ろうそくみたいできれいだねとは、機動戦士ガンダム 水星の魔女の前日譚『PROLOGUE』にて、ヴァナディース機関研究員エルノラ・サマヤに対し、愛娘のエリクト・サマヤが放った名言である。
ヴァナディース機関の研究所にして研究員の住処であるフロント・フォールクヴァングが襲撃を受け、エルノラは娘のエリクトを探していた。
エルノラの夫、ナディムが、ガンダム・ルブリス 量産試作モデルで出撃し迎撃をする中、娘を炎上する格納庫のガンダム・ルブリスLF-03のコクピットで発見したエルノラは、起動不能だったガンダム・ルブリスLF-03が起動していることに驚愕する。
GUNDフォーマット理論の第一人者にしてガンダム・ルブリス開発者のカルド・ナボに、「あんたでダメなら、誰にもクリアできないさ」と言わしめたレイヤー33のコールバックテストを、娘はいとも簡単にクリアしていたのである。
格納庫を飛び出したガンダム・ルブリスLF-03は3機のハイングラと対峙する。
「ひとつ、ふたつ」
母の膝の上で、娘がサブモニタに表示されたアイコンを指差していくと、アイコンの横に「TARGET LOCK ON」と表示されていく。
「みっつ」
娘がそう言い終わるが否や、GUNDビットがルブリスLF-03から分離し、3機のハイングラはコクピットを撃ち抜かれて瞬殺されてしまった。
「ママ、ママ」
あまりのことに呆然とするエルノラに対し、娘エリクトは吹き飛んだハイングラの3つの爆炎を見て笑顔で思ったことを口にした。
「ろうそくみたいできれいだね」
この日はエリクトの4歳の誕生日であり、襲撃が起きたのはバースデーケーキにろうそくライト[1]。を刺す直前だった。
エリクトにしてみれば、4歳の誕生日にバースデーケーキのろうそくを吹き消すというこれまでの人生の一大イベントを中断されれた後に明かりが3つ灯ったので、ろうそくを連想し、それが綺麗であることを母に伝えただけである。
この後エリクト母娘は最新鋭機ベギルベウによりルブリスLF-03の左腕を切り飛ばされ、絶体絶命のピンチに陥る。しかし、そこに父ナディムが特攻をかけたことにより母娘は戦場を離脱することができた。
システムの過負荷により脳と精神を焼き尽くされていく父ナディムの脳裏に浮かんだのは、娘の4歳の誕生日を祝ってやれなかったことであった。
「ハッピバースデー トゥーユー」
父ナディムはせめてもの手向けか、無線で歌い始める
「パパだ」
「「ハッピバースデー トゥーユー」」
父と娘の歌声は、周辺宙域の無線に流れていく
「「ハッピバースデー ディアエリクトー」」
「ハッピバースデー トゥーユー」
そしてエリクトの生まれ故郷であるフォールクヴァングが爆破され4つ目の爆炎があがる。
4つのろうそくが灯り、そして消えた。
こうして魔女と呪いのガンダムが生まれたのである。
サブタイトルになっている魔女は、このときのエリクトの行動と大きな関係がある。
人を指差してはいけないと言われた言われたことはないだろうか。
人を指差す行為は北欧において「ガンド[2]」という呪いをかける魔術であり、行うことはとても失礼であるとされた。
指を差すということは人を呪う行為なのである。
エリクトがサブモニタで指差した機体はルブリスLF-03の攻撃により爆散し、パイロットはコクピットを的確に撃ち抜かれ死亡した。
これは「エリクトに呪い殺された」と見ることもでき、故にエリクトはガンドという魔術で人を呪う魔女なのではないかと予測する視聴者もいる。現時点で確定情報ではない
『PROLOGUE』の地上波放送後、視聴者はその衝撃から大混乱に陥り、SNSのタイムラインは阿鼻叫喚で埋め尽くされた。
こうして機動戦士ガンダム 水星の魔女は放映時のSNSのトレンドとなったのである。
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最終更新:2025/12/08(月) 10:00
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