栗原陵矢とは (クリハラリョウヤとは) [単語記事]

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栗原陵矢（くりはらりょうや、1996年 7月4日-）とは、福井県出身の百獣の王プロ野球選手（捕手・内野手・外野手）である。現在は福岡ソフトバンクホークスに所属。

概要

福岡ソフトバンクホークス #24
栗原陵矢
基本情報
国籍	日本
出身地	福井県福井市
生年月日	1996年 7月4日
身長体重	179cm 80kg
選手情報
投球･打撃	右投左打
守備位置	捕手、内野手、外野手
プロ入り	2014年ドラフト 2位
経歴
福井県立春江工業高等学校福岡ソフトバンクホークス(2015年-)
国際大会
代表ﾁｰﾑ	日本
五輪	2021年
プロ野球選手テンプレート

小学1年から野球を始め、中学で遊撃手から捕手に転向。

春江工業高校では1年から正捕手となり、秋に北信越大会で優勝、チームをセンバツ初出場に導いた。2年夏は決勝で敗退。3年夏はまさかの初戦敗退に終わったが、U-18の侍ジャパンに選出され、主将・正捕手としてアジア選手権準優勝に貢献した。高校通算26本塁打。

2014年ドラフト 2位で、福岡ソフトバンクホークスに入団した。背番号は31。

ソフトバンク時代

2015年（1年目）は身体作りのためほぼ三軍ながら、フレッシュオールスターにも選出（しかし台風で試合中止となる）。

2016年は右肩痛で長期離脱したが、二軍で少ない出場試合数ながらも打率3割をマークする。

2017年は高谷裕亮の怪我で6月に一軍初昇格。一軍では3試合の出場だったが、二軍ではチーム最多の56試合でマスクを被り、8月6日の広島東洋カープ戦では1イニング3盗塁刺のウエスタンリーグ新記録を達成した。

2018年は春のキャンプでA組に呼ばれるが、ノックの際に左肩を脱臼。全治6ヶ月と診断されたが、4ヶ月で治して6月に実戦復帰。8月に市川友也と入れ替わりで一軍昇格し、9月5日の千葉ロッテマリーンズ戦で代打で登場しプロ初安打をマーク。クライマックスシリーズと日本シリーズでも第3捕手としてベンチ入りし、日本シリーズ第1戦では延長12回に送りバントを決めた。

2019年は初めて開幕一軍入り。4月13日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、0-0の延長10回に代打でプロ初打点となる決勝タイムリーを放ち、ヒーローインタビューを受けた。5月頭で一度抹消されたが6月に復帰すると、7月19日の楽天戦では代打で美馬学のノーヒットノーランを阻止。23日のロッテ戦では田中靖洋からプロ初本塁打、そこから3試合連続打点を挙げるなど代打の切り札として活躍。8月には打力を見込まれレフトで4試合スタメン起用もされたが、8月9日に抹消されてからは一軍に戻れずシーズンを終えた。

2020年は5月下旬のチーム活動再開後から紅白戦、練習試合で猛アピール。内川聖一の不振もあって、6月19日のロッテとの開幕戦では2番・一塁でスタメンを勝ち取ると、延長10回に小野郁からサヨナラタイムリーを放ちお立ち台に上がった。以降、1番・一塁で打線を牽引するが、7月に入ってから調子を落としたため、同月下旬から5番外野手（右翼手か左翼手）で起用されるようになる。すると2試合目で満塁ホームランを放つなど勝負強さを発揮し、以降は主として5番に定着。12試合で4番も打った。118試合に出場、打率.243、17本塁打、リーグ4位の73打点を挙げ、得点圏打率は.333と勝負強い打撃で優勝に貢献した。
クライマックスシリーズでは無安打に終わったが、読売ジャイアンツとの日本シリーズでは第1戦に菅野智之から先制2ランホームランを含む3安打4打点、第2戦では5打数4安打の大暴れ。第3戦・第4戦は無安打で最終的には打率.500で終わったが、チーム首位打者とシリーズの趨勢を決めた初戦の活躍が評価されてか日本シリーズ MVPを受賞した。

2021年は東京五輪の侍ジャパンに選出。出場機会はノックアウトステージ初戦のアメリカ戦のみだったが、タイブレークの10回裏に村上宗隆の代打として送りバントを決め、甲斐拓也のサヨナラ安打に繋げ金メダルに貢献した。
シーズンでは主に左翼・右翼、さらにはときどき三塁や一塁として、全143試合にスタメン出場。チーム最多の60試合で4番を打った。チームの主力が概ね不調の中、総じて前年を上回る打率.275、21本塁打、77打点、146 安打を挙げ、タイトルや賞にこそ届かなかったが、柳田悠岐とともに打線の中核を担った。

2022年からは前年に引退した長谷川勇也から背番号24を引き継ぎ、外野手登録となる。開幕から5番・レフトで出場し、開幕3連戦で2本塁打と好調だったが、開幕5戦目のロッテ戦で守備中に飛球を追ってセンターの上林誠知と交錯、担架で運ばれた。左膝前十字靱帯断裂に左外側半月板損傷の疑いと診断され戦線離脱となった。そのため5試合の出場に留まった。

2023年からは副キャプテンを務める。8月23日のロッテ戦でファールが右手に直撃し、右手有鈎骨鈎の骨折で戦線離脱。96試合の出場で打率.239、13本塁打、49打点に留まった。

2024年からは内野手登録となる。

プレースタイル・人物

50m走6.0秒の俊足で、プロ入り時は「走れる捕手」を売りにしたいと語っていた。現在は打撃がアピールポイントという自認の様子。2020年は一塁で一軍定着、その後は外野手起用が多くなったが、完全に捕手を辞めたわけではなく、現在もたまに試合途中からマスクを被ることがある。

2018年に怪我でリハビリをしている間は、野球ゲームで自分自身を操作して無双プレイをしていたとか。同級生の笠谷俊介とは仲良し。

アニメ「それいけ！アンパンマン」のアンパンマンの物真似が得意な事は、チーム内で時折ネタにされる。元々はレギュラーシーズン中、試合前の声出しで先輩選手に無茶振りされて捻りだした苦心の産物。2020年の日本シリーズにおけるMVP受賞インタビューでも披露し、会場全体に笑いの渦を巻き起こしてシーズンを締めた。

2022年の正月には『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』の名物企画「リアル野球BAN」に侍ジャパンのメンバーとして、「ライオンになりたい」と金髪にして出演。ちなみに会場は埼玉西武ライオンズの本拠地・西武ドーム。意味深。試合では当初当たりが出ず、前述の通り東京五輪での出番がバント1回だけだったことから石橋貴明から「バントでいいのに」と散々煽られたが、黄金の「百獣の王バット」を掲げ、大先輩ゆえ普段は選手側からは弄りにくいポジションのはずの吉岡雄二を果敢に煽りに行って打たれて素直に謝るなど、野球の上手い芸人杉谷拳士不在の穴を埋める大活躍。バットの方でも最終回の5回表に逆転3ランを放つ活躍で勝利に繋げた。なお試合は恒例の延長戦の末逆転負けだったが。

成績

（2023年終了時点）
青はリーグ最高、赤はリーグワースト。

年度別打撃成績

年度	球団	試合	打席	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	打点	盗塁	犠打	犠飛	四球	死球	三振	併殺打	打率	出塁率
2017年	ｿﾌﾄﾊﾞﾝｸ	3	3	3	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	1	0	.000	.000
2018年		11	9	9	0	1	0	0	0	0	0	0	0	0	0	4	0	.111	.111
2019年		32	45	39	4	9	0	1	1	7	0	0	1	3	2	10	1	.231	.311
2020年		118	500	440	52	107	21	3	17	73	5	11	6	38	5	90	7	.243	.307
2021年		143	596	531	71	146	32	3	21	77	7	3	7	53	2	90	9	.275	.339
2022年		5	20	17	3	6	1	0	2	5	0	0	0	3	0	1	0	.353	.450
2023年		96	387	352	24	84	14	0	13	49	0	1	2	48	4	81	6	.239	.301
NPB：7年		408	1560	1391	154	353	68	7	54	211	12	15	16	125	13	277	23	.254	.318