サザエさん作品No.5875「父さん発明の母」とは (サザエサンサクヒンナンバーゴーハチナナゴトウサンハツメイノハハとは) [単語記事]

アニメ「サザエさん」のエピソードの一つで、2007年5月27日に放送されたもの。
亭主関白で家事のことを良く知らない波平が珍妙な調理器具を購入し、家族を困惑させる話。

その奇怪っぷりが話題となり、さまざまなネタにされている。

ストーリー

ある日、会社の帰りに「全自動卵割り機」なる道具を買ってきた波平。おもしろがる子供たちにご満悦の波平だが、予定もないのに必要以上に卵を割ったりと家族はいい迷惑。ところが次の日、このことを知らないノリスケが全自動卵割り機のことを波平の前で「ばかばかしい」と言ってしまい…。

このストーリーの一番のポイントは、ひとえに波平の暴走っぷりに尽きるであろう。

家事事情に詳しくないがゆえに、街頭販売のインチキまがいの商品を買ってしまう。
全自動卵割り機を使いたくてしょうがないのか、カツオの「明日はすき焼き」という提案に何の疑いもなく賛成してしまう。
一番正しいはずのノリスケの指摘に、まるで子供のように憤慨し、ノリスケの出入りを禁止する。その後家族に卵割り機の話を持ち出されても「その話はするな！」とスネる。
ノリスケのある種「うまい話」にまんまと乗せられる。

その他の突っ込みどころも多い。

全自動卵割り機で割った卵で作っただけで味が変わるはずのない料理を「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛」（意：ひゃあうまい）と絶賛（お世辞）するマスオ（ノリスケの顛末を見れば、致し方ない行動ではあったかもしれないが）。マスオはそもそも原作において、新婚当時の借家の囲いを薪にするためノコギリで切るという暴挙で大家に追い出されて磯野家に同居させてもらっているという経緯があり、波平に頭が上がらない立場でもある。
「全自動」と言いながらその使用方法は「割りたい個数の卵を機械の上部に入れる」→「レバーを引くたびに1個ずつ卵が割れる」というものであり、どう見ても手動である（小学生のカツオに「手で割った方が早いんじゃないかな」と突っ込まれている）。