ドラゴンクエストVI 幻の大地とは (ドラゴンクエストシックスマボロシノダイチとは) [単語記事]

『ドラゴンクエストVI 幻の大地』とは、エニックス（現・スクウェアエニックス）がスーパーファミコン向けに1995年に発売したゲームソフト。略称はドラクエ６、DQ6。

ドラゴンクエストシリーズの本編第6作目。

概要

DQ4、DQ5から続く「天空三部作」の一つとされる。前二作にあった天空城に酷似した城が存在すること、また主人公のみ装備可能なある武具が天空装備と言われる勇者の武具のデザインに似ていることから伺える。

システム面ではDQ3以来の転職システムが復活した。さらに8つからなる基本職（初めからなれる職業）のうち特定の職業を2～3個極めると上級職につけるようになった。IIIとは違い転職時にレベル1に戻ることは無い。

そして前作DQ5で特定の仲間モンスターしか覚えられなかった特技が職業につくことによって人間でも使用できるようになった。しかし転職を繰り返して特技・呪文の数が増えるとキャラクターの個性が無くなるという批判もある。
また、殆どのキャラクターが、転職が可能になる頃のレベルまでしか呪文や特技を自動習得しない為、基本的には転職で新たな能力を手に入れて強くなるシステムである。

ストーリー面では夢の世界と現実の世界を行き来するというもの。その複雑な世界構成のためか前作まであった昼夜の流れは廃止された。

長らくの間リメイク作品は存在しなかったが、2007年夏にニンテンドーDSでのリメイク作品が発表された。

登場人物

主人公
ライフコッドに住む少年。ターニアという妹がいる。コミックス版では「ボッツ」と言う名前。グラフィック上は剣を背負っているが、コミック版ではこれは「鋼鉄の剣」で、当初は重くて扱いこなせなかった。
全キャラクター中唯一、特殊な職業「勇者」になる条件が緩い。また、ライデインをイベント習得した初めての主人公であり、序盤でルカニを覚えるなど歴代主人公でも意外と珍しい特徴を持つ。
また固有の能力としてはじめて「おぼえる」「おもいだす」等を習得し、このおかげで以前聞いた話を覚えておけるようになった。
ハッサン
旅の武闘家。レイドック城の兵士に志願する。肉体を駆使して戦う武闘家系の特技を習得する。
ミレーユ
グランマーズの館に住む女性。「上の世界」からやって来た、姿が見えない人を見る事が出来る。「下の世界」で姿が見えない主人公とハッサンを助ける。　回復魔法やスカラなどを習得するが、ヒャドやイオなどの攻撃魔法も習得する。また公式設定として美女であり、カッコよさの数値がとても高い。
バーバラ
鏡の塔に迷い込んだ少女。主人公らと同じく姿が見えない存在だったが、主人公達に助けられる。攻撃呪文を使いこなす。
チャモロ
ゲント族の僧侶。主人公たちのムドー討伐に同行する。ミレーユとは違い純僧侶、と言ったキャラクター。
テリー
最強の剣を求めるさすらいの剣士。当初は主人公達と敵対する。後に仲間になった際は、最初から上級職「バトルマスター」になっている。
アモス
かつてある村に現れた魔物を退治した戦士。だが実はその際…
一般兵士と同じ外見と言う、大変地味な人。その普通っぷりが微妙に人気。
ドランゴ
テリーに討伐されたバトルレックスと言うドラゴン。後に仲間に加えることが出来る。モンスター職「ドラゴン」に最初からなっている。
ムドー
下の世界で悪名をとどろかす魔王。ある事情によって複数回戦う。ムドー戦は前半戦の要とも言えるシーンなのだが、あまりにこのシーンが盛り上がる為、彼がラスボス等と呼ばれる事も。　なお、最終戦のムドーはかなり強力なボスであり、中には何度も煮え湯を飲まされたプレイヤーも。