スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!とは、日本のスーパーマリオのアニメ映画である。
配給は松竹映画。1986年7月20日上映。マリオアニメの1つ。
概要
現行のスーパーマリオシリーズの設定とは共通する部分もあるが大きく異なる点が多数あるとともに、
1986年当時でのスーパーマリオをさらにアニメにまとまる形での設定がされている。
今作では日本テレビやホリプロや永谷園が製作に大きく関わっている。
あらすじ
マリオがゲームをしているとテレビからピーチ姫が飛び出してきてマリオのところに助けを求めるも
追ってきたクッパに無残にもさらわれてしまう。ルイージには夢だと思われて馬鹿にされる。
だが、ピーチ姫のブローチが落ちていて・・・(続きは動画を見てください)
主なキャラクター
- マリオ - 古谷徹
- ゲームが大好きなチョビヒゲ男。日用雑貨店を営む。ゲーム画面から現れたピーチ姫に一目惚れする。
- ルイージ - 水島裕
- おとぼけなマリオの弟。お金や宝石に目がない。
- ミスエンドレス - 堀絢子
- マリオ兄弟の店の常連客のおばあさん。趣味は料理。
- キビダンゴ - 千葉繁
- きのこ仙人の使者である小犬。人間の言葉は喋れないが、本作では1番の真面目キャラである。
外見がハナチャンにそっくりであり、とても犬とは思えないがワンワン吠えるので犬。
- ハル王子 - 菊池正美
- キビダンゴの正体。ピーチ姫と同じブローチを持つフラワー国の王子。まさかのピーチ姫の婚約者。
クッパの魔法で犬の姿に変えられていた。ハル研究所との関係は不明。
- きのこ仙人 - 宮内幸平
- キノコの国を作った仙人。マリオとルイージにきのこの国の現状を伝え、本人はキノコの姿に還った。
名言は「本物の勇気とは、誠の愛から生まれるものじゃのう。」
- ハンマーブロス - キートン山田
- マリオたちを監禁する。斧使いの名人であり、怒らせると怖いが「ゲホー!」としか喋らない。
ゲーム上ではハンマー「ブロス」と言う名の通り二匹セットで現れるが、今作では単独登場。
- ジュゲム - 堀絢子
- 雲の上に乗っているメガネをかけたカメ一族。天気を自在に操ることができる。
パックンフラワーを「お花ちゃん」と慕って大事にしている。マリオをお花ちゃんのエサにするべく襲い掛かってくる。
よく「ジュゲムジュゲムのパイポ」(落語「寿限無」)を唱える。怒るとパイポを降らせてくる。
- キノピオ - 山本百合子、江森浩子
- ピーチ姫の侍女。クッパの魔法でなにかにされていた。
マリオに真実のキノコと愛の花を渡しす。それぞれ声が違う。
- クリボー - 丸山裕子、小宮和枝
- クッパの手下。マリオたちに幾度と罠をハメていくがことごとく失敗に終わる。実は手がある。
- パタパタの親 - 中野れい子
- 巨大なパタパタ。巣で待つ子供達にエサを運んで来る母親。ゲーム版と違い敵キャラではない。
- パタパタの子供 - ベリーズ(ホリプロ所属の女性アイドルグループ)
- 見た目は小鳥であり、亀の甲羅は無い。
- ノコノコ - 水鳥鉄夫、佐藤正治
- クッパの手下。かなり多数存在する。
- 司祭 - 八奈見乗児
- クッパとピーチ姫の結婚式の司祭。
- ピーチ姫 - 山瀬まみ
- きのこの国のお姫様。美人な半面、少々おてんばな面もある。
クッパの求婚を拒み、マリオの救助を待ち続ける。
また、山瀬まみの棒読み演技には定評があり、「棒読み姫」と呼ぶ人もいる。
だが、エンディングテーマでは、別人すぎるほどの歌唱力である。
- クッパ - 和田アキ子
- カメ一族のボス。大王。一人称は「わし」(ピーチ姫の前では「わたし」)。多くの部下を従える。
魔法が使える(きのこの国の人々をレンガやつくしの姿に変えたり、小熊のぬいぐるみなどに変身するなど)。
指先一本でつついただけでマリオを床下まで沈めるなど、ラスボスらしい強さを冒頭に見せつけている。
3つのパワールの力を借りたマリオと最終決戦に挑むが敗北し、ルイージの元で部下とともに働いている。
ピーチ姫を「ピーチちゃん」と呼びまくり、とても気持ちが悪い。
また、彼の声優である和田アキ子の印象が強いため、今作のクッパを「和田クッパ」などと呼ぶ人もいる。
設定や呼称の比較
- 現行スーパーマリオシリーズ(本家)→ピーチ姫救出大作戦!(今作)
- クッパはキノコ王国を支配しピーチ姫をさらう→クッパはきのこの国を支配しピーチ姫をさらう
- キノコ王国→きのこの国
- キノピオは偽クッパに囚われている→クッパは魔法をかけて国の人(キノピオ)たちをレンガやつくしの姿に変えた
- スーパーキノコ→「きのこ」または「真実のきのこ」
- スーパーフラワ→「花」または「愛の花」
- スーパースター→「星」または「無敵の黄色星」
- 上記、3つのアイテム→3つのパワール
- スーパーマリオブラザーズの職業は配管工→GROCERY(日用雑貨店のこと)を営んでいる
- マリオは赤シャツに青つなぎ→マリオは青シャツに赤つなぎ(本家と逆)
- ルイージは緑帽子と緑シャツに青つなぎ→ルイージは青帽子と黄のシャツに青のつなぎ
- ゲームのルイージは泳げる→ルイージ「あっぷあっぷ俺は泳げないんじゃから!」と溺れる
- ゲームではメットはファイアで倒すことはできない→今作のメットはファイアで倒されるシーンがある
- クッパは自分を「ワガハイ」と呼ぶ(マリオRPGからの公式設定)→今作のクッパは自分を「ワシ」と呼ぶ
のちの影響
- キビダンゴはどうみても、のちのハナチャンです。本当にありがとうございました。
- 上映から翌年くらいに、バップからビデオソフト化がされたが、ホリプロが製作に大きく関わっているためか
著作権者がこのマリオの設定に嫌がって断っているのかは不明だが、DVD化がされていない。
- 1989年に、アマダからアマダアニメシリーズスーパーマリオ(OVA)がリリースされ、マリオのみ声優に変更なし。
- 今作の映画上映から10年後の1996年に発売したゲーム「スーパーマリオ64」では、
マリオがクッパのしっぽをつかんで回して遠く飛ばす表現を、早くも今作(同時期にやっていた永谷園CMも含め)で
やっており、当時のゲームでは実現しえなかった表現を、今作にふんだんに描写したかった姿勢が伺えよう。
- マリオファンにとっては、お宝物動画か黒歴史動画として扱われている思い出の作品である。
関連動画
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関連商品

関連項目
- スーパーマリオ
- マリオアニメ
- 黒歴史
- 山瀬まみ
- 和田アキ子
- ホリプロ
- アニメ作品一覧
- 映画の一覧