クラシック・メタル(Classic Metal)とは、ロックミュージックのジャンルを表わす表記の1つ。
ジャンルとしてヘヴィメタルが成立する以前のヘヴィロック、もしくは多くのサブジャンルに枝分かれする以前の古典的な形態を保ったハードロック・ヘヴィメタル、あるいはHR/HMの古典に冠される傾向にある言葉である。
近年欧米においてクラシック・ロックとされるものでHR/HMに類するジャンルの作品がこう呼ばれ、そう表記されることが目立つようになった。アーティストとしてはジミ・ヘンドリックス、レッド・ツェッペリン、ブラック・サバス、フリー、エアロスミス、キッス、アイアン・メイデン、RAINBOWなど幅広くそのジャンル名が冠されている。
「ヘヴィメタル」という言葉を最初に用いたのは、実はミュージシャンでも音楽評論家でもなく、ビート・ジェネレーションの作家として多くのアーティストに影響を与えてきたウィリアム・バロウズの『柔らかいマシン』の中で使用されたのが原点と言われている。
そのSF小説の中に下記のような一節がある。
「重力の市民たちよ、われわれはみなヘヴィ・メタルに改造されるのだ!・・・われわれのメタルから副産物が派生し、この惑星を金属の屑でおおわれた塊に変えるなどという誹謗を信じてはならない…ヘヴィメタルはわれわれのプログラムされた未来であり、それに没入するのは時間の問題なのだ」
この小説の登場人物の若い殺し屋がヘヴィメタル・キッズと呼ばれており、そこから音楽評論家レスター・バングスが1966年にブルース・ロックグループのヤードバーズを「ヘヴィメタル・キッズ」と描写したのが最初だったようだ。
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最終更新:2025/12/13(土) 23:00
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