京成3700形とは、京成電鉄が保有する通勤型車両である。
この項では、共通設計(およびリース)の北総鉄道7300形・千葉ニュータウン鉄道9800形についても述べる。
1991年の成田空港ターミナル直下乗り入れ開始時に導入された。
本形式のコンセプトは、「メンテナンスの容易化」「省エネルギー化」「乗り心地の向上」「旅客サービスの向上」である。
2002年3月までの長きにわたって製造されたが、これは「赤電」こと初代3000形~3150形車両を置き換えるためである。増備途中で細かな仕様変更がされたほか、2000年以降の増備車では前面のデザインが大きく変更されている。北総鉄道ではほぼ同形式が7300形として導入された。また、住宅・都市整備公団9100形は見た目はまったく異なるが中身は3700形と同一設計である。
京成の通勤型電車では初めてVVVFインバータ制御を採用している。これは前年に登場したAE100形のものを基本としており、力行ノッチ2の異常な加速の伸びに彼の遺伝を感じることができる。先頭車両は、京浜急行電鉄への乗り入れに対応する為、京急の規定に従い制御電動車とした。これはAE車改造の京成3400形や、その後登場した京成3000形シリーズでも同様である。普通から特急までそつなくこなす性能を持ち、均衡の取れたスタイルや車内設備からファンの間では名車と呼ばれることもある。
2010年の成田スカイアクセス開業に備え、2007年から順次対応改造を実施。これによりスカイアクセスと京急本線での120km/h運行も可能になった。 これを受け、実際にアクセス特急での運用も行われている。
北総開発鉄道(現・北総鉄道)によって、1991年の北総線2期線開業時(高砂~新鎌ヶ谷)に導入された形式である。2編成が製造された。
帯のカラーをはじめ細部が北総鉄道の仕様となった他は、おおむね落成時の3700形8連と同一である。
京成電鉄において3000形の投入によって3700形が余剰となり、8連3本が北総鉄道へリースされることになった。北総鉄道HPなど一部ではこの3編成について(7300形の一部として)7800形と称することがある。
7808編成は京成向けとして落成した後期車であったため、スカートの着用や車いすスペース、その他表記類などがオリジナルの7300形と異なる。
老朽化した9000形(9018編成)を置き換えるべく2017年に導入された編成。2013年の9008編成置き換え時には京成3000形ベースの9200形が導入されたが、今回は京成へ直接3000形を導入して余剰となった3700形をリースして賄われたものである。車番は9808編成を名乗っている。
基本的には7300形と同一だが、帯のカラーは9200形と同色とし、車妻部の一部プレートが京成時代の赤いままである。一部機器も撤去されずに残されている。
8連11本と6連3本が在籍している。
6連のうち2本は落成時から6連であるが、3748編成は紆余曲折あって8連から6連になった編成である。
8連は、主に優等列車の運用に就いており、本線のほか、都営線・京急線に直通し、羽田空港まで乗り入れる。芝山鉄道への乗り入れ運用にも使用される。また、成田スカイアクセスに対応しており、2010年7月30日から代走として運用を開始した。
一方6連は、主に本線・千葉線・浅草線・東成田線・芝山鉄道の普通列車の運用に就いている。
8連5本が在籍している。うち3本のリース車も共通で運用される。
主に北総線印旛日本医大駅~京急線羽田空港第1・第2ターミナル駅間の直通列車で使用される。
8連1本が在籍している。7300形と共通で運用される。
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最終更新:2025/12/05(金) 23:00
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