「ハラ減った〜」から始まる主人公もうやめない?とは、ジャンプ編集者(※フィクション)の台詞である。
ここでは「ハラ減った〜」から始まる主人公 についても解説する。
漫画『銀魂』第三百六十一訓「漫画という画布に人生という筆で絵を描け」の台詞。(アニメでは243話)
”チャゲスノート”回と言った方が分かり易いか。
この回は冒頭いきなりこの台詞で始まる。
「あのさ」
「「ハラ減った〜」から始まる主人公もうやめない?」
「君以外の新人もみ~んな打ち合わせでもしたかのように同じモン描いてくるんだよ」
「ハラ減った〜」から始まり一宿一飯の恩義で悪者から村を守る漫画
ワンパークのゾフィの超劣化版みたいな奴 君らがワンパーク好きなのはわかるよだからってマネしてどーする 自分の頭でちゃんと考えた上で「腹減った~」といわせてるならまだいいよ でも君は何となく色んな所から っぽいものを借り っぽい漫画を仕上げただけだろ
君は誰かの漫画を表現するために漫画を描いてるの? 自分自身を表現するためにダンスでも漫才でもない漫画を選んだんだろ
だったらこの一枚に全部ブチこまなきゃダメだ 誰のものでもない 自分の人生の全てを………」
江戸の集英社、ジャンプ編集部の本田・J・ヴァンガードは新人漫画家と打ち合わせしていた。
新人にこうも厳しくするのは、実はほぼ首寸前の状況でありなんとしてでも大ヒット作を作れる個性的な作家を育て上げなければならない…という理由もあった。
なおこの後に来た新人の無茶苦茶な個性に当てられ「「ハラ減った〜」から始まる主人公最高だ!!」と真逆の考えになってしまうのだが…
上記の台詞にもある基本的なストーリーの流れを起承転結に当てはめると下記の様な感じだろうか。
起:旅をしている主人公が食料が尽き行き倒れている所をヒロインに助けられる。
とにかく主人公が困っていればなんでもいいが、命に直結するものなら、この後主人公が戦いのために命を懸ける理由になり説得力が増すので、コミカルな要素から始まる主人公なら「空腹」、シリアスから始まるなら「重症」から始まる事も多い。
助けるキャラクターは一人ではなく「村」などコミュニティが対象の場合も。
承:助けてくれたヒロインは悪者に困っていたが対抗できる力が無い。
悪者ではなく「怪物」「自然災害」など悪意が無い場合も多いが…とにかく主人公が助けられた対象が困っていて自力で解決が困難であるという状況。
転:無関係の主人公はヒロインに食料をくれた事を理由に悪者に立ち向かう。
理由は建前でどっちかというと主人公の優しさによるところが多いが。
最初に情けない姿をさらしている主人公がカッコ良くなるというギャップも狙える。
結:主人公は悪者を見事倒し、去っていく。
自身の目的の為、次の場所に向う。完。
ここが目的地だったりそれ以上の旅しないのなら定住する。
漫画やアニメに沢山触れている人なら一度は似たような展開を見たことがあるだろう少年漫画の王道…というかテンプレ的主人公。
少年漫画と言っても千差万別だが、スポーツやラブコメよりバトル漫画やファンタジー要素がある作品で適用される事が多く、自然に主人公のバトルシーンに持っていける為、読み切りや第1話に採用されている事が多い。最も要素自体を変えて応用する事でスポーツやラブコメに採用している事もあると思われる。
又、旅の途中でストーリーを差し込める為、単発回やアニメオリジナルストーリーとも相性が良いと思われる。
一宿一飯の概念やストーリー運びは時代劇や西部劇の影響も強いと言われている。
ここで注意したいのが、ヴァンガードはあくまで『ワンパーク』の「ゾフィ」…の超劣化版みたいな奴…つまり『ワンピース』の「ルフィ」をまるまる模倣したようないまいち魅力に欠けるようなパクリ主人公に「ハラ減った〜」と言わせている、ということに対して苦言しているのであって、上記の展開自体を批判しているわけではないということ。
彼が「自分の頭でちゃんと考えた上で「腹減った~」といわせてるならまだいいよ」と付け加えているように、「ちゃんと考え」て、それが使い古された展開だと理解した上できちんと活かす工夫をしていれば「超劣化版」に陥ることもない。そして工夫に応じた魅力も出てくるので、苦言を呈する必要もないというわけである。「ハラ減った~」から始まる主人公が駄目になるか、活きるかは作者の腕次第。
では当のルフィ本人はというと、第1話はご存知の通りシャンクスとのエピソードでこのストーリーラインには全く沿っておらず「ハラ減った〜」とも言っていない。
冒険が始まった第2話では、コビーを苦しめているアルビダと戦うというストーリーではあるが、助けてくれた者に報いるという展開では無い。
アニメではこの第2話が1話目となっており、ルフィは「それにしても腹減ったなぁ~」と発言している。
次の第8話からは「あ―腹へった―」いう台詞から始まるが、そこを誰かに助けられる流れでは無く、航海術が無くて困っている→航海士のナミを仲間にする為、道化のバギーと戦う…という流れに繋がっていく。
GB・GBC用ゲーム『ONE PIECE 夢のルフィ海賊団誕生!』では「ハラへったー マキノのところで メシ くわせてもらおう!」という台詞から始まりおつかいを頼まれるが、その代金自体は幼少期から宝食い=ツケで払うことが決まっている。
ワンピースの尾田栄一郎の読み切り。
スリラーバークに登場する「剣豪リューマ」の生前のストーリーとも言える短編。
世界観説明後、文無しで店に入って叩き出された主人公リューマの「…愛の足りねェ町だなここは……こんなトコで野垂れ死んでたまるか…」という台詞から始まる。
「ハラ減った〜」から始まる主人公としての流れにほぼ完璧に沿っており、「元週刊少年ジャンプ編集者が 漫画家から学んだことを書いていく」[1]ブログでは「バトルもののストーリーを盛り上げる3点が超絶しっかり構築されているのがスゴい」と評されている。
その内の2点である、
主人公と敵のどちらが勝とうが読者にはどうでもいいが、被害者を置く事で読者に主人公を応援させる効果が得られる。
②主人公の活躍によって、マイナスからプラスに転じるモノ・コトがあるか
ストーリーの読み応えとキャラクターのオンリーワン(唯一)性を生む。
は、「ハラ減った〜」から始まる主人公のテンプレで作る事で土台として満たす事ができるポイントである。しかし、
読者を飽きさせない。
は、テンプレだけでは「冒頭情けない主人公が活躍する」程度しか無く、このストーリーラインがテンプレとして認識されている事も相まって満たしづらいポイントである。
ブログでは『MONSTERS』は特に③の量や質が良い事がポイントとしてあげられており、実際テンプレに沿いつつも演出が凝っていたり少しだけ構成をいじっていたりして面白さを高めている。
『ワンピース』と共にジャンプの王道少年漫画=大食い系主人公というイメージが作り上げたであろう作品。
1話では悟空が修行後「ハラへったな………」と発言している…が、ヒロインのブルマに助けられてはおらずそれどころか手料理を奢ろうとしており、助ける理由も死んだじいちゃんの言葉(とブルマに利用された)からである。
テンプレをうまい具合に捻ってある(上記の③が満たされている)ものも多く、研究すれば面白い「ハラ減った〜」から始まる主人公が作れる…かも?
序盤で空腹になっている場合のみ
掲示板
252 ななしのよっしん
2024/05/03(金) 18:37:57 ID: pTZBiFpLpz
トリコは読み切り版だと空腹から話始まるな
(ホワイトアップルだったかをテリーに嗅がせてまだ食べれるか?って聞くとこから始まったはず)
そして腹減ったで話締めくくってた
253 ななしのよっしん
2024/05/03(金) 18:56:42 ID: V2tdvvamvi
トリコの例なら「食」が世界観や作品全体にとって重要であること
北斗の拳ならこの世界は水や食料を手に入れることもままならないこと
チェンソーマンならデンジの生活は逼迫しているがそれでも一緒に暮らしているポチタが大切な存在であること
それぞれキャラや世界観の個性にきちんと繋げてるんだよな
254 ななしのよっしん
2024/05/04(土) 20:00:49 ID: ocDtw42oLu
主人公が記憶喪失…は読者にとっても便利だからやめなくてもいいよ
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最終更新:2024/05/08(水) 17:00
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