メジャーリーグベースボール
メジャーリーグベースボール(MAJOR LEAGUE BASEBALL)とは、アメリカとカナダの30球団から成り立っているプロ野球リーグである。略称はMLB。
NFL(アメリカンフットボール)、NBA(バスケットボール)、NHL(アイスホッケー)と共にアメリカの4大スポーツリーグを形成する、世界最高峰のプロ野球リーグ。正確には1903年に発足したナショナルリーグ、アメリカンリーグの共同事業機構として、MLBは位置付けられる。
詳しい歴史などはWikipediaに準ずるが、不正ボールが横行していた現状打破となったレイ・チャップマンの悲劇、その後の人気回復の立役者であるベーブ・ルース、米国スポーツにおける人種差別の壁を打ち破る契機となった黒人選手のジャッキー・ロビンソンなどといった名選手を数多く輩出。現在は世界各国の野球選手が集うスター達の目標の一つとして存在している。
TV放送は現在、NHKのBS1で主にオールスターやポストシーズン、日本人選手が所属しているチームの試合を中継。インターネットでは動画配信サービスのMLB.TVで全カードを配信。追加料金を支払えばマイナーリーグの試合も視聴できるので、MLBファンは要チェック。
アメリカンリーグ | ナショナルリーグ |
東地区 | 東地区 |
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中地区 | 中地区 |
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西地区 | 西地区 |
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2013年シーズンからは、ナ・リーグ中地区のヒューストン・アストロズがア・リーグ西地区へ移転。
2月中旬から3月下旬にかけてスプリングトレーニング(春季キャンプ)が行われる。このキャンプが行われる時期はまだ気温が低く雪が降るなどの地域があるため、暖かい地域のアリゾナ州とフロリダ州のマイナーリーグの本拠地がキャンプ地に選ばれている。アリゾナ州をキャンプ地にするチームでカクタスリーグ、フロリダ州をキャンプ地にするチームでグレープフルーツリーグが形成され、オープン戦が開催される。
25人のロスターで1年間(4月上旬~9月の下旬)に162試合が行われる。うち18試合はインターリーグとして、5月中旬と6月に他リーグとの対戦となる。アメリカンリーグではDH制が採用されている。例外として、延長などで試合がもつれた場合日付が変わる午前1時以降は新しいイニングに入らずサスペンデッドとなる。降雨などで「タイゲーム」となった場合も同様で、この場合は次の日以降に中断した時点から再開し決着が付くまで試合が行われる。その場合の試合は、移動日や1日にその日予定されていた試合と 順延になった試合の2試合行うダブルヘッダーなどで消化される。
7月にはファン投票及び監督推薦による選出の元オールスターゲームが行われる。メジャーでは「ミッドサマー・クラシック」と呼ばれる。当初はオールスター選手の祭典的な位置づけであったが、2003年より勝ったリーグにワールドシリーズでの本拠地開催優先権であるホームアドバンテージが与えられることとなったため、引き分け試合がなくなり以前より本気の試合展開になった。試合の前日にはオールスターに出場する8人を選出し、ホームラン競争が行われる。
9月にはMLBの登録枠が25人から40人に拡大される(セプテンバー・コールアップ)。そのためこの時期にメジャーデビューを果たす若手選手が多く見られる。
10月に入ると、各リーグとも162試合の成績を元に各地区の勝率1位および各リーグ勝率2位のうち最高勝率のチームをワイルドカードとして加えた4チームずつによるトーナメント戦を行う。この試合はレギュラーシーズンの試合の1つとみなされ、個人成績はシーズン成績に算入される。2012年からはワイルドカードが2チームに拡充されたため、後述のディビジョンシリーズ進出を賭けてワイルドカード・シリーズが新設された。
その後行われるディビションシリーズでは両リーグのワイルドカードの勝者のチームとリーグ勝率1位のチーム、勝率2位チームと勝率3位チームの組み合わせで試合を行う。
リーグチャンピオンシップシリーズは、ディビジョンシリーズを勝ち上がった各リーグの2チームの対戦となる。試合は7戦4勝制で行われ、4勝したチームが出た時点でシリーズは終了し、リーグ優勝となりワールドシリーズ出場権を獲得する。
ワールドシリーズはアメリカンリーグ、ナショナルリーグの優勝チームが対戦する。7戦4勝制で行われ、4勝したチームがワールドシリーズチャンピオンとなる。ワールドシリーズ制覇が最も多い球団はニューヨーク・ヤンキース(27回)である。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、レギュラーシーズンは60試合に大幅に短縮。ポストシーズンでも開催球場は一つに絞られた。
過密であり、20~30連戦という日程が少なくない。そのため、1日2試合のダブルヘッダーや数時間にも及ぶ試合中断を挟んだ上でも試合を成立させることは珍しくない。これに加え、国内でも時差が3時間あり、気候にも大きな差がある広大なアメリカ本土・カナダを縦横に移動するために、各球団が移動用の専用機を所有。深夜早朝を問わず航空会社のダイヤに左右されず最も都合の良い時間に移動することが可能ではあるものの、肉体的な負担はとても大きい。1シーズンの総移動距離は約73,000キロにも達し、これは地球1.8周分に相当する。
名前が太字の選手は現役メジャーリーガー。名前の背景・・・投手・捕手・内野手・外野手
選手名 | 所属球団 | 備考・移籍情報 |
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有原航平 | ||
大谷翔平 | 外野手もこなす二刀流選手。 日本人史上初のサイクルヒット達成者。 |
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菊池雄星 | ||
田中将大 | 2019年、オールスターで日本人初勝利を挙げる。 現FA。 |
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ダルビッシュ有 | 2013年には最多奪三振。 2015年にトミージョン・手術を受ける。 2020年に最多勝。 |
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平野佳寿 | 現FA。 | |
前田健太 | ||
内野手 | ||
加藤豪将 | 日本人選手として初のMLBドラフト上位指名。 現マイナー。 |
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外野手 | ||
筒香嘉智 | ||
秋山翔吾 |
※2011年から外野手は数年ぶりに左翼手、中堅手、右翼手と別々に分けられる。
年度 | ア・リーグ | 守備位置 | 所属球団 | ナ・リーグ | 守備位置 | 所属球団 |
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2010年 | ネフタリ・フェリス | 投手 | TEX | バスター・ポージー | 捕手 | SF |
2011年 | ジェレミー・ヘリクソン | 投手 | TB | クレイグ・キンブレル | 投手 | ATL |
2012年 | マイク・トラウト | 外野手 | LAA | ブライス・ハーパー | 外野手 | WSH |
2013年 | ウィル・マイヤーズ | 外野手 | TB | ホセ・フェルナンデス(投手) | 投手 | PIT |
2014年 | ホセ・アブレイユ | 一塁手 | CWS | ジェイコブ・デグロム | 投手 | NYM |
2015年 | カルロス・コレア | 遊撃手 | HOU | クリス・ブライアント | 三塁手 | CHC |
2016年 | マイケル・フルマー | 投手 | DET | コーリー・シーガー | 遊撃手 | LAD |
2017年 | アーロン・ジャッジ | 外野手 | NYY | コディ・ベリンジャー | 一塁手 | LAD |
2018年 | 大谷翔平 | 投手 | LAA | ロナウド・アクーニャJr. | 外野手 | MIL |
2019年 | ヨルダン・アルバレス | 外野手 | HOU | ピート・アロンソ | 内野手 | NYM |
2020年 | カイル・ルイス | 外野手 | SEA | デビン・ウィリアムズ | 投手 | MIL |
年度 | ア・リーグ | 守備位置 | 所属球団 | ナ・リーグ | 守備位置 | 所属球団 |
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2010年 | ホセ・バティスタ | 外野手 | TOR | ジョーイ・ボット | 一塁手 | CIN |
2011年 | ホセ・バティスタ | 外野手 | TOR | 外野手 | LAD | |
2012年 | ミゲル・カブレラ | 一塁手 | DET | バスター・ポージー | 外野手 | SF |
2013年 | ミゲル・カブレラ | 一塁手 | DET | ポール・ゴールドシュミット | 一塁手 | ARI |
2014年 | マイク・トラウト | 外野手 | LAA | ジャンカルロ・スタントン | 外野手 | MIA |
2015年 | ジョシュ・ドナルドソン | 三塁手 | TOR | ブライス・ハーパー | 外野手 | WSH |
2016年 | デビッド・オルティーズ | 指名打者 | BOS | クリス・ブライアント | 三塁手 | CHC |
2017年 | ホセ・アルトゥーベ | 二塁手 | HOU | ジャンカルロ・スタントン | 外野手 | MIA |
2018年 | J.D.マルティネス | 外野手 | BOS | クリスチャン・イエリッチ | 外野手 | ATL |
2019年 | マイク・トラウト | 外野手 | LAA | クリスチャン・イエリッチ | 外野手 | ATL |
年度 | ア・リーグ | 所属球団 | ナ・リーグ | 所属球団 |
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2010年 | フェリックス・フェルナンデス | SEA | ロイ・ハラディ | PHI |
2011年 | ジャスティン・バーランダー | DET | クレイトン・カーショウ | LAD |
2012年 | デビッド・プライス | LAA | R.A.ディッキー | NYM |
2013年 | マックス・シャーザー | DET | クレイトン・カーショウ | LAD |
2014年 | コーリー・クルーバー | CLE | クレイトン・カーショウ | LAD |
2015年 | ダラス・カイケル | HOU | ジェイク・アリエータ | CHC |
2016年 | リック・ポーセロ | BOS | マックス・シャーザー | WSH |
2017年 | コーリー・クルーバー | CLE | マックス・シャーザー | WSH |
2018年 | ブレイク・スネル | TB | ジェイコブ・デグロム | NYM |
2019年 | ジャスティン・バーランダー | HOU | ジェイコブ・デグロム | NYM |
2020年 | シェーン・ビーバー | CLE | トレバー・バウアー | CIN |
年度 | ア・リーグ | 守備位置 | 所属球団 | ナ・リーグ | 守備位置 | 所属球団 |
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2010年 | フランシスコ・リリアーノ | 投手 | TB | ティム・ハドソン | 投手 | ATL |
2011年 | ジャコビー・エルズベリー | 外野手 | BOS | ランス・バークマン | 一塁手 | STL |
外野手 | ||||||
2012年 | フェルナンド・ロドニー | 投手 | TB | バスター・ポージー | 捕手 | SF |
2013年 | マリアーノ・リベラ | 投手 | NYY | フランシスコ・リリアーノ | 投手 | PIT |
2014年 | クリス・ヤング | 投手 | SEA | ケーシー・マギー | 三塁手 | MIA |
2015年 | プリンス・フィルダー | 一塁手 | TEX | マット・ハービー | 投手 | NYM |
2016年 | リック・ポーセロ | 投手 | BOS | アンソニー・レンドン | 三塁手 | WSH |
2017年 | マイク・ムスターカス | 三塁手 | KC | グレッグ・ホランド | 投手 | COL |
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最終更新:2021/01/26(火) 20:00
最終更新:2021/01/26(火) 20:00
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