サンダーフォースとは、
1983年にX1版の「サンダーフォース」が発売され、以降にPC-8801mkII等のPC機種に移植される。
本作では貧弱な8ビット機でスクロールを行っていることや、X1版のゲーム開始時に「サンダーフォース」という合成音声を発することなどが未だに語り草になっている。この時点ではIII以降に見られる横STGではなく全方位スクロールであり、地上物と敵機を破壊しながら敵要塞「ダイラデイザー」破壊するというものである。マップ作成機能が追加された「コンストラクション」も後に発売。
1988年、「II」がX68000用ソフトとして発売。
前作を踏襲した全方位スクロールステージに加えて横スクロールステージが導入され交互して進行する。以後シリーズおなじみとなる追尾弾「ハンター」等の多彩な武器を駆使したり、自機を中心に回転しつつ防御と攻撃を行う支援装備「クロー」が登場するようにもなり、III以降のフォーマットとなる。主人公機についても、本作ではSTGの続編お約束の「同型のバージョンアップ機」ではなく「見た目も武装も違う新型」という伝統も作ったりした。
翌年にはメガドライブ版発売、容量や機種の関係上からステージの減少や画面のキャラサイズの仕様変更を除けば結構忠実な移植である。このメガドライブ版II以降、テクノソフトは商業展開を主にセガハードで広げていくことになる。
1990年、「III」がメガドライブ用ソフトとして発売。
前作で全方位スクロールがかなり不評横スクロールステージが好評だったことを受け、全方位スクロールステージが廃止になる。また、本作から前半のステージの選択や機体スピードの任意変更が可能になった。ゲームバランスはシリーズ屈指と言われるものの、ステージ中のギミックが多彩化した結果、初見では避けるのが殆ど無理なものも多く、「覚えゲー」とも揶揄される。
同年にはアーケード向けに調整された「サンダーフォースAC」が稼動する。
こちらをSFCに移植し、改題したのが東芝EMI発売の「サンダースピリッツ」である。ただしSFCの性能の関係等から処理落ちの頻発、パペパプーな曲の劣化などが見られファンからは黒歴史として扱われる。SFCのスペックを考えると仕方ない部分があることと、オリジナル要素を入れたりしている分VIよりは頑張っているが。
後に「IIMD」とのカップリングとなったSS用ソフト「ゴールドパック1」が発売。ただしこちらは音源がCD-DAとなっている為、曲が1ループとなっている。
1992年、「IV」がメガドライブ用ソフトとして発売。
メガドライブの限界まで駆使したグラフィックや演出面の強化、ハードロック・ヘビーメタル調の重厚な楽曲群、攻略パターンの多彩化等から評価は高い。特にグラフィックに関しては当時のアーケードゲームに見劣りしないほどのレベルであった。
その反面、敵のパターン複雑化等による難易度の向上や前作よりも癖のある武器、ステージの増加によるプレイ時間の延長や、メガドライブの限界を突き詰めた描画の結果処理落ちの多発、後半から使用出来る「サンダーソード」を前提としたバランス=敵の耐久力の向上といった問題も見られる。シリーズ最高作と評価する意見もあるが、ワゴンの常連だったという苦い思い出も。
「AC」とカップリングになったSS用ソフト「ゴールドパック2」も発売。IVでSTYXが使えると言った追加要素もあるが、こちらも効果音の劣化が見られやや残念な出来である。
1997年、「V」がセガサターン用ソフトとして発売。
新システムとして「クロー」の耐久力を犠牲にする代わりに装備に合わせた強力な攻撃を放つ「オーバーウェポン」を搭載。ステージ中に見られる(攻略上の)仕掛けは大幅に減ってしまったものの3Dグラフィックを活かし、支援装備とのドッキングシーンや前作の主人公機との戦闘などのより強化された演出、過去作のフレーズを盛り込んだ楽曲などから高い評価を得る。
武器は5種類用意されているが、中でも「フリーレンジ」が雑魚はおろか大半のボスさえも瞬殺してしまうほど突出して強く、ゲームバランスは悪いと言わざるを得ないが、その強力さがこのゲーム独特の爽快感を生み出すことにも繋がっており、賛否両論ある。ステージ構成はプレイヤーを極力飽きさせない工夫はされているものの、地形が殆ど無いこともありやや大味な印象を受ける。
同時期に発売されたGダライアス・レイストーム・アインハンダーと並び称されるほどで、実際にセガサターンマガジンのユーザーランキングにおいて6週連続1位という快挙を成し遂げている。
翌年にPSでタイムアタックモードや隠し機体を加えた「Perfect System」を発売。ただし機種間の仕様の違いの関係上、画面描画や音質等でSS版と比べ劣化している部分も多い。
2001年、セガから発売されたドリームキャスト用ソフト「セガガガ」に収録のオマケシューティングゲーム「R-720」で、サンダーフォースシリーズを髣髴とさせる演出が使用された。また、TFファンであるGarow氏の二次創作小説に登場する機体「FIRE LEO-05P SYRINX」が、氏の製作したイメージムービー付きでゲスト出演を果たしている。
これが元となって「テクノソフトがDCでサンダーフォースVIを開発していたが、結局中止となった」「SYRINXも自機として登場する予定だった」という噂も広まったが、この時点でテクノソフトはゲーム開発事業から撤退してしまっている為、その可能性はまず無いと思われる。
2007年、とらのあな専売の同人ゲームとして「BROKEN THUNDER」が発売。
「VI」として開発されていたが版権が降りなかった為タイトル変更されている。発売前からサンダーフォースに関わった作曲者が「V」の没曲や新譜を収録したCDを発売しており、多くのファンから期待を集めていた。
が、その実物はプロデューサすら認める未完成品の販売(しかも発売直後は買うまで解らないという状態)という代物であり、先行者が直立不動で宇宙を駆り、ナイトレーベンが物理法則無視で回ってケツからレーザー撃ったり、3ボスのみがアクションをし、「V」のボスキャラ「A3」らしき物体が体勢を維持したままありえないレーザーを撃ち、土偶が微動だにしないで狂ったような弾幕を放ち、どのボスも死に演出がズコーというという内容だった。
当然俺の心がブロークンしたユーザーから批判が相次ぎ、騒動の結果返金対応という事態になってしまった。更には外注スタッフもぞんざいに扱い、彼らからも批判が出るという始末だった。一応、楽曲と世界観だけは評価する意見もある。
2008年、セガが権利所有者からライセンス許諾されるという形で11年ぶりの新作、「VI」が発売。
本作の特徴として「オーバーウェポン」のシステムに手が入り、「クロゥ(本作での呼称)」の消耗ではなく敵機を破壊してアイテムを吸収・最大6本までのゲージにストックし、ゲージ消費して発射するようになった。更に最大3本までのゲージを消費して威力を倍加させる「重ね撃ち」も可能。また、「オーバーウェポン」によって弾の打ち消しも出来るようになったが、使用時に機体速度が強制的に25%に固定される為、慎重に使うことも必要になる。
楽曲面では元ZUNTATAのTAMAYO・元コナミ矩形波倶楽部の古川もとあき・雷電シリーズで知られる佐藤豪・セガガガ等セガの多数の作品で作曲した金子剛といったメンバーが手がけるのも売りである。
しかし発売前から危惧されていた、ディレクターを務めたゾルゲール哲による趣味の押し付けとも思わせる設定や演出から世界観を破壊してしまっており、俺の心がブロークンしたファンが多く、批判意見が多い。特にラスボスに至っては氏の漫画からのデザイン流用である。
ゲーム部分もそれなりに纏まっているものの作りこみが甘い部分も多く、更にシーンの大半が過去作の焼き直しということもあって評価はあまり芳しくないという残念な出来になってしまっている。
ビッグネームが名を連ねた肝心の楽曲も、それら自体の評価は置いておいて「TFらしくない」「ステージと全くシンクロしていない」「なんでフリー音源使ってるの?」「っていうかレイフォースとかグラディウスだろこれ、あとセガガガ」という意見が集中しているのが現状である。BROKEN THUNDER2と揶揄されていることも。
購入の際は、wikiの閲覧とTF6の動画を視聴の後で考え直すことをオススメします。ゲーマガのユーザー満足度でなんとかPortable(笑)を下回る点数を叩き出したこともご留意ください。
なお、THUNDER FUTUREという二次創作物をGarow氏が製作している。
「初代」~「IV」ではプレイヤーサイドは「銀河連邦(V・VIではVastianとも)」として描かれ、敵勢力「オーン帝国」と争う。「サンダーフォース」という単語は銀河連邦軍における作戦名として使用される。大体は「オーン帝国が新兵器こさえて攻めてきちゃった→ピンチだー→じゃあサンダーフォース作戦発動しよう」の流れ。ちなみに設定によるとこれを100年くらい繰り返している。「IV」のゲーム中盤で新たな敵勢力「ファウスト」がオーン帝国の戦艦を叩き落し、そのまま「ファウスト」との戦いに縺れ込む。
「V」では舞台が変わり、遠い星の宇宙戦争から我々の住む地球が戦場になる。プレイヤーサイドは地球統合軍、敵勢力は「Guardian」と呼ばれる人工知能。RYNEXの残骸が太陽系に流れ着き、RYNEXこと「Vasteel」のテクノロジーから作られた人工知能「Guardian」が暴走、戦争状態に陥る。なお、本作では「サンダーフォース」の単語は作戦名ではなく、プレイヤーが隊長を務める特殊部隊「Thunder Force222」として用いられる。
「VI」は地球に「オーン・ファウスト」と名乗る連中が侵攻して来てさあ大変。勝ち目無いから「Vasteel」の封印解いて、銀河連邦に救援してもらいましょう。と息巻いて戦ってたら、いつの間にか自分でオーン・ファウストの親玉倒してました、めでたしめでたし。というお話。ゲーム中の通信で何故か「サンダーフォースVI」というセリフが飛び出す。
BROKEN THUNDERでは銀河連邦軍と地球統合軍が共闘し、敵勢力「メフィスト」(=IVのファウスト)と争う。テクノソフトのSTG「ハイパーデュエル」と世界観を共有しており、「ハイパーデュエル」はこれより更に後の時代という設定。ちなみに、前述の先行者がハイパーデュエルの自機三機のオリジナルにあたる。4ボスとして現れたときの姿はBTの時と似ても似つかないが。
| Space Walk / サンダーフォースIV |
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歴代シリーズ
本シリーズの楽曲
俺の心がブロークン
サンダートルコ
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/13(土) 20:00
最終更新:2025/12/13(土) 20:00
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