古墳時代から平安時代前半にかけて使われた長柄の武器であり、南北朝時代に出現し、戦国時代に流行した鑓(広義の槍と区別するため「鑓」と表記)とは直接的な関係性はないとされる。
鑓との違いは一般的に、穂先と柄の接合方法が鑓は中子を設けて柄に差し込んで目釘(ビス)で固定するのに対し、鉾はキャップ状の接合部を柄にかぶせ、ビスで固定するという形式を取っていることであるとされている。(ただし、鑓であっても予備の穂先は鉾と同様の形式を取っている。)
この他の相違点としては鉾は柄に滑り止め用に紐が巻いてあるが、鑓は柄が滑らかである。これは鉾は盾とセットで片手で使うことが多く、鑓は両手で用いるものだったからである。また穂先の形状も鑓と比べて細く、断面形状も鑓は平らな三角形だが、鉾は三角形に近いというのもある。
逆に共通点としては、大規模な集団戦法で用いられることと、柄の材質が打柄(竹と木の複合素材)であることである。この他にも鑓のバリエーションの1つに穂先の根元付近に枝状に穂先が片方だけ鎌のように飛び出た片鎌鑓というものがあり、同様に鉾にもそのような形式のモノがあり、敵に引っかけるように使ったとされる。
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最終更新:2024/12/26(木) 23:00
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