エリなんとかとは (エリナントカとは) [単語記事]

エリなんとかとは、ファイアーエムブレム烈火の剣に登場する架空の人物、エリウッドの別称（非公式）である。

エリウッドの性能の残念っぷりに名前で呼ぶ気にもならなくなったユーザーに名前を忘れたフリをして書き込まれることが多い。エリなんとか"さん"として敬して遠ざけるように使われる事もある。

概要

まず専用職の性能が悪い。
バランス型の成長の上に、CC補正がイマイチである。そのため最終ステータスが安定せず、激しくヘタれることがままある（強くなることもあるが）。特に素早さが満足に伸びなかった場合、主人公なのにラスボスを華麗に倒せなくなるどころか、反撃で追撃貰って華麗に死ぬ事も少なくない…と言うかヘタしたら雑魚敵に追撃される。
おまけに専用職としての優位点がほとんど…というかまったくない。

性能比較（体格・移動以外は最大ステータス値）
クラス	HP	力	技	速さ	幸運	守備	魔防	体格	移動	武器
パラディン（一般職）	60	25	26	24	30	25	25	11or12	8	剣槍斧
ロードナイト（エリなんとか）	60	27	26	24	30	23	25	9	7	剣槍

ロードナイトがパラディンに勝っている点は力の最大値が2高いだけ。それなのに非常に重要な数値である移動・体格が低く、斧も使えない。ついでにエリなんとかの力が最大値が見込める成長率かというと、そんなことはない。あんまりな性能に優秀なソシアルナイトなどと揶揄される。

第2にクラスチェンジが遅い。エリウッド編だとクラスチェンジするのは終章の少し前でそれまで盛大に足を引っ張る。そしてクラスチェンジ後も満足にレベルを上げることができず終章に突入しさらに足を引っ張る…という負の連鎖がよく起こる。（なおこれはエリウッド編の場合であり、ヘクトル編の場合はクラスチェンジは早い。…が、だからといってしっかり活躍できるわけではないというのが悲しい。）

一方で同作に登場するロード仲間のリンやヘクトルは特化型の成長傾向＋専用クラスが優秀。エリウッドの欠点が逆に際立ってしまっている始末。

そして最後に主人公特権がない。それまでの主人公も、同じ作品に登場するエースと比べて見劣りするケースは多かったのだが、終盤に手に入る専用武器が凶悪な性能だったり、ラスボスに対して特効があったり、輸送隊を引き連れていたりして、一定の活躍の場はあった。

が、エリウッドの場合、輸送隊はマリナス任せなことに加え、サブタイトルも飾った専用武器デュランダルが物凄く重いという致命的相性の悪さがある。この為、攻撃速度が下がってしまい、ラスボスに追撃出来ないどころか下手をすれば逆に追撃を食らって即死する有様なのである。

元より病弱なエリウッドが、強力な力を持った伝説の剣を扱い切れない、というのは設定的には納得できる話だが、他の二人に比べてあまりにあんまりである。

ちなみにこのデュランダル、前作封印の剣にも登場しているがその時はもっと軽かった。烈火の剣で真の力を引き出したはずなのだが…何故か性能は何一つ変わってない上、前作より重さが増えた（重さ１２→１６）。そのおかげでこちらもデブ剣という蔑称が定着している。エリウッドが装備したら攻速が７も下がってしまうのである。明らかに弱くなっている。
きっと封印の剣のディーク（勇者。体格１４）やパー様（パーシバル。パラディンで体格１２）辺りが真の力を引き出せば強かっただろう。そうでなくてもせめてエリウッドが後年の強さ（封印の剣でゲスト登場時、引退したエリウッドは体格11のパラディン）だったらまだ……。

こうしたことから当然、蔑称としての色合いが強い。（笑）が付かなくても同梱されていると思ってよい。
でもそんな常々悲しい感じのエリなんとかさんに親しみを込めて、と言う意味合いもある。が、まぁ純粋にエリウッドが好きな人には良い顔をしない人もいるので、使い方には気をつけたい。

エリなんとかという言葉

ネットスラング的な意味での初出は諸説あるが、公式にこの言葉が出たのは「ファイアーエムブレム　蒼炎の軌跡」１１章クリア後のやり取り。ノシトヒと会話するおじさん（仮名。クリミア在住・港町トハ代表）が

「やつらは確か、エリ…なんとかと呼びかけておった気が……」

と発言しているのを確認できる。ちなみに、知らぬとはいえ気安くこの名を口にすると、あとでとんでもないことになるのは卑しいおじさん（仮名）と卑しい青年（仮名。同上）がその身をもって証明してくれる。

ユニットとしてのエリンシアは蒼炎の軌跡・暁の女神共に使用回数無限の二回攻撃可能な専用武器アミーテがあるうえ、成長率も良好で、万が一へたれても専用クラス（蒼炎の軌跡＝クリミア王女、暁の女神＝女王[クィーン]）が貴重な飛行＋再移動杖使いとして活躍可能なため、実際には当記事のエリなんとかのような扱いをされることはないだろう。