セス・グライシンガー(Seth Greisinger)とは、千葉ロッテマリーンズに所属するプロ野球選手(投手)。右投右打。
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メジャーではドラフト1巡目で指名されるが、度重なる怪我に悩まされなかなか活躍できず、2005年途中に韓国球界へ移籍。2006年に韓国で14勝を挙げ、その活躍に目を付けた東京ヤクルトスワローズに2007年入団。
入団当初は、同時に入団したアーロン・ガイエルとともに、その超合金ロボットのような名前がネタにされ、「魔将ガイエル」に対して「超魔神グライシンガー」とか呼ばれていた。が、開幕してみるとまさに文字通りの超魔神であり、抜群の制球力と非常にテンポの良い投球で、低迷するチームの中でひとり勝ち星を積み重ねる。結局、チームが最下位に沈む中で16勝8敗、防御率2.84という抜群の成績を残し最多勝を獲得。グライシンガーが投げると試合が早く終わるため、特別表彰としてスピードアップ賞も受賞した。
が、その超魔神っぷり故に他球団から目を付けられ、シーズン終了後に阪神、巨人、ソフトバンクなどが獲得に参戦し争奪戦になる。ヤクルトも複数年契約を希望していたアレックス・ラミレスを諦めてまで残留交渉を続けたが、結局2年総額5億円で巨人に移籍。ついでにラミレスにも巨人に移籍されヤクルトは踏んだり蹴ったりになった。その移籍の経緯と、所属時にチームが最下位だったこともあって、7年間在籍してファンからも愛されていたラミレスと違い、ヤクルトファンからは割と存在自体が黒歴史扱いである。
巨人に移籍した2008年も、制球力とテンポの良さは健在で快調に白星を積み重ねる。特に古巣ヤクルトを6試合で5勝0敗と完全にカモにし、またもヤクルトファンに煮え湯を飲ませた。2年続けて投球回数は200イニングを超え、17勝9敗、防御率3.01という期待に違わぬ成績で2年連続の最多勝を獲得。チームの優勝に大きく貢献した。しかし、交流戦で打ちこまれた西武との対戦となった日本シリーズでは敗戦投手になってしまった。
2009年は開幕投手に抜擢されるが、開幕からしばらくは不調に苦しむ。途中から二番手捕手の鶴岡一成と組むようになって成績が安定し、最終的には13勝6敗、防御率3.47の好成績を挙げた。しかしシーズン中に肘を痛め手術。
2010年は前年の手術のリハビリで前半戦を棒に振った。復帰後はスタミナ不足で二回り目以降に打たれることが多く、まさかのシーズン未勝利に終わった。解雇かと思われたが、大幅な年俸減で残留。2011年は復活を期したが、9試合で1勝5敗とかつての面影は無く、オフに退団となった。
2012年、千葉ロッテマリーンズに移籍。巨人時代に封印していたカーブを解禁し、投球の幅が広がった。打線の援護に恵まれなかったり味方のエラーから調子を崩したりでシーズン中盤なかなか勝てなかったものの、それ以外は安定した投球を見せ、終盤には完投することもあった。最終的には12勝8敗で2009年以来の二桁勝利を達成した。
武器はツーシーム気味の直球と、SFF気味のチェンジアップ。2007年、2008年はともに200イニング以上投げて僅か31四球と、無駄な四死球を出さない投球で試合を早く終わらせることには定評がある。研究熱心な性格でも知られ、試合中もベンチでは相手のデータを熱心にメモしている。
ちなみに投球中はガムを噛んでいるが、ロッテではドラえもんガムを使用しているらしい。
(QVCマリンスタジアムのベンチにはキシリトールガムとドラえもんガムが常備されているため。)
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最終更新:2025/12/13(土) 20:00
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