こちら葛飾区亀有公園前派出所(こちらかつしかくかめありこうえんまえはしゅつじょ)とは、秋本治の漫画。1976年より週刊少年ジャンプにて連載中。
略称は「こち亀(海外タイトル:KochiKame)」。2016年6月現在の単行本既刊は199巻。
警視庁新葛飾署管内、亀有公園前派出所に勤務する警察官・両津勘吉巡査長とその周囲の様子を描いたギャグ漫画作品。
ゴルゴ13、ドカベン、パタリロ!、浮浪雲などと並ぶ超長期連載漫画の代表格。40年以上連載しているにも関わらず1度も休載したことがなく、「少年誌の最長連載記録」のギネス記録を保持・更新中(1972年連載開始のドカベンは途中7年間の中断期間がある)。
亀有公園は葛飾区に実在するが、公園前派出所は架空の存在である(なお現実の日本警察が1994年に「派出所」の正式名を「交番」に改めたため、現代では派出所という施設名自体ほぼ消滅している)。
秋本はモデル説を否定しているが、亀有駅北口にある亀有駅北口交番は亀有公園前派出所にそっくりの形をしている(ただし、当時の派出所はこち亀のような形の派出所がスタンダードである)。警視庁が亀有駅北口交番を閉鎖し、亀有駅南口交番へ合併させる予定だったが、地域住民の訴えにより撤回、現在も健在である。ただし深夜などは無人となる事が多い。こち亀ファンや観光客、修学旅行生がよく訪れる。交番の写真を撮影する場合は交番内のお巡りさんに許可を取るようにしましょう。
ギャグ漫画ではあるがシリアスな話もある。代表的なのは「浅草物語(57巻)」やその後日談である「浅草物語・望郷編(125巻)」といった人気の懐古・感動モノ、ほかにはシリアスかつ最も後味が悪い「檸檬が泣いた日…(123巻)」など(両津の報告書でも彼がやるせない思いがあった事を記述した程)。○○回記念や○周年記念の巻頭カラーでは両さんの少年、青年時代の話が多く、名作も多い。
1996年~2004年にはフジテレビ系にてテレビアニメが放送。インド、台湾などでの人気も高い。
2006年に連載30周年を迎え、ジャンプ誌上で「こち亀30周年企画」が行われた。また「超こち亀」という30周年記念書籍も発売された。
2009年8月1日~9月26日にはTBSにてドラマ版が放送。両津役はSMAPの香取慎吾。
2016年には再びフジテレビ系でのアニメ化が発表された。
秋本はこち亀の連載初期「山止たつひこ」という、当時週刊少年チャンピオンで「がきデカ」を連載していた漫画家「山上たつひこ」をもじったペンネームを使用していた。このペンネームとやたら長いタイトルは、新人賞で編集者の目にとまるようにと考えた策(結局無意味だったらしいが)。しかも原稿応募時は、石ノ森章太郎をもじった「岩森章太郎改め山止たつひこ」というペンネームだった。
こんな危ないペンネームを名乗ったのは、連載当初秋本が長期連載を想定しておらず「すぐ終わるだろう、終わったら本名に戻そう」と考えていたため。しかし人気が出て連載が長期化したことで山上側からクレームを受け、100話を境に本名の秋本治に改名した。(クレームについては「若気の至り、山上先生や秋田書店の方に大変迷惑をかけた」とかなり反省していたらしい。また、作者名を覚えてもらおうと登場させたのが秋本・カトリーヌ・麗子)
改名後は単行本の作者名も1巻からすべて本名に統一されたため、「山止たつひこ」名義の単行本(6巻以前かつ1979年ごろまでの版)はわりと貴重である。
2006年に週刊少年ジャンプで行われた特別企画。
42号では『両さんを探せ!』というタイトルで、この刊に連載された全ての作品に両津が登場。46号では「亀祭り第2部」というタイトルで、42号に連載された作品から全83種の人物・アイテムがこち亀に登場した。
参加作品は以下の通り(50音順)
そのほか、漫画家の大暮維人は自身が週刊少年マガジンで連載している「エア・ギア」内で両津を堂々と登場させており、その後ジャンプの巻末作者コメントにて秋本から感謝のコメントが送られていた。
詳しくは個別記事を参照。また、以下のキャラの家族については、そのキャラの記事に記載している。
| 早乙女リカ | 交通課勤務。両津を毛嫌いする婦警達のリーダー格。 |
| 乙姫菜々 | 交通課勤務。実は売れっ子少女漫画家であり、ペンネームは「愛野 神女」。 現在は本田と交際している。 |
| 恵比須海老茶 | 一時期公園前派出所に勤務していた警官。 笑い上戸で何でもないことですぐに笑ってしまうが、怒ると狼男のようになる。 |
| 忘田 | あれ?どんな人物だったっけ? |
| 悪魔田死神 | 葛飾署結婚したくない男2位。 |
| 根画手部不吉 | 何でもネガティブな方向に考えてしまう警官。 一時期は両津によってポジティブ思考に変えられたが、また戻ってしまった。 |
| 次長 | 新葛飾署の次長。かなり初期から登場しているが、未だに名前がない不憫な人。 昔は不真面目な警官だったようだ。 |
| 坊那須課長 | 葛飾署課長。署員の給料を管理しており、ボーナスの時期になると登場する。 |
| 丸出ダメ太郎 | 警視庁が開発したロボット警官4号。別名綾小路ダ・ヴィンチ。 |
| 度怒り炎の介 | 警視庁が開発したロボット警官5号。怒るとショートして全身が発火する。 |
| 電極スパーク | 「スーパー電子」社長。息子をも新製品のモニターにする仕事の鬼。 |
| 電極冷 | スパークの妻。常識人。 夫が子供たちをモニターにすることに強く反発している。 |
| 電極+ | スパークの息子。クールな性格で、最新の電子機器を自在に使いこなすスーパー小学生。 檸檬に恋心を抱いており、檸檬の前では打って変わって別人のようになる。 |
| 白鳥麗次 | スーパー金持ち。麗子に恋をしている。 |
| 白浜カトリーヌ | ニコニコ寮の寮母さん。優しい性格のため寮のみんなから慕われている。 昔は吉原トメという名前だったが、後に設定が変更された。 |
| 寮長 | 原作初期にいたニコニコ寮の寮長。 両津すらも恐れる存在だったが、いつの間にかいなくなっていた。 |
| 花山理香 | 天国に住む魔法使いの爺さん。 素行の悪い両津を懲らしめるために天国からやってきて、両津に天罰を与える。 実はかなりのスケベで、マリアを本当の女にした張本人でもある。 |
| 犬 | 原作初期のキャラ。派出所の近くに住む犬。 派出所で飼われていたこともあったが、いつの間にか消えていた。 |
| フータロー | 原作初期のキャラ。公園に住むホームレス。 |
| チャーリー小林 | 原作初期のキャラ。現在でもごくごく稀に登場することがある。 元売れっ子芸能人だったが、一発屋どまりで人気が急落してしまう。 |
| 羽生土地郎 | 紹介する物件という物件が欠陥住宅な、インチキ不動産屋。 |
| 千田珍吉 | 両津の少年時代の悪友その1。 |
| 戸田豚平 | 両津の少年時代の悪友その2。 |
| 村瀬賢治 | 両津の元同級生。弁護士を目指していたが、何の因果かヤクザになってしまった。 両津の説得でヤクザから足を洗って、刑期を終えた後は孤児院を建てるべく奮闘している。 |
| 神 | 全宇宙を統括する神・・・だが、両津には叶わずにひどい目にあわされる。実はカツラ。 |
| 閻魔大王 | 地獄を統括する恐怖の大王・・・だが、やっぱり両津にはかなわなかった。 |
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最終更新:2025/12/12(金) 12:00
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