ベルギー・プロ・リーグ 単語

ベルギープロリーグ

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ベルギー・プロ・リーグとは、ベルギーサッカーのトップリーグである。

2008年からスポンサーシップによりジュピラー・プロ・リーグ(Jupiler Pro League)という名称になっており、近年はこちらの呼び名で呼ばれることが多い。

概要

海外プロサッカーリーグ
Jupiler Pro League
基本情報
加盟国 ベルギー
大陸連盟 UEFA
創設 1895年
参加チーム数 18チーム
最多優勝 アンデルレヒト
リーグレベル 第1部
下位リーグ チャレンジャー・プロ・リーグ
プロサッカーリーグテンプレート

リーグの歴史は古く、創設は1895年と100年以上の歴史を持つ。1970年代から80年代にかけてベルギーのクラブが欧州の舞台で結果を残したが、1990年以降は欧州での競争力は低下しており、ヨーロッパの中堅リーグという位置づけに甘んじているのが現状となっている。

第1部のジュピラー・プロ・リーグは16クラブによって争われ、最下位のチームは降格となる。リーグ最多優勝回数を誇る強豪RSCアンデルヒトは、首都ブリュッセルに本拠地を置く。第2部は8クラブが参加し、プロキシマス・リーグと呼ばれる。外国人枠、EU外選手枠など国籍による規制はない。全ての公式戦で試合のメンバーに6人以上のベルギー国内で育成された選手(国籍は問わず)が登録されていなくてはならない。

リーグの方式は若干複雑になっており、レギュラーシーズンは16クラブによる2回総当り・ホーム・アンド・アウェー方式の全30試合が行われ、レギュラーシーズン終了後、1位から6位までのクラブはプレーオフ1、7位から15位までのクラブはプレーオフ2に進出、16位(最下位)が2部リーグ(ディヴィジョンB)に自動降格するシステムとなっている。

通称「赤い悪魔」と呼ばれるサッカーベルギー代表は2010年代に入りFIFAランキングの上位に付ける強豪となっており、世界屈指のゴールキーパー、ティボー・クルトワや小柄ではあるが鋭いドリブルで敵陣を切り裂くエデン・アザール、大柄で強靭なフォワード、ロメル・ルカク、そして世界最高のMFと称されるケヴィン・デ・ブライネなど世界でも屈指のタレントを有している。ドイツ・フランス・海を隔てたイギリスなどの強国に囲まれ、古くからヨーロッパの交通の要所でもあったベルギー。多様な人種が集まる多民族国家がサッカー強国となったのは、面白い現象であるが、代表クラスのタレントの大半は国外のトップリーグに活躍の場を移しており、国内リーグのレベルアップに繋がっていない。

2021年3月16日、ベルギープロリーグの総会でリーグ戦の将来について検討を行い、オランダのエールディビジと統合して「BeNeLiga(ベネリーガ)」の創設に向けて全会一致で合意したことを発表。

日本では、2021-2022シーズンからDAZNで放送されている。

ジュピラー・プロ・リーグのチーム一覧

2023-2024シーズン現在(太字は記事のあるチーム、*は昇格組のチーム)

チーム 前年度順位 備考
RSCアンデルレヒト 11位
ロイヤル・アントワープFC 1位 UEFAチャンピオンズリーグPO出場
セルクル・ブルージュ 6位
シャルルロワSC 9位
クラブ・ブルージュ 4位 UEFAヨーロッパカンファレンスリーグPO出場
KASオイペン 15位
KRCヘンク 2位 UEFAチャンピオンズリーグPO出場
KAAヘント 5位 UEFAヨーロッパカンファレンスリーグPO出場
KVコルトレイク 14位
KVメレヘン 13位
OHルーヴェン 10位
RWBモレンベーク* ※1位
シント=トロイデンVV 12位
スタンダール・リエージュ 7位
ロワイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ 3位 UEFAヨーロッパリーグPO出場
KVCウェステレロー 8位

※はチャレンジャー・プロ・リーグでの成績。

前年までジュピラー・プロ・リーグに所属していたKVオーステンデ、SVズルテ・ワレヘム、RFCスランはチャレンジャー・プロ・リーグへ降格。

クラブ別優勝回数

優勝回数 チーム 優勝年度
34回 アンデルレヒト 1946-47, 1948-49, 1949-50, 1950-51, 1953-54, 1954-55,
1955-56, 1958-59, 1961-62, 1963-64, 1964-65, 1965-66,
1966-67, 1967-68, 1971-72, 1973-74, 1980-81, 1984-85,
1985-86, 1986-87, 1990-91, 1992-93, 1993-94, 1994-95,
1999-00, 2000-01, 2003-04, 2005-06, 2006-07, 2009-10,
2011-12, 2012-13, 2013-14, 2016-17
21回 クラブ・ブルージュ 1919-20, 1972-73, 1975-76, 1976-77, 1977-78, 1979-80,
1987-88, 1989-90, 1991-92, 1995-96, 1997-98, 2002-03,
2004-05, 2015-16, 2017-18, 2019-20, 2020-21, 2021-22
11回 サン=ジロワーズ 1903-04, 1904-05, 1905-06, 1906-07, 1908-09, 1909-10,
1912-13, 1922-23, 1932-33, 1933-34, 1934-35
10回 スタンダール・リエージュ 1957-58, 1960-61, 1962-63, 1968-69, 1969-70, 1970-71,
1981-82, 1982-83, 2007-08, 2008-09
7回 ベールスホト 1921-22, 1923-24, 1924-25, 1925-26, 1927-28, 1937-38, 1938-39
6回 RCブリュッセル 1896-97, 1899-00, 1900-01, 1901-02, 1902-03, 1907-08
5回 ロイヤル・モレンベーク 1911-12, 1913-14, 1920-21, 1935-36, 1936-37
リエジョワ 1895-96, 1897-98, 1898-99, 1951-52, 1952-53
アントワープ 1928-29, 1930-31, 1943-44, 1956-57, 2022-23
4回 メレヘン 1942-43, 1945-46, 1947-48, 1988-89
リールセ 1957-58, 1960-61, 1962-63, 1968-69, 1969-70, 1970-71,
1981-82, 1982-83, 2007-08, 2008-09
ヘンク 1998-99, 2001-02, 2010-11, 2018-19
3回 セルクル・ブルージュ 1910-11, 1926-27, 1929-30
2回 ベフェレン 1978-79, 1983-84
1回 ヘント 2014-15
RWDモレンベーク 1974-75

日本人選手

2000年に遠藤雅大(旧名:昌浩)がメレヘンに移籍し、ベルギーリーグでプレーした最初の日本人選手となる。2002年にはその年のワールドカップでベルギー代表を相手にゴールを決めた鈴木隆行がヘンクに移籍し、ヒュースデン=ゾルダーに移籍した2003年に初の日本人得点者となる。

2010年に川島永嗣がリールセへ移籍し、活躍が認められて2012年に名門のスタンダール・リエージュへ移籍するなど欧州のトップリーグで最初に成功した日本人GKとなる。

2017年に日本の企業であるDMMグループがシント=トロイデンの経営権を取得。これによって毎年多くの日本人選手が所属するようになり、冨安健洋、遠藤航、鎌田大地が4大リーグのクラブへのステップアップを果たし、それぞれ成功を収めている。また、2017年に森岡亮太(ベフェレン)がシーズンMVPに選出され、2021年に伊東純也(ヘンク)が二桁得点二桁アシストを記録、鈴木優磨(シント=トロイデン)が日本人最多得点となる17ゴールを記録するなど目まぐるしい活躍を見せている。そういった影響もあり、現在は欧州でもっとも日本人選手が多く在籍するリーグとなっている。

ジュピラー・プロ・リーグでプレーしたことのあるおもな日本人選手一覧

※太字は2022-2023シーズン現在在籍中の選手(成績は2022年8月1日現在)

選手 所属チーム 所属期間 成績
遠藤雅大 KVメヘレン
ラ・ルビエール
2000 - 2001
2001 - 2002
4試合0得点
鈴木隆行 KRCヘンク
ヒュースデン=ゾルダー
2002 - 2003
2003 - 2004
49試合5得点
川島永嗣 リールセSK
スタンダール・リエージュ
2010 - 2012
2012 - 2015
121試合0得点
永井謙佑 スタンダール・リエージュ 2013
3試合0得点
小野裕二 スタンダール・リエージュ
シント=トロイデンVV
2013 - 2015
2015 - 2017
47試合1得点
久保裕也 KAAヘント 2017 - 2018 , 2019 - 2020
45試合12得点
森岡亮太 ワースラント=ベフェレン
RSCアンデルレヒト
シャルルロワSC
2017 - 2018
2018 - 2019
2019 - 
157試合26得点
冨安健洋 シント=トロイデンVV 2018 - 2019
27試合1得点
植田直通 セルクル・ブルージュ 2018 - 2021
48試合0得点
遠藤航 シント=トロイデンVV 2018 - 2019
20試合2得点
関根貴大 シント=トロイデンVV 2018 - 2019
3試合0得点
小池祐太 シント=トロイデンVV 2018 - 2019
0試合0得点
鎌田大地 シント=トロイデンVV 2018 - 2019
24試合12得点
豊川雄太 KASオイペン 2018 - 2020
48試合11得点
木下康介 シント=トロイデンVV 2019
2試合1得点
伊東純也 KRCヘンク 2019 - 2022
120試合27得点
伊東達哉 シント=トロイデンVV 2019 - 2022
18試合0得点
鈴木優磨 シント=トロイデンVV 2019 - 2021
69試合26得点
シュミット・ダニエル シント=トロイデンVV
KRCヘンク
2019 - 2023
2024 - 
106試合0得点
三好康児 ロイヤル・アントワープFC 2019 - 2023
67試合5得点
小林祐希 ワースラント=ベフェレン 2019 - 2020
21試合2得点
松原后 シント=トロイデンVV 2019 - 2022
15試合0得点
中村敬斗 シント=トロイデンVV 2020 - 2021
5試合1得点
鈴木武蔵 KベールスホットVA 2020 - 2022
51試合7得点
三笘薫 ユニオン・サン=ジロワーズ 2021 - 2022
27試合7得点
林大地 シント=トロイデンVV 2021 - 2023
56試合14得点
原大智 シント=トロイデンVV 2021 - 2022 , 2023
39試合8得点
橋岡大樹 シント=トロイデンVV 2021 - 
68試合0得点
渡辺剛 KVコルトレイク 2021 - 
41試合1得点
町田浩樹 ユニオン・サン=ジロワーズ 2022 - 
19試合0得点
坂元達裕 KVオーステンデ 2022 - 2023
42試合0得点
香川真司 シント=トロイデンVV 2022 - 2023
18試合2得点
上田綺世 セルクル・ブルージュ 2022 - 2023
40試合22得点
本間至恩 クラブ・ブルージュ 2022 - 
2試合1得点
岡崎慎司 シント=トロイデンVV 2022 - 
30試合1得点
田中聡 KVコルトレイク 2022 - 2023
15試合0得点
松尾佑介 KVCウェステルロー 2023 - 
14試合0得点
伊藤涼太郎 シント=トロイデンVV 2023 - 
-試合-得点
小川諒也 シント=トロイデンVV 2023 - 
-試合-得点
山本理仁 シント=トロイデンVV 2023 - 
-試合-得点
藤田譲瑠チマ シント=トロイデンVV 2023 - 
-試合-得点
鈴木彩艶 シント=トロイデンVV 2023 - 
-試合-得点
川辺駿 スタンダール・リエージュ 2023 - 
-試合-得点
三竿健人 OHルーヴェン 2023 - 
-試合-得点
安部柊斗 RWDモレンベーク 2023 - 
-試合-得点

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関連項目

  • サッカー
  • ベルギー
  • サッカーベルギー代表
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