アニモーフ(Animorphs)とは、アメリカ人女性作家、K・A・アップルゲイトによる小説作品である。
1996年にアメリカで1巻が発売された後、1年間で1000万部近く売り上げるほどの大ヒット[1]を飛ばし、ドラマ化もなされた。
2004年には早川書房から日本語版も発売されているが、主要キャラクターが各巻の語り部となる構成上、最初の5人の担当が終わる5巻でキリが良いと考えられたのか、5巻までのみが発売されている(原語版は本編だけで全54巻の大作で、一部の巻ではゴーストライターの手を借りたほどである)。
人気故に様々なグッズも発売されている。トランスフォーム(変身)繋がりということで、1999年にハズブロから『トランスフォーマー・アニモーフ』というシリーズ名で変形玩具が発売された。ティラノサウルスの姿を合体トイ“トライレックス”にしてしまうなど、大胆な商品展開を見せたが、それが逆に祟ったのか不振に終わったようである。
『トランスフォーマー・アニモーフ』の未発売ボツ製品のうち4体は、のちにビーストウォーズの派生シリーズ『ミュータントビースト』として転用された。日本では未発売。2形態のビーストモードを持つ代わりにロボット部分は頭部だけという異色のシリーズだった。アニモーフからのデザイン変更箇所はこの頭部パーツが主なところらしい。これら玩具の写真はホビージャパンの『トランスフォーマー ビーストウォーズ ビーストジェネレーション』に掲載されている。
本作と直接の関係はないが、2011年にリリースされSwitch版も発売されるなど一定の人気を有するゲームであるTo the Moon内では、重要なアイテムとしてアニモーフが登場し、北米における知名度の高さが伺える(関連動画も参照、因みに動画内で出てくるデビッド(David)は20巻台で数巻だけ出てくる裏切る系の追加戦士ポジションらしい)。
ジェイク、レイチェル、トバイアス、キャシー、マルコの5人のティーンエージャーが、ある日瀕死のエイリアンと出会った。イェルクという寄生生物が地球に侵攻を始めており既に一部の人類は操られているという情報を伝え、彼の種族であるアンダリテが有するアニモーフという動物に変身できる力を5人に授けた直後、追手のイェルクに倒された。逃げ延びた5人は、それぞれ変身を試すなどする。一方的に託された使命を果たすべきか5人が争い悩む中でジェイクが変身して情報を収集した結果、ジェイクの兄や学校の教頭が寄生されているという事実を知る。最終的に立てられたイェルクの巣窟での襲撃・救出作戦は、寄生された人間をほぼ救うことができず、時間制限を超えたトバイアスがタカの姿から戻れなくなるなど成功とは言い難い結果に終わった。
その後も、様々なイェルクへの妨害作戦を立てていく中で、亡くなったアンダリテの弟を救出したり、マルコが行方不明になったはずの母の現状を知ったりと物語が進展していく…
この作品のある意味中心となる設定。触れた動物のDNAを回収してその動物に変身する能力。触れた動物を再現するため性別などは元の動物準拠となる。
服は密着するもの以外変身に付随しない。変身には時間がかかり、煙や謎の光ではなく、毛が生える、体型が変化するといった描写が丁寧に入るなど変身過程の描写が印象的である。
動物と話せない(4巻でクジラと会話できていたのは脇に置く)が、変身したものとの間ではテレパシーが使える。
2時間の時間制限があったり、その動物の思考形態に影響されやすくなったり不便な面もある一方で、変身前の怪我が治るなどの地味ながら便利な点も存在する。
作中ではノミからゾウまで様々な動物に変身しているが、ジェイクのトラのように個人にお気に入りの戦闘時の変身が存在する傾向もある。
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最終更新:2024/12/27(金) 06:00
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