ジャスタウェイとは、
ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何ものでもない。
それ以上でもそれ以下でもない。
とのことである。
しかしながら、現在、以下に示す全く外観の異なる2種類のジャスタウェイが存在する。
双方ともジャスタウェイ以外の何ものでもないため、本項では2つとも説明する。
空知英秋の漫画『銀魂』およびそれを原作とするアニメシリーズなどに登場するアイテム(?)で、その正体はマムシの蛮蔵が工場で生産していた爆弾である。
アニメ版ではそれ以外にも料理の材料や看板、目覚まし時計など様々な場面で出てくる。
また、色違いも存在するので暇だったら探してみよう。
円筒に棒の腕と死んだ目の顔をつけただけのシンプルすぎるフォルムは、山崎退曰く「ただのガラクタじゃないかァ!!労働意欲失せるんだよ!なんかコレ見てると!!」とのこと。
元々ただの人形(風爆弾)なので表情は変わるわけがないのだが、何故かアニメだと近藤勲に同調して悲しそうな表情になったり、爆発する瞬間ににやりと笑ったりと微妙に表情豊かになっている。
人気投票では、アイテム(?)にしてはなかなかの高順位を上げている。
名前の由来は「Just away(ジャスト・アウェイ=すぐ逃げて)」らしい。
世界一の称号、父子の覇道。
JRA所属の元競走馬。同厩の同期にGI6勝馬・ゴールドシップがいる。
2010年のセレクトセール(日本競走馬協会主催の日本最大の競り市)で、1200万円(税抜)で落札された。当時のセールの結果を見ていただければ分かるかと思うが、お値段は安めの方に分類される。実際、このセレクトセールにハーツクライの子は12頭競りに出されたのだが、ジャスタウェイは下から3番目タイの安値であった(ちなみに最安値の馬も大和屋氏が落札しており、こちらはオツウとやはり『銀魂』のキャラクターに由来した名前を冠している)。ハーツクライ産駒はまだ初年度の馬がデビューしたばかりで種牡馬として未知数だったことと、母親のシビルも競走馬としては5戦0勝、3位に1回なったのが最高でパッとせず。ジャスタウェイより前に産んだ子も1600万下クラスが1頭いるくらいで、目立った実績は無かったのが値段が伸びなかった理由か。ただ、シビルの父親(ジャスタウェイから見ればおじいちゃん)のWild Againはアメリカの、ひいては世界のダート中距離No.1決定戦であるブリーダーズカップ・クラシックの初代覇者であり、種牡馬としても優秀だったようで、その血があるのがほんのり期待されていたかもしれない。
名前の由来は公式には「その道(Just a Way)」と無駄にカッコいい感じに登録されているが、実際の由来はもちろん上記爆弾の方のジャスタウェイである。
(たまに「ジャストアウェイ」と由来重視の発音をされることがあったりした)
それがわかっていると名前だけでネタ馬と思いそうだが、そうでもない。
新潟競馬場で行われた新馬戦では、他を圧倒する末脚を見せて快勝しており、その後も勝てないにしろ重賞で掲示板を確保するなど、地味に奮闘していた。(ちなみに出走したすべてのレースで上がり3Fは上位クラスの数字をたたき出している)
そして2012年2月25日のアーリントンカップ(G3)に出走し、第5戦目にして重賞制覇した。ただしこのレース、最後方から大外ぶん回し⇒直線で末脚炸裂⇒他馬ごぼう抜きで1着という妙に派手な勝ち方であったことを付け加えておく。このアーリントンカップの表彰式では大和屋氏と福永祐一騎手が優勝杯にジャスタウェイを乗せて満面の笑みで記念撮影している(参考リンク)。
(ちなみに、2009年4月30日放送のアニメ『銀魂』155話「裏の裏の裏は裏」に同名の馬が登場している。この回はマダオと銀時が競馬で生々しくビッグチャンスを掴もうとする回。この2人がギャンブルをするというだけで展開はお察しなのだが、馬番13・最後方から直線で追い込み・ゴール手前で1着とまるでアーリントンカップ(G3)の予言のようなレースになっている)
今後の活躍次第ではネタ馬の域を超えるかもしれない…なんて冗談半分に思っていた時期が私にもありました。
その後はNHKマイルカップに出走したり、ゴールドシップと共に日本ダービーの舞台も経験したり、毎日王冠で2着して微妙に賞金稼いで天皇賞に滑り込んだり、とそこそこ重賞戦線で活躍していた。
だがしかし、菊花賞、有馬記念、宝塚記念と、時々挫折もしながらタイトルを重ねるゴールドシップに比べて、こちらは年明けの中山金杯で1番人気に支持されて3着を皮切りに、重賞に挑戦すれども微妙な着順に終わるわ蹄を痛めるわ、ちぐはぐな結果が続く。そしていったん立て直したと思ったら今度は重賞3連続2着をキメる始末で、そのシルバーコレクターっぷりは後に競馬マンガでもネタにされたほど。気づけばすっかり勝ち味から遠くなっていた。
第148回天皇賞(秋)は昨年と同じく登録するもやっぱり賞金微妙な存在で、上位に回避馬が出てやっと出走にこぎつける。現役最強牝馬や昨年度覇者、夏の上がり馬や重賞馬が揃う中、所詮主な勝ち鞍:アーリントンカップ(G3)の馬が主役を張れるわけがなく、ただ近走成績は安定しているため5番人気というポジションで本番を迎える。
そして始まった秋天。ハイペース気味のレースを中段やや後方のポジショニングで進み、府中の長い直線を迎えた瞬間。全馬が猛スパートをかける中、ジャスタウェイはいきなり1頭だけ次元の違う末脚を炸裂させる。そしてあっという間に現役最強牝馬ジェンティルドンナを4馬身ぶっちぎるというジャスタウェイの名に恥じぬ破壊力のとんでもない勝ち方を見せた。
その走りだけ見たら「ネタ馬」どころか「名馬」と言ってよいもので、一躍、ハーツクライ産駒初という肩書きまでついたG1ホースとして世に名乗りを上げてしまったのである。
その後は疲れもあって全休し、翌年のドバイ遠征を発表。その前哨戦として、G2中山記念に出走した(ちなみに2011年ドバイワールドカップを勝ったヴィクトワールピサも前哨戦として使っている)。
ところが主戦の福永祐一が騎乗停止になってしまったため、関東のベテラン騎手横山典弘が代打騎乗。レースでは今までにない好スタートを決めてそのまま先行し、インで待機。4コーナーを回ったところで最内一頭分をこじ開けると、あとは後続を3馬身半ちぎって圧勝した。しかもこれはジャスタウェイ自身にとって初の連勝である。来たるドバイ遠征へ大きな期待を抱かせる勝利となり、天皇賞での圧勝劇が決してフロックではないことを証明した。そして天皇賞、中山記念での勝利が評価されて、2014年3月のレーティングで世界3位にランクインする。
その肩書を引っ提げて1番人気で乗り込んだドバイデューティーフリー(G1)では、スタートがやや遅れ後方2~3番手のポジションに(福永曰く「前に進んでいかなかった」らしい)。しかし序盤のポジショニングもなんのその、最終コーナーで仕掛けるとグングン加速、残り300メートルで先頭に立つとそこからあっという間に後続を引き離し、ゴール時には6馬身1/4にまで広げる圧勝劇。おまけにコースレコードを2秒更新する強さを見せた。
なお、2着だったヴェルキンゲトリクス(南アフリカ)は6戦負けなしの南アフリカ最強クラスの馬で、この馬のタイムもこれまでのレコードは更新していた。さらに他に破った馬の中にはアイリッシュチャンピオンステークス(凱旋門賞の前哨戦扱いにして、芝中距離のヨーロッパ最強決定戦的な位置づけ)の前年覇者・ザフューグ(イギリス)がいたりと、世界のトップクラスを圧倒したことが分かる。父親のハーツクライも同じドバイ遠征で勝利(シーマクラシック)を飾っており、親子2代でのドバイ制覇となった。
大和屋氏はジャスタウェイの勝利を黄金のジャスタウェイを掲げて喜び、その後優勝カップのお礼にプレゼンターに黄金のジャスタウェイを渡していた。そりゃ渡された方は困惑するわ
ちなみにもう一体のジャスタウェイ(通常カラー)はドバイの馬主席で紛失したとのこと。
この圧倒的な勝利が決め手となり、4/1に発表されたドバイWCデー出走馬のレーティング及び4/11に発表されたロンジンワールドベストレースホースランキング(LWBRR)で130ポンドという数値を叩き出した。これはドバイWCデー出走馬の中でトップであり、更には日本の歴代競走馬(内国産馬)の中でもオルフェーヴル(129)を抜いて1位の数値である。
そもそもレート130は世界トップクラスの競走馬しか持ちえない数字であり、このレーティングがされた時点で130以上のレートを持つのはジャスタウェイのみであるため、誇張抜きで現時点における世界トップの競走馬という評価をされていることになる。日本調教馬が単独でランキング1位になったのは初のこと。結局この数値が年内に抜かれることはなく、2014年度LWBRR第1位に輝いた。
ドバイDF勝利時点での戦績は18戦5勝[5-5-1-7]。勝ちの内訳はデビュー戦、G3×1、G2×1、G1×2。
数字だけ見れば同期のG1馬であり華々しい戦績を持つゴールドシップやジェンティルドンナに比べ控えめに見えるが、勝ったレースと勝った相手と何より勝ち方がとんでもなかった結果がこれである。
最早「ネタ馬」と呼ぶのもおこがましいほどであり、「歴史的名馬」「世界的名馬」と呼ぶべき存在になりつつある、というかなっている。
凱旋帰国緒戦となった安田記念では主戦の福永が騎乗停止になったこともあり柴田善臣が騎乗。泥田のような不良馬場になった本番では中段からの競馬から直線入り口から激しくもまれる展開。これはピンチかと思われたところで鋭い末脚をくりだし、先に抜け出したグランプリボスをハナ差捕らえて勝利。着差こそわずかだったが明らかに力の違いを見せ付ける勝利だった。
次に選んだのは世界最高峰の凱旋門賞。しかし距離経験に乏しく安田記念以来のぶっつけと不安要素が多く、それが響いたか中団で伸びきれず8着に終わる。
次のジャパンカップではまずまずのスタートから中団に待機、最後の直線で外に出して必死に追うも先に抜け出した エピファネイアに引き離され、4馬身差の2着に終わった。ちなみに勝ったエピファネイアは大和屋の友人である競馬仲間が一口馬主であり、本人も長い間応援していた馬であったという。
そして2014年最後のレース、有馬記念での引退を発表。当日は展開が向かず、最後の末脚もあったが4着でラストレースを終えた。翌年の1月、スポニチ賞金杯のレース後に引退式を執り行う。
こうしてジャスタウェイは競走馬としてのキャリアを終えたが、大和屋がセレクトセールで購入した同じハーツクライの子であるベルラップ、今後産まれて来るであろう彼の子達にその影響は引き継がれていくはずである。
気性は真面目で温厚な優等生。馬房のお隣さんで一緒に凱旋門賞にも行ったゴールドシップはジャスタウェイとは正反対の問題児エピソードに事欠かない癖馬だったのだが、ジャスタウェイとは仲良しだった。
引退後の社台SSでの生活ではゴールドシップと同じ芦毛の種牡馬と仲良くしているらしい。ゴルシを思い出すのか、ただ単に芦毛好きなだけなのか…。
JRAの名馬ポスター「ヒーロー列伝」シリーズにも採用された。レイアウトが父・ハーツクライのものとほぼ同じである。
| 勝てる位置じゃないよねコレ | アーリントンカップはアニメで予言されていた!? |
| とうとうG1勝っちゃったぜ | そして伝説へ… |
| 世界一の意地 | まとめ |
大和屋氏は個人馬主になる以前、ハーツクライの一口馬主(馬の所有権を多人で数共有し、賞金を口数に応じて分配する方式)をやっていたという何気に華々しい経歴を持っていたりする(この事は漫画『焼きたて!!ジャぱん』でもネタにされている(同氏がアニメ版の脚本を務めたため))。
しかもハーツクライは国内で唯一ディープインパクトに勝利した馬であり、海外G1も制したことのある馬である。
一口馬主でもG1クラスのいい馬に巡り会えるわ、その息子の馬を最初に所有して重賞制覇どころかG1制覇までするわ、さらには父子2代でのドバイ制覇を成し遂げるわ、今のところやたら強運に恵まれた馬主人生じゃなかろうか。
| ハーツクライ 2001 鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
| Cosmah | |||
| Wishing Well | Understanding | ||
| Mountain Flower | |||
| アイリッシュダンス 1990 鹿毛 |
*トニービン | *カンパラ | |
| Severn Bridge | |||
| *ビューパーダンス | Lyphard | ||
| My Bupers | |||
| シビル 1999 鹿毛 FNo.2-n |
Wild Again 1980 黒鹿毛 |
Icecapade | Nearctic |
| Shenanigans | |||
| Bushel-n-Peck | Khaled | ||
| Dama | |||
| *シャロン 1987 栗毛 |
Mo Exception | Hard Work | |
| With Exception | |||
| Double Wiggle | Sir Wiggle | ||
| Blue Double |
クロス:5代までアウトブリード
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/24(水) 16:00
最終更新:2025/12/24(水) 16:00
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