サン・ジョルディの日とは (サンジョルディノヒとは) [単語記事]

サン・ジョルディの日とは、４月２３日のことで、キリスト教の聖名祝日である。正教会圏の国では５月上旬にずれる。

これはスペインのカタルーニャ地方の呼び方で、聖ジョージの日とかゲオルギオスの日、聖ユーリーの日など、国や宗派によって呼び方は異なる。日本ではサン・ジョルディの日という呼び方が定着した。

概要

サン・ジョルディ（聖ジョージ、ゲオルギウス、ゲオルギオスなど）とは、キリスト教の聖人で、ドラゴン退治の伝説で知られている。→ゲオルギウス

サン・ジョルディの日とは、キリスト教の聖名祝日（キリスト教の聖人を記念する日）であり、カトリックやプロテスタントの国では４月２３日、正教会では５月上旬にあたる。この日は上述のゲオルギウスが殉教（キリスト教の棄教を拒否して死んだ）した命日であり、祝い方はその国によって異なるが、多くのヨーロッパの国々で特別な行事があったり、お祭りが行われたり、休日になったりしている。

特に、スペインのカタルーニャ地方では、元々この日に男女が赤いバラを送り合うという風習があった。これに加えて、４月２３日はドン・キホーテで知られるセルバンテスの命日で、しかもシェイクスピアの誕生日であり命日である（とシェイクスピアに関してはされている）ことから、２０世紀に入ってからは赤いバラに加えて本を送るという風習が生まれた。

これが日本にも伝わり、日本の書店や花屋においてもこの日に本と赤いバラを親しい人に贈ろうというプロモーションが行われるようになった。休日になる祝日ではないが、この日は「子ども読書の日」に定められている。