ケイネス・エルメロイ・アーチボルトとは、Fate/Zeroの登場人物である。
アニメ視聴者からの愛称は『ケイネス先生』。
CV:山崎たくみ
ランサー(Fate/Zero)のマスター。魔術協会本部「時計塔」所属の魔術師であり、降霊科の講師を務める一流魔術師。風と水の二重属性。魔導の名門「アーチボルト」の嫡男で、学生時代から才能を見せ天才、神童と持て囃されたエリート中のエリート。最年少で降霊科講師に就任するだけでなく、政治的手腕から芸術、召喚術や錬金術といった幅広いジャンルの魔術に通じて成果を残しており、その誉れから「ロード=エルメロイ」の異名を持つ。要するに、凄まじいまでのかませ犬フラグである。
魔術師同士の戦いこそ経験はあるものの、どちらかと言えば研究畑の人間。経歴に「武功」という箔を付ける…そんな程度の理由で、「魔術師同士が覇を競う争い」という題目の聖杯戦争に参戦を決めるが、当初召還する予定だったイスカンダルの触媒が間違って弟子の一人であるウェイバー・ベルベットに送り届けられそのまま強奪されてしまった為、予備の触媒でランサーを召喚することになる。
優秀な魔術師であることが他者への優越と信ずる典型的な魔術師であり、名門の血統と生まれ持った才によって挫折知らずの人生を歩んできた。その為か、身内や部下が意にそぐわぬ結果をもたらしたりといった予想外の事態には滅法弱く、高いプライドの為に自分の非を認められずに癇癪を起こしてしまうという欠点を持つ。一方で、許婚であるソラウ・ヌァザレ・ソフィアリには一目惚れしており、頭が上がらない。プライドの高さが邪魔して素直になれないおまけ付き。
契約するサーヴァントであるランサーとは、方針や考え方の違いから相性がよろしくない。彼の目的である騎士道は、等価交換を旨とする魔術師としての思考に凝り固まったケイネスにとっては理解しがたい異質な物にしか映らず、「名のある英霊たるものが、誇りを曲げて人間風情の使い魔に身を窶すとなれば、よほどの理由がなければ辻褄が合わない。無償奉公など笑い話にもなりはしない」と逆に不信感を生む結果となり、聖杯戦争がケイネスの思うようには進まなかったこともあって徐々に軋轢が生じてしまう。
聖杯戦争のプロパガンダ通り、他6人の魔術師との「決闘」を行うつもりで聖杯戦争に来た為、秘術を競い合うべくイギリス本国から多くの魔術礼装を持ち込んでいる。根城にしたホテルの最上階は金で貸し切り全面的に改造、多くの手間と技術を費やして魔術城塞とも言える強力な魔術工房(笑)を完璧に用意。だが相手が悪かった……
また、サーヴァントもマスターという魔術師が操る礼装にすぎないという認識であった為、令呪の持ち主と魔力供給者を分割するという、契約ルールに干渉する変則契約を実現させ、魔力負担を抑えた上で水銀の魔術礼装『月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)』を操る。「魔術師としての」実力は第4次聖杯戦争のマスター中文句なしの最強。
しかし、 聖杯戦争が彼にとっての常識であった「戦い」とは違う「殺し合い」だったことが、後の数々の悲劇を生む。
自らの功名を高める為に第四次聖杯戦争にはせ参じたケイネス先生。
しかし、彼は知らなかった。聖杯戦争が如何なるものかを、そしてその身に受ける地獄不幸の日々を……
主な受難は以下の通り(※主にアニメ版ケイネス先生視点でお送りいたします)
一応、原作では原理まではわからなかった『固有時制御』のメカニズムをアニメでは楽々解析していたりと、
頭脳(デコ)面に関しては原作よりも多少は優遇されている感じがするよ!単に解説役として便利なだけだろうけど
いかにもかませ臭のする外見・設定に、1期中盤の魔術工房(笑)、あんまりと言えばあんまりな顛末などが重なった結果アニメ視聴者の心を鷲づかみにし、Fate/Zeroのネタキャラ代表として日々MAD動画が増え続けている。
二期OPで縛り放置プレイから解放(車椅子生活)され、キャスター討伐の報酬である令呪1画を貰った後に言峰璃正に発砲。魔術が使えないとはいえ、嫌っていた現代兵器を躊躇無く使う辺りに先生の追い詰められっぷりが見える。これで再び聖杯戦争を続行できる…わけには行かなかった。彼を待っていたのは一期の扱いすら生ぬるく見える受難劇であった……
上記のとおり、切嗣の起源弾の餌食になったケイネス先生は、魔術回路の損失はおろか手足の感覚すら失い、文字通り「人間としても魔術師としても再起不能」の状態になっている。原作では両腕の機能を、日本在住の優秀な人形使いに渡りをつけて治してもらっている。公式ではっきりと言及はされていないものの、人形師で日本在住・ズタズタにされた部位をごく短期間で修復するという点からこの人形師とは「空の境界」の蒼崎橙子でほぼ間違いはない。
作中(二次元)ではとにかく散々なケイネス先生であるが、2013年のバレンタインデーではファンからのチョコ獲得数第一位に輝いたり(虚淵玄氏のツイートにより発覚)、マチ★アソビのパーソナルスポンサーのケイネス先生コースは3万円・1万円と高額にも関わらず完売御礼だったりと三次元ではなかなかにおモテになっていらっしゃる事が判明してしまった。 同情 まさかのリアルフィギュアも出たよ!
2012年12月、小説「Fate/Apocrypha」が発売された。
Fate/Apocryphaの舞台はなんと、ケイネス先生の死の原因となった第四時聖杯戦争の起こらなかった世界! これはワンチャンあるで!
そして描写された時計塔のシーン。そこには元気に走り回るロード・エルメロイ「Ⅱ世」の姿が!
……ケイネス先生また逝ってしまったん?
2014年ごろから型月世界における魔術の総本山「時計塔」の設定が徐々に改訂されており、それに伴ってケイネスの評価も上昇してきている。
特に一番彼の評価を上げたのは、「ロード」の称号の大幅な上方修正である。以前はただの名誉称号だと思われていた「ロード・エルメロイ」は、『2015年の時計塔』『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』において「彼等こそ現代の神秘を管理し、秘匿し、衰退させている魔術世界の支配者と言っていい」「時計塔にもわずか十二家しかいないという、君主(ロード)の階級を序された名門・エルメロイ家」とされ、ケイネスが君主(ロード)として時計塔内部で絶大な権力を握っていたことが判明した。
『2015年の時計塔』においては時計塔の組織構成は「十二の君主が管理する十二の学部」とされた。君主(ロード)は各学部の学部長を務めており、ケイネスは鉱石学科の君主(ロード)を務めていた。しかし、『Fate/Zero』におけるケイネスは降霊科の講師として登場しており、降霊科の学部長の娘ソラウとの婚約もしている才気あふれる若き天才とされていた。このことはケイネスが自らの鉱石学科だけでなく、分野外の降霊科まで通じていたという多才さの証明である。
時計塔自体もかつての地下に広がる閉鎖的な魔術の研究施設から魔術師たちによる巨大な学園都市に変更されており、12の学部によって構成される巨大教育機関となった。各学部に所属する魔術師たちは学部寮に住んでおり、その学部寮が連なって学部寮街(カレッジ)を構成しており、当然、そこも君主(ロード)の管理下である。
また、時計塔の魔術師は7つの階位に分類されるが、ケイネスは第2位(実質1位)の「色位」を持っていたことも判明している。かつては『空の境界』の蒼崎橙子が「色」持ちと言われていたが、ケイネスもそれに匹敵すると見られていたわけである(ちなみに橙子の階位は現在では第1位の「冠位」になっている)。
後継者であるロード・エルメロイⅡ世からは「あれほどの才が無為に喪われたことも、あの人の見ていた景色を結局私には一度も共有できなかったことも、ただただ悲しかった。」という評価を得ている。以前は自分のことすら見えていなかったウェイバーきゅんも成長したものだ(ほろり)。
と、いろいろ後付けされて再評価されているケイネスだが、一番ケイネス本人が楽しんでいるのは型月恒例の毎年のエイプリルフール企画ではないだろうか。毎年4月1日になるとそこには元気に走り回るケイネス先生の姿が!
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最終更新:2025/12/20(土) 19:00
最終更新:2025/12/20(土) 18:00
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