「あたし、Atlanta級軽巡、その一番艦、Atlanta。
防空巡洋艦Atlantaのほうが通りがいいかなあ」
アトランタ(Atlanta)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する、第二字世界大戦時のアメリカ海軍所属アトランタ級軽巡洋艦(防空巡洋艦)1番艦〈USS Atlanta,CL-51〉をモチーフにした登場人物(艦娘)である。
イラストレーター:しずまよしのり/CV:名塚佳織
2019年11月30日開始のイベント『進撃!第二次作戦「南方作戦」』の最終面であるソロモン諸島沖海域(E-6)の突破報酬、つまりイベントクリア報酬として実装された。ただし、E-6を含む後段作戦は12月7日のオンメンテにて開始されたので、アトランタの実装日もこの2019年12月7日とするのが正しい。
アメリカ艦娘としては初の軽巡洋艦枠(意外にも、これまでに実装されてきたアメリカ艦娘は戦艦空母駆逐艦で、巡洋艦はいなかった。同イベントでアメリカ巡洋艦としては重巡ヒューストンに続いての実装だが、そちらがドロップ艦なので突破報酬であるこちらを先に入手したという提督もいた模様)にして、艦これ初実装となる「防空巡洋艦」となる。
この「防空巡洋艦」は、艦これのシステム的には軽巡のバリエーションである。今後、システム的にブラッシュアップされたり、提督達の研究によって最適な使い方が詰められていくことと思われるが、現時点では「とにかく対空に全振りした軽巡」という扱いになるか。
ピンク色のツインテールに、何故かハイライトの無い(薄い?)瞳いわゆるレイプ目の持ち主。頭には軍帽(いわゆるギャリソンキャップ)を被っている。ちなみに帽子に書かれている「51」は艦番号(ハルナンバー)のCL-51が元ネタ。
そしてなにより目を惹くのは、軽巡とは思えぬ豊かな胸部装甲。さすがのアメリ艦娘。
アメリカ海軍で、日本でいう5,500t級と同世代だったオマハ級軽巡の更改時期を迎えようとしていた1930年代末。
日本では重巡建造に傾倒し軽巡は阿賀野型まで置き去りにされていたが(この辺は軍縮条約による建造枠問題とかもあるが)、米帝は「そんなもん両方造っておけばいいじゃん」とばかりに軽巡ラインも止めることなく、オマハ級の後はブルックリン級、その改修型のセントルイス級を切れ目無く設計・建造を続けていた。
さて、1930年代末となると、航空機の発展も馬鹿にならないレベルに達しつつあった。
海軍設計部「あ、そう? それじゃ対空能力マシマシな軽巡にするか」
というわけで、新型軽巡には、対艦対空両方をこなせる38口径のMk12 5インチ(12.7cm)連装砲を8基16門、28mm4連装対空機銃4門、20mm単装機銃6門と、大量の対空兵装を搭載した。ちなみに、本来は6インチ両用砲を搭載したかったのだが、当時はまだ未完成だったのと、排水量が条約をオーバーすることから、泣く泣く見送られた。
こうして、新型軽巡アトランタ級が誕生することになった。ちなみにこのアトランタ級、建造時期によって小改修を加えられたため、3つのサブクラス(アトランタ級、オークランド級、ジュノー級)に分けられることもある。それぞれ4隻、4隻、3隻の計11隻が建造されたが、その辺りで開戦となり、条約制限も無くなったことから、新たに完成した6インチ砲を搭載したアメリカ海軍理想の軽巡として登場するのがクリーブランド級となる。
ちなみにアトランタ級で有名な艦には、18個のバトルスターを受章した武勲艦〈サンディエゴ〉、サリバン兄弟の悲劇で知られる〈ジュノー〉がある。
なお、「防空巡洋艦」として名高いアトランタ級だが、当初の分類は軽巡洋艦(CL)であり、防空巡洋艦(CLAA)というカテゴリが誕生したのは戦後の1949年で、その時には狭義のアトランタ級(前述)は全て沈没または退役していた。
さて、そのアトランタ級のネームシップである〈USS Atlanta,CL-59〉は、開戦直後の1941年12月24日に就役した。艦名はジョージア州の州都で、あの名作「風と共に去りぬ」の舞台でもあるアトランタから。ちなみに〈アトランタ〉の進水式にはこの繋がりで「風と共に去りぬ」の作者であるマーガレット・ミッチェルがシャンパンを割る役を行っている。
愛称は「ラッキーA」「マイティA」など。
就役後は短い訓練を経て、初陣はミッドウェー海戦。かの〈エンタープライズ〉が率いる第16任務部隊の護衛任務として参戦したが、大した戦果を挙げること無く終わった。というのも、〈飛龍〉の攻撃隊が一矢報いたのは第17任務部隊の〈ヨークタウン〉で、第16任務部隊の方には日本軍機はあまり来なかったので、対空艦の出番も無かったのである。
続いて第16任務部隊はソロモン諸島に向かった。第二次ソロモン海戦では〈翔鶴〉〈瑞鶴〉からの攻撃機を撃墜して対空艦の本領を発揮したが、それでも〈エンタープライズ〉は攻撃を受けて中破し、前線からは退くことになる。
〈アトランタ〉は、第11任務部隊に所属替えとなったが、こちらも旗艦だった〈サラトガ〉が〈伊26〉の雷撃で中破して退き、第64任務部隊に再度所属替えになる。
その後、その分艦隊である第64.2任務部隊の旗艦を任じられた。
再編成され、第67.4任務部隊の旗艦となった〈アトランタ〉は、第三次ソロモン海戦第一夜戦に臨むことになる。
艦これプレイヤーなら、〈夕立〉がアメリカ軍の艦列に突撃して大混乱を招いた、という一件はご存知であろうが、この突っ込まれた方の部隊にいたのが〈アトランタ〉であった。夜戦で混乱の中、〈アトランタ〉は近づいて来た駆逐艦から探照灯照射されたかと思うと魚雷が発射されるのが見えたため、こちらからもサーチライトで照らしながら砲撃を行い、1,500mの距離でこれを撃沈した。この日本駆逐艦こそ暁型駆逐艦の〈暁〉であった。
しかし、この光は他の艦船からは格好の目標となる。〈比叡〉〈長良〉からの砲撃に加え、味方のはずの戦艦〈ワシントン〉からも誤射され(むしろそちらの方が痛打を与えたとも)、そんな状態でも反撃しようとしたところで、〈暁〉から発射されていた魚雷2発が艦腹に突き刺さった。
魚雷を受けたのは後部機関室付近で、〈アトランタ〉は一時的に動力がロスト、航行不能になり、激戦の最中に漂流することになった。幸いというか、それ以上の攻撃を受けることもなく、夜が明ける。
明るくなると、両軍共にさんさんたる有様であったことが見えてきた。そんな中でも、掃海艇の手助けを受けて戦場から離れたところまでは曳航された〈アトランタ〉であった。なお、曳航中に、それを見つけた日本の攻撃機が接近してきたが、かろうじて動いた5インチ砲でそれを追い払うことに成功し、防空艦としての意地をみせるが、浸水が止まらず艦も傾斜するほどになっており、この場では手の尽くしようが無いことから、最終的に司令官ハルゼー提督から、自沈処理とすることが命じられた。
1942年11月13日20時15分、〈アトランタ〉は爆破により自沈し、鉄底海峡の一員となった。
1943年1月25日、除籍。
わずか1年にも満たない艦暦ではあったが、5つのバトルスターに加え、その最後の戦いで殊勲部隊章を受章した。
例によってカッコカリRTA
| 2019年秋イベント【進撃!第二次作戦「南方作戦」】新規実装艦娘 | ||
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最終更新:2025/12/11(木) 05:00
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