プリンス・オブ・ウェールズ(アズールレーン) 単語

プリンスオブウェールズ

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「ジョージ五世二番艦プリンス・オブ・ウェールズ。 かつて首相に付き添い、かの憲章の調印に参加した ――兵器の歴史に新たなページを刻んだ?ふん、この私を前によく言えたわね」

プリンス・オブ・ウェールズ(アズールレーン)とは、キングジョージ5世級戦艦2番艦『プリンス・オブ・ウェールズ』をモチーフとしたアズールレーンの登場キャラクターである。

なお、記事名が長いため動画や静画のタグとしてはプリンス・オブ・ウェールズ(アズレン)が用いられている。

紅茶でも一杯飲んで概要に取りかかろう

KAN-SEN
プリンス・オブ・ウェールズ
HMS Prince of Wales,53
基本情報
所属 ロイヤル
艦種 戦艦
レアリティ SSR
CV 橋本ちなみ
イラスト Enka
艦歴
イギリス
出身地 マージーサイド州バーゲンヘッド
造船所 キャメル・レアード社バーケンヘッド造船所
艦級 キングジョージ5世級2番艦
1939年5月3日
就役 1941年(イギリス軍)
最期 1941年12月10日(戦没)
備考
  • 艦のモットーは"Ich Dien(私は仕える者)"[1]
  • 初陣のデンマーク海峡戦にて中破、僚艦フッドを失う
  • マレー沖海戦にて航空機(96陸攻)により僚艦レパルスと共に撃沈される

 

 

 

ロイヤルに所属する戦艦。レアリティはSSR。CV:橋本ちなみ

名前が長いので指揮官の間での通称はPoW。本記事でも基本はPoWと表記する。

軍人らしい物腰ながらどこか高貴な感覚を受けるが、一方で仲間を失うことや戦闘に対して抱いている大きな不安が見え隠れする。これは恐らく史実における彼女にちなんだ性格付けと思われる。詳しくは後述。

彼女やフッドの水着衣装での台詞を聞く限りでは天然タラシのような言動を繰り返している模様。水着フッドに至ってはπタッチ台詞で「PoWはこんなことをしているから王になれない」とダメ出している(こっちは多分艦名の元ネタの影響かと)。

彼女は2017年11月9日現在、9月に開催されたイベント『努力、希望と計画』の限定海域でのドロップと期間限定建造での先行実装でしか入手できないできなかった。

イベント以降始めた指揮官諸氏は今後実装されるのを首を長くして待たれたし。現在は大型建造で恒常実装されている。ただ、SSRの彼女を引き当てるのはそれなりの覚悟が必要だ。ムキになってリアルに散財するハメにならぬよう、くれぐれも注意を。

ちなみに糧食補給などでイカをかじっているアイコンのキャラはPoWの実装前デザインである。

よし、このプリンス・オブ・ウェールズの見目、とくと見るがいい

金髪紅眼の凛々しい女性。内側にカールした髪を三つ編みカチューシャにしている。

紅白の軍服と真紅のマントを身に纏い、サーベルを佩いている軍人らしい格好(ただし、胸部の下でベルトをしているため、その大艦巨砲っぷりもしくは排水量のデカさっぷりが強調されている)。一方下半身は黒のプリーツスカートと白いニーハイソックスと大変女性らしいもので、ムチムチの絶対領域が眩しい。

また、ショップで水着衣装『ウィンザー・サン』が恒常発売されているにゃ

通常衣装と同じく紅白を基調としたビキニで大艦巨砲主義時代の賜物を惜しげもなく晒してくれる。ちなみに真紅のTバックである。上もなかなかに際どい。

プリンス・オブ・ウェールズ(ウィンザー・サン)

2018年12月27日のアップデートで、正月着せ替え「風流装束・桜」が実装された。

重桜の正月行事に参加するための衣装ということで、着物の要素も取り入れられているが、どちらかというと英国的男装の麗人(下はスカートだが)という感じであり、そこはかとないダンディズムも感じさせる。

年明け1月16日までの発売なので、この姿に見惚れた指揮官はショップに急いで欲しいにゃ

指揮官、試される時が来たようだ。

性能はロイヤル艦にしては珍しい他国所属艦と組むことで真価を発揮する特性を持つ。

・味方ユニオン艦一隻につき自身の火力、対空、装填、回避を最大5%上昇させる『王家同盟』

このスキルによってPoW以外の編成をユニオンにすれば4つのステータスを最大25%強化することが可能。

ユニオン艦は一隻で完成したステータスを持った艦が多く、前衛なら三幻神やポートランド型姉妹、後衛ならエンタープライズやサウスダコタなど自由度が高い編成が可能。クイーン・エリザベスと組ませてPoWに特化するのも手であろう。

四本足の馬も時には転ぶ。今度は挽回しよう

イギリスのキング・ジョージ・ザ・フィフス(以後キングジョージ5世と表記)級戦艦の2番艦『プリンス・オブ・ウェールズ』は歴史上重要な役割を担った戦艦である。と、同時に艦船史上屈指の不運艦である。日本艦で分かりやすく例えるなら『青葉と大鳳の悪いところを併せたような戦歴』とでも言えばいいだろうか。

ちなみに本来の艦名はキング・エドワード・ザ・エイスと、なる予定だったが、名前の由来となるエドワード8世が『王冠を賭けた恋』により退位したことにより、名前がPoWへと変更された(「プリンス・オブ・ウェールズ」は英皇太子に付けられる称号で、ここでは元エドワード8世の皇太子時代の名前として付けられた。同様に皇太子弟の称号が「デューク・オブ・ヨーク」で、こちらは3番艦に付けられることになる)。

1941年1月19日に就役したPoWは5月24日のノルウェー海戦で初陣。巡洋戦艦フッドをはじめとした重巡2隻、駆逐艦6隻と共にドイツの重巡プリンツ・オイゲンと戦艦ビスマルクと交戦する。ドイツ側に戦略を見破られ、ビスマルクを小破させるも、イギリス側はフッドとその乗員1400名以上を失ってしまう。PoW自身も自慢の4連装主砲がトラブった上、中破するという大敗を喫した。
この後、ビスマルクは僚艦のキングジョージ5世を初めとする味方艦に沈められ、カタキは取ってもらえた。とはいえ、そのビスマルクを沈めるきっかけが攻撃機の当てた一発の魚雷(これでビスマルクは舵を壊されて逃げられなくなった)だったことは、結果論だが彼女の運命を暗示していたのかもしれない。

8月10日、チャーチル首相を乗せて大西洋を渡り、当時のアメリカ大統領・ルーズヴェルトを迎え入れたPoW上で8月12日、大西洋はカナダ・ニューファンドランド沖で戦後の世界構想を纏めたものである『大西洋憲章』が調印される。

9月にマルタ島支援のため、ハルバード作戦に参加し、成功するが、味方航空機二機を誤射で撃墜するという失態を犯す。

10月にチャーチル首相の要望から牽制のために極東へ移動。真珠湾攻撃直後の12月10日、巡洋戦艦レパルスと共に運命のマレー沖海戦に臨む。

この戦いに際し、山本五十六司令官は「レパルスは沈められても、PoWは大破が精々だろう」と予想したらしい。当時、作戦行動中の戦艦を撃沈するのはそれほどまでに困難だと考えられており、戦艦を沈められるのは戦艦だけだと考えられていた。

だが現実での決着は一発の魚雷だった。

PoWの左舷中央に命中したたった一発の魚雷でPoWの機能は連鎖的に停止。航行はおろか、高角砲すら動かせなくなってしまう。直後15発の魚雷を避けるなど奮戦していたレパルスも魚雷5発の直撃を受け、PoWの目前で撃沈される。その後ただの的と化したPoWも集中攻撃を受けて沈没。航空機攻撃によって沈んだ戦艦としては巡洋戦艦レパルスに次いで2番目の艦となった(純粋な戦艦としては初)となった。
※なお、誤解されがちだがPoWを葬った魚雷を放ったのは空母の艦載機では無く陸上基地から発進した基地航空隊の九六式陸攻である。

マレー沖海戦はイギリスが戦艦二隻を失ったのに対して日本は航空機6機のみ。この結果は大鑑巨砲主義の終焉と航空機の時代の幕開けという歴史的な結果となった。

ちなみにこの戦いの後、PoWと出撃する巡洋戦艦は必ず沈むというジンクスが生まれたり、部隊名がアルファベット最後の文字であるZ隊にしたのがいけなかったなどと言われたらしい。当時戦艦が航空機に破れるのはそれほどまでショッキングな出来事だったのだ。

沈没後、PoWの一部は違法サルベージされ、鉄屑として売られたりしたらしい。不憫すぎる・・・。

なおキングジョージ5世級戦艦で戦時中に沈んだのはPoWのみで、他の4艦は大戦を乗り越え解体された。さらに1番艦KGV、3番艦DoYはビスマルクやシャルンホルストと戦い、勝利した武勲艦である。PoWは泣いていい。

ちなみに、実艦の史実記事が存在するのでより詳しい話を知りたければこちらへ。→プリンス・オブ・ウェールズ(戦艦)

ティータイムでもどう?関連動画を用意したわ

関連静画があるわよ

関連項目だけがいいものではない

  • アズールレーン
  • アズールレーン(陣営)/ロイヤル
  • アズールレーンのKAN-SEN一覧
  • キングジョージ5世級戦艦
    • キングジョージ5世(アズールレーン)
    • プリンス・オブ・ウェールズ(アズールレーン)←いまここ
    • デューク・オブ・ヨーク(アズールレーン)
    • アンソン(アズールレーン)※未実装
    • ハウ(アズールレーン)※未実装
  • レパルス(アズールレーン)
  • フッド(アズールレーン)
  • 戦艦
  • プリンス・オブ・ウェールズ(戦艦)
  • ロイヤルネイビー

脚注

  1. *"Ich Dien"は元々は「プリンス・オブ・ウェールズの羽根」と呼ばれているプリンス・オブ・ウェールズの徽章に書かれているモットー。これは1300年代のエドワード黒太子の徽章にまで遡る由緒正しいものである。

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