「フォックスハウンド、指揮官に報告よ!
えっ狐?違うよ!ぼくは狐じゃなくて犬だからね!
……とにかく、これからよろしくね!
※上のイラストは改造後の姿です
フォックスハウンドとは、STGアプリ『アズールレーン』の登場キャラクターである。
イギリス海軍のF級駆逐艦8番艦、フォックスハウンドをモチーフとする。イラストは哈路卡(ハルカ)。CVは山岡ゆり。
ロイヤル所属の艦船少女。艦種は駆逐艦。レアリティはN。
海域で初期の1-2面からドロップする。もちろん小型艦建造でも邂逅可能。
オレンジの髪と蒼い瞳が印象的な容姿で、黒白基調にアクセントにやはりオレンジをあしらったタンクトップ。首のチョーカーにはなぜか鈴がぶら下がっている。頭上には円盤状の物体が浮遊している。そのタンクトップに隠れたあの部分の膨らみは駆逐艦としてはなかなかものである。元ネタの艦が拡張計画でそれまでの姉妹艦に比べて少し大きくなったことから、発育が「ちょっぴりいい感じ」になったらしい。姉のフォーチュンに言わせれば、こっちのほうが大人に見えるとのこと。
本当は冒頭に姿がわかるイラストを紹介したかったのだが、レアリティNの艦の悲しさか、以前はあまりファンアートには恵まれていなかった。ニコニコ静画上では現在のところ(2018年3月)、改造前の彼女を描いたものは一枚しか無い。それもネタ系の絵であり、そのネタがネタなので冒頭に上げるのはさすがに自重した。ここに置いておくとする。
さて、性格面は明るく無邪気な小動物系僕っ娘である、その名前のせいか極めて犬っぽい。非常に鼻が利くようで、指揮官からいい匂いを嗅いだり、委託から帰ってきた僚艦に匂いで気づいたり、母港に帰還したら遠吠えしてたり…。
親密度が上がると、ますます犬っぽくスキンシップを求めてくる。「愛」状態になると…指揮官自身で確かめて欲しいが、犬を飼ったことがある人ならわかるたまらんシチュエーションである。
レアリティがNなので、性能的には極普通の駆逐艦。各能力値はそれなりのものである。回避はそこそこの高さを持つので、意外とダメージを受けにくいことがある。スキルは、「装填指揮・駆逐艦」。前衛艦隊にいる自身も含めた駆逐艦の装填値を、初期5%、最大15%アップさせる。地味なスキルにも思えるが、装填値の向上は砲撃の手数を増やし、雷撃のタイミングを早めてくれるため、決して馬鹿には出来ない。「快速装填」を持つ仲間と組んで、その子に魚雷を連続で叩きこませて大ダメージを狙うことも出来る。駆逐艦でこのタイプのスキルは彼女が唯一なので、他の指揮系スキルとも被りにくい。
限界突破をすれば、「全弾発射」のスキルを身につける。これは正面に多数の弾丸を叩き込むタイプ。一つの標的に集中的に当てやすい。
2018年2月26日のアップデートで改造が実装された。
当然の要素として耐久が大きく上がり、回避値が更にあがる。
そして、戦術啓発でスキル「側面援護」を習得。これは、彼女が健在であるかぎり主力艦隊の受けるダメージを、初期で5%、最大で15%低減してくれる。砲艦や工作艦といった、耐久面が頼りない艦を守ることが出来る。もちろん戦艦などのもともと耐久のある艦が更に硬くなることは言うまでもない。これは、姉のフォーチュンの改造と同じである。
というような能力面もさることながら、問題はその改造後の姿である。
もともと駆逐艦としては立派なものだったあの部分が、大幅にボリュームアップ。マジで戦艦と見まごうばかりのド迫力になってしまった。
コスチュームも改造前に比べて黒い部分が大幅に増加。頭の円盤状の浮遊物がなくなった代わりに、犬耳状のメカパーツがつくようになる。表情もなんだか蠱惑的になり、いけないことに誘っているかのように指を舐める仕草をしている。
そう、指揮官諸君としては、「そんな娘に育てた覚えはないよっ!」とばかりに、まるで純真だった愛娘が遊びを覚えてスレてしまったのを見た父親のような気分になったことだろう。
ただ、口を開けば今までどおりの無邪気なワンワンである。安心していい。
この改造を境に、ニコニコ静画を含む画像投稿サイトでは彼女のファンアートが急激に増殖する現象が起きた。
絵師の皆さんも、あの部分の持つ暗黒面魅力には逆らえないようである。
駆逐艦「フォックスハウンド」(HMS Foxhound, H69)は、H級駆逐艦の10番艦として1934年10月12日進水、1935年6月6日に竣工した。
第2次世界大戦勃発前のスペイン内戦において、ドイツやソ連からの海上支援を監視する役目を行った。
そして大戦が始まってからの1940年4月13日、ノルウェーに侵攻し、北方のナルヴィクを初めとする拠点を制圧しようとしたドイツ軍に対してイギリス海軍は反撃を行うことになり、戦艦ウォースパイトに率いられたフォックスハウンドら駆逐艦部隊はナルヴィクの狭いフィヨルドに突入。そこにいたドイツ駆逐艦を全て撃沈または撃破した。しかし、その後も残ったドイツ兵たちは粘り強く抵抗を続けたため、ナルヴィクを取り返すまでには至らず、同盟国フランスの陥落もあって結局ノルウェー全体からイギリスは手を引かざるを得なかった。
一方、フォックスハウンド自身はジブラルタルへ移籍、マルタ島への補給作戦の他、ドイツ戦艦ビスマルクの追撃戦にも参加した。
1942年には東洋艦隊に属し、やがて1943年には改造に着手。カナダ軍仕様になって名前も「カペル」と改められた。カナダ軍に移ってからは、ノルマンディー上陸作戦の支援に参加。終戦後は、カナダ兵士の引き揚げ輸送に従事、1946年に予備役となり、翌年に解体されて生涯を終えた。
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最終更新:2025/12/13(土) 07:00
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