グロタンディーク素数とは、57のことである。
20世紀を代表する数学者の1人であるアレクサンドル・グロタンディークが素数として有名にしてしまった数字。彼が素数についての一般論を話した際の以下のような逸話に由来する。
「グロタンディーク先生、先生の話は抽象的過ぎてわかりません」
「そうですか?」
「何か具体的な素数を例にして話をしてください」
「なるほど。ではこの素数を57として話をしましょう」
57=3×19であり、当然素数ではない。よりによって奇数で最小の素数である3の倍数なのだが、まあグロタンディークが素数っていうんだから素数なんじゃねえの、ということでグロタンディーク素数と呼ばれている。
具体的な数ではなく、抽象的な概念をベースとして一般化した論理を重んじたグロタンディークらしいエピソードである。
なお実際に言ったという証拠は存在しておらず、言っていない台詞である可能性はある。
これに類似したものとして、数学者吉田耕作が工学者森口繁一に語ったとされる「あなたの話は具体的で分かりにくい。もっと分かりやすく抽象的に話してください」という名言がある。これからも分かるとおり、数学者は抽象的で一般的なものが大好きなのである(逆に工学者は具体的な話も大好きなことが分かる)。
東京工業大学の数学教授である加藤文元(かとう・ふみはる)の著書「宇宙と宇宙をつなぐ数学」に掲載された100までの素数一覧表の中に「47」が含まれておらず、代わりに「91」(=7×13)が含まれていた。
この誤植は発売直後からTwitter上で話題となり、著者自ら「91はブンゲン素数となりました」と反応。重版時に修正されたが、それ以降も本人公認のネタとして何度も言及されている。
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最終更新:2024/05/01(水) 00:00
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