ゆっくり実況プレイとは (ユックリジッキョウプレイとは) [単語記事]

ゆっくり実況プレイとは、SofTalkなどのAquesTalkを利用した文章読み上げソフトを使って、プレイ動画に音声を入れたもの。ニコ動のプレイ動画の中では比較的メジャーなスタイルである。

大抵が実況風であるため、ゆっくり実況プレイというタグが検索用に普及しているが、内容的には解説動画だったり、フルボイスだったりすることもある。

※ちなみにゆっくり実況というタグは脱字タグなので、もし見つけたらゆっくり実況プレイに置き換えてあげてね。
　

概要

肉声を合成音声で代替することで、実況プレイで重視されるスキル無しで声による演出を行える。

生声の実況プレイには実況者としての適性（声質、発声、即興トークのセンスなど）が求められ、
録音環境も整えねばならない。また、ゲームの進行と同時に喋るため、考えながら発言するのが
困難である。こうした性質上、実況者の臨場感あるリアクションを楽しめる動画が人気を博し易い。
（アフレコで声を録音して編集するという、ゆっくりに近いスタイルの動画も一応あるにはあるが）。

一方、ゆっくり実況はプレイの収録を終えてから後付けでじっくり台詞を考えられるので、論理的
な発言や凝った台詞回しを行いやすく、gdgdで冗長なだけの語りを無くせるという利点がある。
自分の声に自信がない、身内バレが嫌で声を晒したくないといった投稿者にもありがたいだろう。

但し、ゆっくりに喋らせる手間はかなりのもので、イントネーションや速度にまで拘ると
相当な時間と労力を注ぎ込まねばならない。また、アフレコであるがゆえにやらせ感の
払拭が難しいため、下手にウケ狙いに走ると大コケして痛いだけの動画になりやすい。

後付けで文章を挿入するという点は字幕プレイに近いが、これと比べても一長一短ある。
字幕は画面の一部が文字で隠れ、字幕に注視する分、ゲームそのものを見づらくなるが、
複雑な解説や膨大なデータの紹介には有利。ゆっくりは声が混ざるので、BGMやSEを
聴き取りづらくなる。一概にどちらがいいとは言えず、併用している作品も多く見られる。

実況プレイ・ゆっくり実況・字幕プレイはどれも制作に求められるスキルが異なり、好みに
よる視聴者の棲み分けも行われている。作者には自身の得手不得手、題材とするゲーム
の性質やユーザー層を考慮して、より良いプレイ動画の制作を目指していただきたい。