeon Sook |
||
第16話 | オーバードライブ 歪曲王 3 | 中園真登 | 半田修平 | |||
第17話 | オーバードライブ 歪曲王 4 | 重原克也 | 原科大樹 | |||
第18話 | オーバードライブ 歪曲王 5 | 八田洋介 | 長坂慶太 |
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最終更新:2025/03/28(金) 19:00
最終更新:2025/03/28(金) 19:00
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