「ハラ減った〜」から始まる主人公もうやめない? 単語

ハラヘッタカラハジマルシュジンコウモウヤメナイ

4.7千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

「ハラ減った〜」から始まる主人公もうやめない?とは、ジャンプ編集者(※フィクション)の台詞である。

ここでは「ハラ減った〜」から始まる主人公 についても解説する。

概要

漫画銀魂』第三百六十一訓「漫画という画布に人生という筆で絵を描け」の台詞。(アニメでは243話)
チャゲスノート”回と言った方が分かり易いか。

この回は冒頭いきなりこの台詞で始まる。

「あのさ」

「ハラ減った〜」から始まる主人公もうやめない?

「君以外の新人もみ~んな打ち合わせでもしたかのように同じモン描いてくるんだよ」
ハラ減った〜」から始まり一宿一飯の恩義で悪者からを守る漫画
ワンパークゾフィ劣化版みたいな 君らがワンパーク好きなのはわかるよだからってマネしてどーする 自分の頭でちゃんと考えた上で「減った~」といわせてるならまだいいよ でも君は何となく色んな所から っぽいものを借り っぽい漫画を仕上げただけだろ
君はかの漫画を表現するために漫画を描いてるの? 自分自身を表現するためにダンスでも漫才でもない漫画を選んだんだろ
だったらこの一枚に全部ブチこまなきゃダメだ のものでもない 自分の人生の全てを………」

江戸集英社ジャンプ編集部の本田・J・ヴァンガードは新人漫画家と打ち合わせしていた。
新人にこうも厳しくするのは、実はほぼ首寸前の状況でありなんとしてでも大ヒット作を作れる個性的な作家を育て上げなければならない…という理由もあった。

おこの後に来た新人のな個性に当てられ「「ハラ減った〜」から始まる主人公最高だ!!」と逆の考えになってしまうのだが…

「ハラ減った〜」から始まる主人公

上記の台詞にもある基本的なストーリーの流れを起承転結に当てはめると下記の様な感じだろうか。

起:をしている主人公食料が尽き行き倒れている所をヒロインに助けられる。

とにかく主人公が困っていればなんでもいいが、命に直結するものなら、この後主人公が戦いのために命を懸ける理由になり説得が増すので、コミカルな要素から始まる主人公なら「空腹」、シリアスから始まるなら「重症」から始まる事も多い。

助けるキャラクターは一人ではなく「」などコミュニティが対の場合も。

承:助けてくれたヒロインは悪者に困っていたが対抗できるい。

悪者ではなく「怪物」「自然災害」など悪意い場合も多いが…とにかく主人公が助けられた対が困っていて自で解決が困難であるという状況。

転:関係の主人公ヒロイン食料をくれた事を理由に悪者に立ち向かう。

理由は建前でどっちかというと主人公の優しさによるところが多いが。
最初に情けない姿をさらしている主人公カッコ良くなるというギャップも狙える。

結:主人公は悪者を見事倒し、去っていく。

自身の的の為、次の場所に向う。
ここが的地だったりそれ以上のしないのなら定住する。

漫画アニメに沢山触れている人なら一度は似たような展開を見たことがあるだろう少年漫画王道…というかテンプレ主人公
少年漫画と言っても千差万別だが、スポーツラブコメよりバトル漫画ファンタジー要素がある作品で適用される事が多く、自然主人公バトルシーンに持っていける為、読み切りや第1話に採用されている事が多い。最も要素自体を変えて応用する事でスポーツラブコメに採用している事もあると思われる。
又、旅の途中でストーリーを差し込める為、単発回やアニメオリジナルストーリーとも相性が良いと思われる。

一宿一飯の概念ストーリー運びは時代劇西部劇も強いと言われている。

ここで注意したいのが、ヴァンガードはあくまで『ワンパーク』の「ゾフィ」…の劣化みたいな…つまり『ワンピース』の「ルフィ」をまるまる模倣したようないまいち魅に欠けるようなパクリ主人公ハラ減った〜」と言わせている、ということに対して苦言しているのであって、上記の展開自体を批判しているわけではないということ。

彼が「自分の頭でちゃんと考えた上で「減った~」といわせてるならまだいいよ」と付け加えているように、「ちゃんと考え」て、それが使い古された展開だと理解した上できちんと活かす工夫をしていれば「劣化版」に陥ることもない。そして工夫に応じた魅も出てくるので、苦言を呈する必要もないというわけである。「ハラ減った~」から始まる主人公が駄になるか、活きるかは作者の腕次第。

ONE PIECE(ワンピース)

では当のルフィ本人はというと、第1話はご存知の通りシャンクスとのエピソードでこのストーリーラインには全く沿っておらずハラ減った〜」とも言っていない

冒険が始まった第2話では、コビーを苦しめているアルビダと戦うというストーリーではあるが、助けてくれた者に報いるという展開ではい。
アニメではこの第2話が1話となっており、ルフィ「それにしても減ったなぁ~」と発言している。

次の第8話からは「あ―へった―」いう台詞から始まるが、そこをかに助けられる流れではく、航術がくて困っている→航士のナミ仲間にする為、道化のバギーと戦う…という流れに繋がっていく。

GBGBCゲームONE PIECE ルフィ海賊団誕生!』ではハラへったー マキノのところで メシ くわせてもらおう!」という台詞から始まりおつかいを頼まれるが、その代自体は幼少期から宝食い=ツケで払うことが決まっている。

MONSTERS

ワンピース尾田栄一郎読み切り。
スリラーバークに登場する「剣豪リューマ」の生前のストーリーとも言える短編。

世界観説明後、文しで店に入って叩き出された主人公リューマの「…の足りねェ町だなここは……こんなトコで野垂れ死んでたまるか…」という台詞から始まる。

ハラ減った〜」から始まる主人公としての流れにほぼ完璧に沿っており、「元週刊少年ジャンプ編集者漫画家から学んだことを書いていく」[1]ブログでは「バトルもののストーリーを盛り上げる3点が超絶しっかり構築されているのがスゴい」と評されている。

その内の2点である、

主人公と敵だけでなく、被害者を設定してあるか

主人公と敵のどちらが勝とうが読者にはどうでもいいが、被害者を置く事で読者主人公応援させる効果が得られる。

主人公の活躍によって、マイナスからプラスに転じるモノ・コトがあるか

ストーリー読み応えとキャラクターオンリーワン(一)性を生む。

は、「ハラ減った〜」から始まる主人公テンプレで作る事で土台として満たす事ができるポイントである。しかし、

読者の予想をえるポイントがあるか

読者を飽きさせない。

は、テンプレだけでは「冒頭情けない主人公が活躍する」程度しかく、このストーリーラインテンプレとして認識されている事も相まって満たしづらいポイントである。

ブログでは『MONSTERS』は特に③の量や質が良い事がポイントとしてあげられており、実際テンプレに沿いつつも演出が凝っていたり少しだけ構成をいじっていたりして面さを高めている。

DRAGON BALL(ドラゴンボール)

ワンピース』と共にジャンプ王道少年漫画=大食い主人公というイメージが作り上げたであろう作品。

1話では悟空修行ハラへったな………」と発言している…が、ヒロインブルマに助けられてはおらずそれどころか手料理を奢ろうとしており、助ける理由も死んだじいちゃんの言葉(とブルマに利用された)からである。

他採用例

テンプレをうまい具合に捻ってある(上記の③が満たされている)ものも多く、研究すれば面ハラ減った〜」から始まる主人公が作れる…かも?

採用されている例

序盤で空腹になっている場合のみ

台詞(又は状況とストーリーの一部)が採用されている例

腹は減って無いがストーリー構成は(一部)採用されている例

余談

関連動画

関連静画

関連リンク

関連項目

脚注

  1. *2022年11月4日現在週刊少年ジャンプ副編集長である齊藤優(『黒子のバスケ』『ニセコイ』『ぼくたちは勉強ができない』などを担当)が執筆しているブログ。当時は異動でジャンプ編集者でなくなっていた
この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

  • なし

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/05/08(水) 17:00

ほめられた記事

最終更新:2024/05/08(水) 17:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP