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エアロスター

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エアロスターとは、

  1. 三菱ふそうトラック・バスが製造するバス車両。本稿で記述。
  2. クボタのコンバイン。
  3. ゲーム「星のカービィ鏡の大迷宮」内に出てくる飛行機のような中ボス。→エアロスター(カービィ)

初代

1984年にこれまで製造されてきたMP118/518系のモデルチェンジで、MP218/618系としてデビュー。1996年頃まで製造されていた。

モデルチェンジ直前のKC代においては、エンジン形式を変更しMP217/617系として製造された。

初期は三菱自工名古屋製のエアロスターMと呉羽自動車(現:三菱ふそうバス製造)製のエアロスターKでそれぞれ異なるボディを使用していたが、1993年に車種統合が行われ、エアロスターM1本のみに絞られた。(翌年から三菱と呉羽の合併によって全車現MFBMで製造されていた。)導入時期により、フォグランプ形状などに差異がある。

また、移行時期にはMP118/518系シャーシにエアロスターKボディを架装する車も存在した。

また、日本初のノンステップバスの試作車が京浜急行電鉄(現:京浜急行バス)などに配置されていたが、こちらは会社的には黒歴史らしく、現在は全廃されている。

神奈中仕様

ふそう販売店を傘下に持つ関係から、日本でも屈指のエアロスターユーザーである神奈川中央交通向けに特別に仕立てられた仕様である。

  • 6.0mロングホイールベース車(通称P尺)のホイールベースを20cm短縮して、ブルドッグ時代のロングホイールベース車に合わせた。当初はP尺車の改造扱いであったが、後に形式認定される。
  • 先払いと後払いの混在する路線の運用が多く、運賃窓を設置する為に、左折用のセーフティーウィンドウを埋める。
  • 車両清掃の為にフロントバンパーを延長、足場も滑り止めを設置した。

これらの特徴はふそう車以外の神奈中のバスにも一部採用されており、他社でも採用されたものが存在する。神奈中の中古車は廃車の後に他社に譲渡されるケースが多いが、他の車両と比べてもこれらの特徴は明らかに際立っている為、容易に出自に区別がつく。

2代目でもこれらの特徴は継承されたが、2002年に小田急グループマテリアル社の設立と共に、グループ内での仕様が統一された為、これら独特の仕様は運賃窓をのぞいて廃止となっている。

余談ながら、長電バスに存在する2代目エアロスターの中には運賃窓の特徴など、神奈中の仕様と非常に酷似したバスが存在するが、これは形式認定を得る為に制作されたサンプルカーとされ、大口ユーザーである神奈中へそのまま納入できるように仕様を極力合わせたと言われているが、何らかの事情で実現しなかったので長電バスに納入されたとされる。その特徴から他のバスと比べてもその特徴が際立っている。

国外仕様

シャーシ部分は国外にも輸出され、形式もRP118となっている。インパネはトラック系に準じたものであり、速度計の位置が日本とは逆の左に位置する。ブレーキも日本のエア・油圧併用式から、フルエアブレーキとなっているなど、細かい所に違いがある。

ギアシフトはオーバードライブ付きのみである。また、エアサスは用意されず板ばねのみであった。既に公式サイトからは削除されているが、ちょっと前までは閲覧が可能であった。

いくつかの国では現地製のボディとの組み合わせが存在したが、特に有名なのはタイの公営バスである大量輸送公社(BMTA)で採用されている車両は現地のビルダー製でありながら、車体をエアロスターKに模したものとなっており、バス協テールを採用するなど、細かく意識をしたものとなっている。

2代(現行)

1996年にフルモデルチェンジが行われ、現行のスタイルとなる。

  • KC代のみMP317/717系(ノンステップはMP747)を名乗っていたが、KL代からMP33/35/37系に改番される。この他にもステアリングの形状が変更された。また、途中より路線用ツーステップも廃止した。
  • PJ代からはエンジンが従来とは異なるものになった。途中より灯火規制に対応する形で、フォグランプの形状が変更、テールランプの削減などが行われた。また、今回から西工架装車の発注をとりやめた。
  • PKG代からは日産ディーゼル工業とのOEM提携により純正のノンステップが一時的に廃止(エコハイブリット除く)されていたが、2009年春に一部ボディを改良して製造・販売再開。また、ワンステップ・自家用においてもUD製のエンジン&SCR尿素還元システムを搭載。また、PJ代で削減されたテールランプもオプションで復活した。
  • LKG代からエンジンはふそう製に戻ったが、中型車用をベースにしたものに変更され、それまでと一線を画すサウンドになった。また変速機はアリソン製6速ATのみとし、MT車の設定は無くなった。
    ノンステップ車はPJ代以来となるMP37系となったが、そのボディはPKG代と同様、ワンステップベースの車高の高いタイプが引き続き採用されている。

MP300

2013年7月11日、オーストラリアで開かれたバス関係のモーターショーにおいて、発表がなされた。

基本的に最新のエアロスターに準じた仕様となっているが、車名がMP300とされている。オーストラリア市場へ参入する予定であり、完成車としての輸出は初めてとなる。前述した通り、シャーシ輸出はいくつかの国で行われているが、ボディを含めた完成車ともなればマカオにおける日野自動車ぐらいにしか例がなく、これをきっかけとしてグローバルな展開をしたいとの狙いがある。

エアロスターS

日産ディーゼル工業とのOEM提携でデビューした車種だが、スペースランナーRAと大して変わらない。判別ができる部分も、ステアリングに印刷された社章程度である。(デビュー当初はテールランプが本家はシビリアン型・エアロSは凡用だったが、本家のシビリアンテールの供給を廃止したために余計にややこしくなった。)

こちらはノンステップのみ供給となっていたが、西工の廃業と共に生産が中止。大型車は再び2代目エアロスターに一本化された。

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