オーマジオウ 単語


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オーマジオウ

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お前達に、私を倒すのは不可能だ。何故かわかるか?
私は生まれながらの…である……

オーマジオウ

オーマジオウとは、特撮ドラマ『仮面ライダージオウ』に登場する仮面ライダー。
常磐ソウゴの未来の姿とされる存在である。

声:小山力也 / 演:高岩成二(変身前)

その通りだ。私こそ、最高最善の、概要……

明光院ゲイツやツクヨミが暮らす2068年の未来世界に君臨する「魔王にして時の王者」。ある時期にダイマジーンというロボットが世界を焦土に変えて地球の総人口を半減させた「オーマの日」を引き起こした張本人と言われている。
黒と金が主体のカラーリングで、ジオウを豪勢にしたような風貌をしている。額にはクロノグラフのような3つの意匠「パラレルラトラパンテ」が備わっており、顔面の装甲「デコラティブダイアル」にはびっしりと敷き詰められた黒い「王」の刻印が確認できる。腰に装着している黄金のベルト「オーマジオウドライバー」のバックルはジクウドライバーと似ているが、ライドウォッチのハードポイントは存在せず、ウォッチは装填されていない。複眼の「エクスプレッシブフレイムアイ」は赤い「ライダー」の文字になっており、ジオウに比べ禍々しくも荘厳さを感じさせる文体をしている。

未来出身の登場人物からはソウゴの未来の姿として認識されており、実際に2068年の時代には「常磐ソウゴ初変身の像」なるものが存在しているほか、公式サイトの「ライダー」の項目でもまるでジオウの別形態であるかのようにその姿が表示されている。また、タイムジャッカーのオーラはオーマをジジイ、ウールはソウゴの事を若いジオウと呼んでおり、オーマ=ソウゴであったとしても68歳になるので少なくとも年齢的な問題はない。
敵対する者への容赦のなさという共通点や本人がソウゴを「若き日の私」と呼んでいる事からゲイツたちが言う通り未来のソウゴである事はほぼ間違いないが、声がライドウォッチの音声と一致していることからジクウドライバー或いはウォッチが変身者の意識を乗っ取っているという説、オーマジオウとジオウのどちらかがもう一方のアナザーライダーといった説もあった(少なくともアナザーライダー説という線はアナザージオウの登場によりほぼ廃れている)。
ちなみに名前の由来は「魔王」のアナグラムであることが補完計画で明言されており、この他に「逢魔が時」も含まれているものと思われる。

その人物像は未来人達の評価によると、「自分が王だと信じて疑わず(スウォルツ談)、自分の覇道を邪魔する物は許さない(ウォズ談)サイテーサイアクの魔王(ツクヨミ談)」とされている。しかし作中の戦闘においては自分から手を出すことはなく、自身に向かってくるものに対する自己防衛ともいえる受動的な攻撃しか行っておらず、人々を自発的に苦しめているような描写が存在しない。詳しくは後述するが世界を救った最高最善の魔王と称していることを鑑みるに、彼がグロンギの様な価値観の持ち主でない限り本当に最低最悪の魔王なのかは疑問が残る。

なお、作品外の商品展開での名称は「仮面ライダーオーマジオウ」と呼称されることもある。

何故お前が私に及ばないか?それは、お前が私の能力を把握したわけではないからだ

その能力はまさに人知を超えており、EP01で描かれた戦闘では何処からともなく発生させる爆風、自分の数倍の図体がある量産型タイムマジーンの大軍を軽くあしらう念動力、近距離の物体に対する時間停止等様々な能力を使いこなしてレジスタンスを圧倒し、果ては周囲に波動を放ち彼らを一瞬で消滅させている。また、概要で述べた通りバックルにライドウォッチのハードポイントは存在しないものの、胸部の「オーナメントスロット」に装填された「オルタネートプラグ」の効力によりウォッチを持つだけで力を発現させることができる。
EP41ではグランドジオウ同様にライダーを召喚したほか、彼が召喚した仮面ライダードライブを操り使役している。ドライブはグランドジオウが動揺していたとはいえ基本形態のタイプスピードで撃破しており、戦闘力自体を増強されていた可能性もある。
プロデューサーの白倉伸一郎氏は雑誌「東映ヒーローMAX Vol.58」で、2067年までに登場する仮面ライダーたちの能力を行使できるという設定を明かしている。実際にLASTではサブライダーの物を含むあらゆるライドウォッチがオーマジオウへと取り込まれるシーンがあり、この設定には嘘偽りも誇張もない。つまりクウガアルティメットフォーム、エグゼイドムテキゲーマー、エボルブラックホールフォームといった既知のトンデモ性能ライダーたちの力を持っているということになり、まさに公式「ぼくのかんがえたさいきょうかめんらいだー」であるが、この設定は今後も仮面ライダーシリーズを継続していくという意味も込めて作ったものらしい。逢魔降臨書にはジオウ以降新たなライダーは誕生しなかったと記されているため、今後新作が作られる度にその能力は増えていくことになる、というわけではないようだ。
本編終了後に公式サイトでオーマジオウに関するデータが更新されたが、パンチ力108.3t、キック力324.9t、時速3600kmと基礎スペックからして化け物じみている。更にオーマジオウの主要な器官を以下に示す。

  • パラレルラトラパンテ:額のライダーズクレスト上部にあるクロノグラフ状の器官。並行世界や別の時間軸に存在する変身者=自身の同一存在の意識を並列化し、感覚共有するデバイス。ソウゴのウォッチ継承進展を知っていたり狙いすましたようなタイミングで2068年に呼び寄せたりしたのは、このデバイスを通じてソウゴの動向を感知できていた為と思われる。
  • メリディアンサッシュ:オーマジオウの子午線を現す権威ある金色の勲章で、襷状にかけらている。半径4km以内の触れたものを異次元へと送る効果を持つ。EP01で放った波動はこの器官から放たれた可能性があり、その場合レジスタンスたちは死んだかのように見せかけただけという事になる。
  • ミッドバンドライナー・アンセム:生体増強装置。オーマドライバーが生成する無尽蔵のエネルギーを生体エナジーに変換し、全身へと供給する。68歳らしからぬ活力の源といったところか。
  • ノーブルアジャストライクスーツ:全身を覆うスーツ。攻撃時の動作を先鋭化する為に部分的な形状変化が常時発生している。最高レベルの自己修復機能によりダメージがほぼ蓄積せず、変身者の身体能力のキャパを超えた半永久的な戦闘行動が可能。劇中でまともなダメージを受けた描写がほぼないのもうなずけるというもの。

懐かしい。劇中の動向はそんなものだったか?

EP01「キングダム2068」

物語の冒頭にて早速登場し、レジスタンスたちを蹂躙。その時の記録映像やツクヨミとゲイツの話を受け、ソウゴは最高最善の魔王になることを決意する。

EP15「バック・トゥ・2068」

「嘘ではない。私は王になりたいと願い、世界を救った…未来の、お前だ」

門矢士によって2068年に送り込まれたソウゴと対面。豪勢な城どころか、ただ一人周りに何もない荒野にぽつりと存在している玉座に変身前の姿で座していた。仕える人間が(レジスタンスから自身の傘下に入ったウォズ以外)誰もいない孤独な王という事を意味しているのであろうか?その顔付きから、ソウゴはオーマジオウが50年後の自分自身であることを確信した。ツクヨミからは「最低最悪の魔王」と呼ばれていたが本人は自信をソウゴの目標と同じ「最高最善の魔王」と称している。
問答の末自身に向かってきたジオウディケイドアーマーとの戦闘ではヘイセイバーの力に対応したライドウォッチを巧みに駆使して一方的に叩きのめす。そして、自らに繋がる未来を変えたいのであればジクウドライバーを棄てるように促した。
ちなみに変身前の顔が暈されていたのは顔を見せすぎると高岩感が出すぎるからとの事らしい。

EP16「フォーエバー・キング2018」

「若きよ。お前が夢を捨てられぬことは知っていた。お前は、だからだ。フハハハハハハ…」

配下のカッシーンがゲイツを追い詰めている事を知らせたうえで、時空の歪を発生させてソウゴとツクヨミを2018年に帰還させた。ソウゴは言われるがままにゲイツにジクウドライバーを破壊させたことでオーマジオウは一旦消滅。それと同時にカッシーンは機能停止し、ダイマジーンは地中へと沈んだ。
しかし決意を新たに再起したソウゴが再びジオウとして戦う道を選んだことで復活し、地中深くでダイマジーンの再起動が始まっていた。ジオウとして再起する選択肢をソウゴが選ぶことを確信していたが、果たしてオーマジオウはジクウドライバーを手にしている限り変えられないソウゴの未来なのだろうか?
オーマジオウ消滅時にダイマジーンは連鎖的に消滅しておらず一時的に活動を停止しただけだった事から、ダイマジーンの破壊活動はオーマジオウの存在を前提とはしていない線も浮上した。未曾有の大災厄を引き起こした張本人と未来の人々から目されていながら「王になりたいと願い世界を救った」とEP15で言い放っている事を照らし合わせるに、オーマジオウの存在すらマシに思えるような真に最低最悪の未来が回避されている可能性も否定できない。

EP30「2019:トリニティはじめました!」

「お前が手に入れていないは、あと6つ

年が明けた2019年、アナザーブレイドを撃破したソウゴ達の前に現れた海東大樹が開いたオーロラカーテン越しに、2068年から「祝電」を送るべく久々に姿を見せる。その際ソウゴが手に入れていない力としてアギト、響鬼、カブト、電王、キバ、ドライブのライドウォッチを提示し、この6つを集める事が覇道の第一歩だと語った。
ソウゴ達のいる時間軸はこの日を以て逢魔降臨書の内容とは違う形で「オーマの日」を迎え、ジオウトリニティの誕生により主要人物の誰もが知り得ぬ未知の歴史を歩みだしている。そのような状況でありながらジクウドライバー破壊時の様に消滅してはおらず、この新たなる未来でも現時点に於いてオーマジオウ降臨の可能性は潰えていない事がわかる。

EP40「2017:グランド・クライマックス!」

「若き日の私よ…全ライダーの力を手に入れたか…?だが、まだ私には及ばない…」

グランドジオウとなったソウゴを2068年に召喚し、対峙する。上記の発言はソウゴがグランドジオウウォッチを手に入れた時の状況と深く関係していた…。

EP41「2019:セカイ、リセット」

「愚かな……お前は。それがまだ解からぬとは……!」

仮面ライダービルドラビットタンクフォームを召喚して数で推そうとしたグランドジオウに対して仮面ライダークウガマイティフォームを召喚して応戦。クウガとビルドが相打ちになると、続けてジオウが召喚してきたドライブタイプスピードを操り、スピードロップによってジオウは撃破されてしまう。
地に伏せるソウゴに対し、自分に敵わないのは全平成ライダーの力を継承してはいないからだと警鐘を鳴らす。ウォズが指摘した通り、今現在ソウゴ陣営の元にあるドライブウォッチはゲイツがオーマジオウの元から持ち出した盗品であり、それ故ソウゴが継承したことにはなっていない。ドライブを操った際の「返してもらうぞ」という発言もそれを受けての事だったのだ。自分からソウゴを呼び寄せた理由は恐らくドライブウォッチが未継承である事を再認識させることで渇を入れる為だったと考えられる。
生身でなお立ち向かおうとするソウゴに追撃を加えるも、その身を案じたウォズによってソウゴは2019年に戻された。その直後に異変が発生し、何者かによって時間の流れが変わったことを指摘した。その時間改変は若き日の自分、つまりソウゴへの怨念を燻ぶらせていた加古川飛流=アナザージオウⅡの仕業だった。更にウォズはソウゴに対し逢魔降臨暦に記されていたオーマジオウとの繋がりが失われたとして飛流の軍門に下ることを宣言した。しかし実際はスウォルツの動向を探る為に寝返ったふりをしたに過ぎないため、本当に内容が書き換えられていたのかは怪しい。

EP48「2019:オーマ・タイム」

「若き日の私よ!お前がこの時代に再び来るなど、私の記憶にはない…!」

2018年に跳ぶ前のゲイツ・ツクヨミを含むレジスタンスとの交戦中、2019年からタイムスリップしてきたソウゴと遭遇し、上記の発言で戸惑いを見せながらもジオウと3度目の戦闘に突入した。以前の戦いではジオウを一方的に圧倒していたが、ジオウトリニティへとフォームチェンジしたジオウ相手には今までの様にはいかず、トリニティタイムブレークの直撃を受けて崖下へと吹っ飛ばされた。孤独な戦いを続けたオーマジオウにはない仲間の力。それこそがソウゴとオーマジオウの決定的な違いであり、その象徴たる時空を超えた絆の力・ジオウトリニティだからこそオーマジオウに一矢報いる事が出来たのである。
初めてまともな一撃を食らわせたソウゴに対しオーマジオウは「仲間の為に自分を犠牲にしようというわけか」と指摘。オーマジオウが自分を倒すつもりはない以上戦いは無意味だと悟ったソウゴからオーマジオウの力が何なのかについて問われると「時空を破壊する力」であると答えるとともに、スウォルツがソウゴにオーマジオウの道を選択肢として提示し、そこに導くことで時空即ち融合した世界を破壊させるつもりだと推察した。
かたくなにオーマジオウの道を拒むソウゴを「どの時空をどう破壊するか楽しみにしている」と元の時代に送り返すと、無意味と嘯きながらも手助けとして2068年のツクヨミに向けて自分の力を分け与えた。その力はソウゴが秘密裏にツクヨミに忍ばせていたブランクウォッチに宿っており、仮面ライダーツクヨミ誕生の布石となった…。また、2068年のゲイツとツクヨミはオーマジオウとソウゴの一連のやり取りを見て過去に跳ぶことを決意しており、ここからEP01の彼等に繋がることが示唆されている。

LAST「2019:アポカリプス」

「それが、お前の選択か」

EP48でオーマジオウにはならないと宣言したソウゴ。予告ではオーマドライバーを装着した姿、そしてオーマジオウそのものが登場している。果たしてスウォルツの思惑に乗ってしまうのか、それとも…?

注意 元・普通の高校生常磐ソウゴ。彼には魔王にして時の王者・オーマジオウになる未来が待っていた。これが、その未来の最後の1ページです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


アナザーディケイドに変身したスウォルツ率いる大ボス軍団を前に窮地に追いやられたソウゴ。とどめを刺さんとスウォルツがエネルギー弾を放った瞬間、身を挺してソウゴを庇い致命傷を負うゲイツ。

「ジオウ…オーマジオウになれ。時の、王者に…」「でも…!」
「お前ならなれる。最高最善の魔王に…」「ゲイツ!死ぬな……」
「幸せだったぞ、この時代に来て。ソウゴ……お前の、仲間に……友になれて……」

かけがえのない戦友を目の前で失ったソウゴがスウォルツに対して鋭い眼光を向けると共に、腰のジオウドライバーはオーマドライバーへと変化。魔王となる未来の最後のページが埋まる日が訪れた…。

「うおおああああああああああああ!!!」「変身!!!!!」

祝福の刻!!!最高・最善・最大・最強!!!!
オーマジオウ……!

「我が魔王…」「ウォズ……祝え……」
「は…?」祝えと言っている……!」
「祝え!時空を超え、過去と未来をしろしめす究極の時の王者。
その名もオーマジオウ。歴史の最終章へ辿り着いた瞬間である!!!」

覚悟を完了させ、2019年の時代に降臨を果たしたオーマジオウ。その力は王の器ではないスウォルツに扱いきれる代物ではなく、吸収しようとしたスウォルツに対して逆に負荷を与えるほど果てしなく強大なものだった。並みいる強敵たちとミラーモンスターの群れを一方的にねじ伏せ、ツクヨミの世界に帰還しようとしたスウォルツを逢魔時王必殺撃により撃破。そのときに発生した爆発と共に別世界からの来訪者は消し飛んでいった。そしてオーマジオウとなったソウゴがとった次の道筋。それはウォズが言うように未来永劫にわたり王として君臨する事ではなく、この時空の破壊だった。
その瞬間、2068年のオーマジオウは精神世界で若き日の自分と邂逅し、この選択肢を取った理由を聞き届ける。この一年間戦い抜き世界を救ったソウゴは王として君臨するに相応しいだけの風格を身に着けていた。しかしこの勝利は自分一人ではなくゲイツやツクヨミ達、そしてレジェンドライダー達の力があっての事。ソウゴが理想とする王の道は覇道ではなく王道であり、勝利に貢献した彼らがいない世界で独り王として君臨する事の虚しさをソウゴは悟っていた。
また、ソウゴは既にオーマジオウ力が持つもう一つの面に感づいていた。それは時空の創造。嘗て仮面ライダーキバ=紅渡が旅立つ前の士に語ったように創造は破壊からしか生まれない。故にソウゴは選択した。今ある時空を破壊し、歴史を創り直すことを。

「二度と、にはなれんぞ?」
「なれるよ。何か行ける気がする。時計の針は差…未来にしか進まない。
ぐるっと一周して、元に戻ったように見えても…未来に進んでるんだ」
「フフフフハハハ……面白かったぞ。お前に会えて。
若き日の……よ…」

若き自分が最後の最後で見せた持ち前のポジティブさに喜びながらも姿を消すオーマジオウ。そして若きオーマジオウ・常磐ソウゴによって融合した時空は元に戻り、新たな21個目の世界が創造された。

「普通の高校生常磐ソウゴ。
彼には大魔王にして時の王者・オーマジオウになる未来が待っている。

…か、どうかは、まだわからない。
ここから先は、この本とは違う歴史が、記される必要があるようです」

果たして創り直された歴史でソウゴが辿るのは王道か?覇道か?それとも…?それは未来のオーマジオウにもわからない。

映画『仮面ライダージオウOver Quartzer』(以下OQ)

OQでソウゴが変身するジオウオーマフォームにはオーマジオウの力を宿した「オーマジオウライドウォッチ」が使われている。

注意 この本によれば…ここから先には現在公開中の映画に関するネタバレが記されている。我が魔王の為にも閲覧は自己責任で行っていただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


思い出したか…若き日の私。
お前は生まれながらのではない。
しかし、王になりたいと望んだのは、他の誰でもない前自身の選択だ。
お前は一体、何のためにになりたかったのだ?
他の誰かに認められたかったからか?
それとも自分が特別な存在になりたかったからか?

OQではオーマジオウに関していくつかの事実が判明した。

  • ソウゴはウォズが本来魔王として擁立する常磐SOUGO=仮面ライダーバールクスにライドウォッチを集める為の存在として選ばれた替え玉だった。ただしオーマジオウは明確にソウゴを若き私と呼んでいることからもわかるようにあくまでもSOUGOではなくソウゴである。
  • ダイマジーンはオーマジオウではなくクォーツァーの所有物。彼らのいう「凸凹で醜い平成」をリセットして自分の理想通りに舗装するべくタイムトンネルを開いて平成生まれのあらゆるものと平成ライダーの歴史を排除する為の装置だった。世界荒廃を実行したのはダイマジーンである為、必然的にオーマジオウが犯人ではない事が確定した。
  • オーマジオウは過去の自分たるジオウに自らの力を継承。オーマフォームへと変身したジオウはリセットの対象となった平成生まれを救い、SOUGOおよびジョウゲン=仮面ライダーザモナスを倒した。カゲン=仮面ライダーゾンジスだけは予てからの野望を諦めず再起を目論んでいたが、平成から令和へと繋がる歴史が守られた事によって登場を果たしたゼロワンに討伐され、その計画は潰えた。

OQの出来事やタイムジャッカーの目的等から逆算すると、オーマジオウルートに関する一つの仮説が見えてくる。それはタイムジャッカー等の介入がない、本編とは異なる過程によって紡がれた歴史においてソウゴが彼なりの「最高最善の魔王」を目指した末の到達点ではないか、という事である。

オーマルートではタイムジャッカーの介入がない分本編よりもスムーズにライドウォッチ継承が進む筈なので、必然的にOQよりも早い段階でクォーツァーの降臨・オーマジオウへの変身…つまり真なる「オーマの日」が訪れる事になる。
しかし当然ながら未来のオーマジオウの助けを得ることはできなかったためオーマフォームへの到達はかなわず、OQ同様にSOUGOとジョウゲンを倒せたとしてもダイマジーンが引き起こした平成リセットは免れなかったはずである。つまり未来世界の荒廃と人口半減の原因はこのリセットによる平成生まれの消滅とその後のダイマジーンによる破壊活動という事になる。
飛電或人が平成のリセットによって消滅したことでゼロワンも誕生せず、生き延びたカゲンをはじめとするクォーツァーの残存勢力が人々に「ジオウこそが世界を崩壊させた最低最悪の魔王」という偽りの情報を流布し、タイムマジーンなどの戦力を提供してレジスタンスを結成させたであろうことは想像に難くない。SOUGO達がジクウドライバーを所有していた事を考えると、このベルトも元々はクォーツァーの保有物でありゲイツも彼らから受領した考えるのが妥当であろう。
かくして、クォーツァーの扇動によって自分が王として守る民である筈だった人々と独り戦い続けねばならなくなったオーマジオウ。常人ならば精神が破綻してもおかしくない状況に置かれた事になるが、平成ライダーの力を一手に引き受け、五代雄介達が築いた歴史の守る生き証人としての使命および己の出発点たる王であろうとする信念が彼を支え続けたのであろう。
そんな最低最悪の状況に抗い続け未来を勝ち取ろうとした彼の姿は、紛れもなく本郷猛から脈々と受け継がれる人類の自由と平和のために戦う戦士としての仮面ライダーにして、ソウゴが目指した「最高最善の魔王」そのものである。だからこそソウゴがオーマジオウへの道を断とうとしてもその存在が消えることはなかったわけである(流石にジクウドライバー破壊時はそうもいかなかったが、EP16の発言からもわかるようにその後の再起迄想定済みだった事は言うまでもない)。「常盤ソウゴ初変身の像」は自身に課せられた役目を忘れまいという己への戒めと平成ライダーが確かに存在していたという事実を形に遺す為に作ったものなのだろう。

そしてTV本編におけるレギュラー陣との関りも、オーマルートを歩んだ自分を鑑みて2018年のソウゴに平成を真の意味で守るより良き王になって貰う為の下準備だったと考えられる。
ソウゴとの接触が彼を導くためのオーマジオウなりの激励だったのは言うに及ばず、50年前の自分を討伐しようと過去に跳んだゲイツやツクヨミおよびクォーツァーの一員である事からSOUGOの計画を実現させるためのスパイ目的で臣下になった疑惑のあるウォズに関しても、ソウゴとは一時的な対立を挟みながらも最終的にはスウォルツの野望に立ち向かう同志として結束している。終始孤独な戦いだったオーマルートにはない彼らという「仲間」の存在がソウゴにとって良い方向に働いた事は言うまでもないだろう。劇場版でゲイツが発言したように彼らがソウゴに心惹かれることをオーマジオウは見越していたのかもしれない。
ゲイツが盗んだゴースト・ドライブウォッチに関しても、すべてのウォッチを継承したと同時にいきなりクォーツァーと対峙する事となった己の経験から、あえて盗ませる事で「ウォッチは自陣営の手元にあっても継承は未成立」という状況を発生させて余計な手間を作らせることによりソウゴの準備期間を少しでも長引かせようという意図ががあったのではないだろうか。

そして入念な準備の下、全ライドウォッチの継承を完了した末に勃発したクォーツァーとの戦い。タイムトンネルに吸い込まれかけたソウゴに精神世界で再会したオーマジオウは、王を目指した理由を改めてソウゴに問いかけた。それ即ち、幼少時より自分自身で思い描き追い求め続けた夢とそれを聞き届け喜んでくれた両親への想い。そのことを胸に抱き走り続けたのはオーマジオウもソウゴも全く同じであり、過去の自分に出発点を思い出させたオーマジオウの本質は50年前から全く変わっていなかったといえる。
問答の末にオーマウォッチを託されたソウゴはオーマフォームの圧倒的な力で平成生まれをリセットから守り抜いた末にクォーツァーに勝利し、仲間たちの手でライドウォッチ奪還とタイムトンネルの破壊も果たされた。残るクォーツァーのメンバーはこれからの歴史を見守ることを約束し、カゲンもゼロワンに討たれたことでオーマルートへと繋がる要素は完全に断ち切られる。最高最善の未来をつかみ取った若き自分を見届けながら、最高最善の魔王にして時の王者・オーマジオウは静かに歴史から姿を消したのだった。

一方、LASTの内容やOQが「真の最終回」と銘打たれている事からOQとTV本編の関係について「OQはTV本編以降におけるどこかの周回で行きついた終着点」とする説や、単純に平成1期夏映画で多用されていたパラレル設定とする説もあがっている。仮に前者だとした場合、オーマジオウはいったいどれだけの間自身の力を託す時が来るのを待っていたのだろうか?

その関連兵器を捨てろ!そうすれば、お前が、私になることはない…

カッシーン

身長:195.2cm
体重:640.4kg
特色/力:クローアームからの破壊光線/槍術
声:津田健次郎

オーマジオウの配下。完全自律型AIを搭載し命令を忠実に実行するロボット兵士で、オーマジオウの命によりゲイツとツクヨミを排除すべく2018年の時代に送り込まれた。
ソウゴの意思を汲んだゲイツによってジクウドライバーが破壊されたことで機能停止したが、後にスウォルツによりプログラムを書き換えられて再起動し、タイムジャッカーの尖兵としてソウゴに襲い掛かる。最後は乱戦の末、再変身したジオウによって破壊された。
名前の由来は「家臣」からきており、名前だけ見ればスーパー戦隊シリーズの敵と言われても違和感がないレベルである。
実は量産されていたのか、映画『Over quartzer』ではクォーツァーの戦力として複数機が登場する。オーマジオウが一時消滅した際消滅せず機能停止しただけだったことから、TV本編の個体は元々彼らの戦力だったものをスウォルツがそうした様にプログラムを書き換えられてオーマジオウに使役されていたという可能性が浮上した。

ダイマジーン

身長:38.7cm
体重:280.5t

オーマジオウが戦力として使役したと言われている7体の巨大ロボット。ゲイツたちの出身時代である2068年では嘗て世界各地を破壊しつくし「オーマの日」と呼ばれる災厄を引き起こした存在として伝えられている。
EP15ではソウゴたちの暮らす2018年に襲来したが、スウォルツ曰く「本来の歴史より早い」との事であり、オーマの日はもっと後の時代に起きる筈だったという。EP27に於いて幼少期のソウゴが跳ばされた2019年で本機が行っていた破壊活動がそれに該当するものと思われる。
オーマジオウの一時消滅の際、カッシーン同様機能を停止しただけで消滅には至っておらず2068年の世界は荒廃したままとなっていた。その為本機の破壊活動はオーマジオウに起因するものではない可能性があり、本当に彼の戦力なのかは疑問が残る。

全ての関連商品を集めるのが王の道。覇道へと繋がる、道標だ!

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楽しみにしているぞ。お前が、どの関連項目をどう破壊するか…

  • 仮面ライダージオウ
  • 常磐ソウゴ(主人公。若き日のオーマジオウと目されている)
  • 明光院ゲイツ(敵対するレジスタンスに身を置きオーマジオウの元からドライブとゴーストのライドウォッチを奪った。白ウォズが存在する歴史ではオーマジオウを討伐したらしいが…?)
  • ツクヨミ(同上)
  • ウォズ(レジスタンスから自身に仕える従者へと転向した者。ソウゴを自身に繋がる未来に導こうとしている)
  • タイムジャッカー(自身に代わる新たる魔王候補としてアナザーライダーを生み出している集団)
  • クォーツァー(因縁の敵)
  • 平成ライダーの登場人物一覧
  • 時計
  • 魔王/王様

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